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サツマビーグルのブログ村

Blog

シカ猟完成犬のオーナー募集

Posted on December 3, 2018 at 12:45 AM Comments comments (0)
この度、シロ号(当犬舎作出犬)のオーナー様で愛媛県T氏より、鉄砲を止めたので3頭飼育しているサツマビーグルの内、シロ号とその子ハチ号の2頭を当犬舎に引き取ってもらえないか・・・との問い合わせがあった。

シロ号は、元々当犬舎で自家用として残していた犬であり、今後は当犬舎で飼育。
尚、ハチ号もシロー号の後継犬として飼育したいのだが、当犬舎も現在9頭飼育しており、これ以上の増加は、動物愛護管理法(認証取得申請頭数制限:9頭以内)並びに飼育管理上から判断し難しいと判断し、オーナー募集となった。


募集は、保存会員様「限定」とします。

 理由として、サツマビーグルの成犬は主人への忠誠心が強く、飼育経験がないと簡単には行かない。非常に利口で賢い犬なので、オーナー様の犬に対する愛情(信頼)を確認するまでは心を許してくれない(慣れない)。
 
例として、当犬舎のテツ号は、4日間に渡り餌はおろか水も飲まなかった。鹿児島の師匠に相談すると、朝夕30分程散歩をしながら、時々立ち止まってはテツ号の頭を優しく声を掛けながら撫でてやるを繰り返し行えば、自然とオーナーが変わった事を自覚し、信頼するようになる。信頼の証は、散歩の時間が来るとると尻尾を振り、また散歩中も尻尾をビンと立てて歩くようになることで判断できる。そしてこの頃から餌を食べる様になる。

サツマビーグルは、シャイな犬が多いと言われるが、主人に対する忠誠心からくる警戒心がシャイと勘違いされているようだ。シャイな犬は、新しい主人の前では餌を食べないが居なくなると食べる・・・これがシャイである。
しかし、サツマビーグルは決して新しい主人を警戒しても噛んだりは一切しない。
但し、乱暴に扱う(叩いたり蹴ったりして危害を加える)と抵抗するかもしれない。


募集犬=純血サツマビーグル牡:2.6才(平成28年6月17日生)
・名前=ハチ号
・血統=父シロー号(四国プリンス犬舎所有犬)、母シロ号(四国プリンス犬舎作出犬)
 ※ 母シロ号は、父がハク号、母がエス号である。
・体型=体重:18kg、体高:48cmの中型犬
・外観=頭部、胴、四肢にかけバランス良く、全身がバネの様な素晴らしい筋肉質の体躯 であり、純血サツマビーグルの特性を継承する秀逸犬である。種牡として最高と言える。
・性格=母親同様、サツマビーグルには珍しいフレンドリーで扱いやすい・・・と聞く。


<コメント>
ハチ号の母シロ号は、生後8ヵ月余りでシカ猟の完成犬となり、狩猟並びに有害駆除で大活躍している秀逸犬である。母の詳細は、「サツマビーグルの写真集」を参照。

ハチ号も生後6ヵ月頃より母親と一緒にシカ猟に行くようになり、1才頃には単犬で捜索、起し、追跡・・・等々が一通り出来るようになる。

現在は、母親と変わらない素晴らしい仕事をする・・・と聞く。


<写真①>手前:ハチ号、後側:母親のシロ号






































<写真②>募集犬:ハチ号
写真は上手く取れなかったと・・・前置きし、写メを送って頂いた。









正面


















左側

















右側



















特集 サツマビーグルの繁殖(保存版)

Posted on September 17, 2018 at 2:41 AM Comments comments (0)
純血サツマビーグルの保存普及活動を開始し、早いもので8年が経過した。
そこでこの度より、今日までに得た純血サツマビーグルの知見に付き、特集として各項目毎に分類し、情報公開をしたいと考えている。
今回は、第一回目として保存活動に最も重要な「繁殖」につて報告する。
尚、記述は牝犬をメインに記載。


(1)性成熟
1)牝犬
牝の発情は、概ね生後10ヵ月~15ヵ月であり、多くが12ヵ月過ぎに始まる。これは、他のアメリカンビーグル等の生後6ヵ月と比較するとかなり遅い。
しかし、2度目からは6~8ヵ月と他犬種と変わらなくなる。
2)牡犬
生後8ヵ月頃から牝犬に興味を示すようになる。しかし、身体的並びに猟芸が向上過程にあり、この年齢での交配はしない方が良い。
※ 訓練中の若犬を交配に使うと、稀に牝の尻ばかりを追うダメ犬になることもあるので注意が必要である。
身体も猟芸も完成した2才前後から交配に使用するのがベスト。


(2)交配日
・牝犬を繁殖に使用するのは、2回目の発情からがベスト。この時期は通常2才程になっており、狩猟犬として身体並びに猟芸も向上し、繁殖に使用できるか否か判断が可能である。
・発情が始まり交配をする場合は、牝は交配前に駆虫剤を投与する。
・交配日は、発情の証となる出血を確認した日から12日~15日目に、予め予定していた牡犬と交配する。
※ 本犬は、とても清潔好きな犬が多く、出血か始まると陰部を綺麗に舐めるため確認が遅れる場合が少なくない。特に土の上で飼育していると確認が遅れ、交配適期を過ぎることが多々見られる。そこで、出血が確認された日を『発情後3日目』と仮定し、10日目(発情13日目)に交配すると上手く行くことが多い。


(3)交配
牝犬も牡犬も初めて交配する場合は、ベテラン犬を選択すると上手く行く。
しかし、中々そう上手く相手が見つからないのが実情である。そこで双方が初めて交配する場合の手法を説明する。
かし、中々言葉では表現できないコツがあるので、あくまで手順を覚えて欲しい。

①先ず、牡犬と牝犬を1m余り離して30分ほどお見合いさせる。
※ お互い尻尾を振って感心を示す動作が見ればお見合いは成功である。

②牝犬に牡犬を近づけ様子を見る。
※牝犬が牡犬を激しく嫌う様であれば、「交配は早い」と判断し、後日交配する。

③交配を始める
※ 暫く様子を見て、牝犬が動き牡犬が上手く乗れない場合は、牝犬の首輪を両手で掴んで固定し、牡犬を助けてやると上手く行くことが多い。
※ 上手く行かない場合、交配時間は1時間ほどで一旦止め、別々に係留し牝犬の様子を注意深くチェックする。そして30分余り経過し牝犬が牡犬に関心を示す様になれば、再度交配を試みる。
<プロの技>
自然交配が上手く行かない場合、プロの繁殖者は、左手で牝犬の首輪を持って固定し、右手で牡犬のペニスを牝犬の陰部に導き交配させる。これはプロの技で難しい。

④-1.交配が上手く出来た場合
交配が上手く出来た場合は、ペニスと陰部が結合し後ろ向きの状態で30分~60分余り続く。
※ サークル内の場合は、双方の引き綱を離し、結合が解けるまで待つ。引き綱の場合は、牡犬を離し、牝犬だけにする。
④-2.交配が上手く行かない場合
交配が上手く行かなないからと、だらだら交配しないことが重要である。
※ 牝犬が牡犬を嫌いになり、交配を排除する動きの噛みつき行動が出るような場合は幾ら同居させていても失敗に終わることが多い。
※ 双方に交配で嫌な印象を植え付けないためにも諦めが肝心である。
※ 次回は牡犬を変えるか、繁殖のベテランにお願いすることも一考。

⑤牡牝の結合が解けた場合
牝犬は輸送ケージ等で最低2時間は安静にし、車の移動はしてはならない。
※ 車でドンドン揺ると精液が膣内の子宮から遠ざかり、最悪の場合は膣から精液が漏れ出し、上手く妊娠できないことが多いので注意が必要である。

⑥ 以上で交配は終了


(3)妊娠期間
妊娠期間は、交配日を「0日」と数え、62日前後で出産する。
※ 例外として、58日が1例、64日が1例を経験。


(4)妊娠中の管理
1)妊娠20日まで
・通常通りのドックフードを1日1回与える。
・犬にもつわりがあり、食欲が減退したり、嘔吐をする場合もある。つわりの嘔吐は連続性がないので疾病と区別できる。
・この期間は、狩猟や訓練で山に引くと、流産する場合があるので注意が必要である。
・しかし、朝夕2kmほどの散歩は行う。

2)妊娠20~40日まで
・この時期になると妊娠も安定期になり、車に乗せても問題はない。
※ 山に引いても問題はないが、激しい運動は避けるべきである。腹部を強打すると流産することも少なくない。
※ 食欲も旺盛になるのでドックフードを何時もの50%増しで与える。
・朝夕2kmほどの散歩は継続する。 

3)妊娠40日~62日(出産予定日)まで
・お腹も膨れ妊娠が外見からも確認できるようになる。
・食欲も旺盛になるのでドックフードを何時もの2倍増しで与える。
※ お腹が大きくなり物理的に一度に多くは食べれないので朝夕の2回分け、更に50日以降は朝昼夕の3回に分けて与えるのがベスト。
・朝夕2kmほどの散歩は継続する。
※予定日が近づいてくると、お腹も大きく歩くのが面倒になるが、休みながらでも散歩はさせる。
※ 運動を止めると胎児が大きくなり、難産になるので注意が必要である。


(5)出産準備
予定日の5日ほど前に産室を用意する。

写真は、当犬舎で使用している産室ケージと木製の産箱


























【 産室に使用する用具 】
●ケージ=約800×1250×850(H)mm・・・トレイ付
●床敷=ステンレス:650×650mm/5mmメッシュ網…特注品
●産箱=700×700×200/板厚10mm・・・化粧コンパネを使用
〇ドンゴロス
〇ペットシーツ
〇新聞紙

産室の作成手順は、別ブログ『 マリーの出産準備! に写真で解説しているので参照願う。


(6)出産予定日
1)陣痛
出産が近づくと、産箱の床をガリガリと前足でかく動作をするようになる。これが陣痛の始まりである。

2)出産
・出産は、潮の満ち引きと関係が深い。新聞等で「満潮時間」を確認しておく。
※この時間帯に出産することが多いので目安にする。
・出産は、母犬に任せるが、時々様子を見る。
※ 出産時間は、全てを産み終わるのに6時間前後が一般的である。しかし、時に12時間以上かかる場合もある。
・全て仔犬を産み終わると後産が出る。
※ これを確認し、出産は終了となる。
※ 後産は母親に食べさせても良い。
※ 後産が何日も出ない場合は動物病院を受診する。
・犬は安産とよく言われるが胎児が大きいと産道に引っ掛かり難産となる。
※ 難産の場合の処置方法は、別ブログ『 マリー難産の末に無事出産! 』に詳しく記載しているので参照願う。
◎母親は、出産後3日余りは仔犬の世話で餌を与えても食べない犬も少なくない。この時、先に述べた後産を食べていれば食事をしなくても問題はない。
産後10日余りは、黒い下り物が続くが心配はいらない。


(7)出産数と大きさ
・仔犬は5~10頭である。一般的には6頭前後が多い。
・仔犬の大きさは、産児数にもよるが、平均6頭の場合は300g前後である。


(8)子育て哺育


























1)生後20日まで
生後20日までは、母親任せでよいが、母親の管理が仔犬の発育に左右するので注意が必要である。
・生後15日目に、母子ともに第1回目の駆虫剤を経口投与する。
※ 回虫が出る。
◎母親の食事は、通常の2倍のドックフードを、朝・夕の2回に分けて与える。

2)生後40日まで
・生後20日ころから離乳食「ミルク」を1日3回(朝・昼・夕)与える。
※ ミルクは、人間のあかちゃん用の「0~1才用」を仔犬1頭当たりスプーン1杯を目安に、約100ccのお湯に溶かして与える。最初は、仔犬の口をミルクにつけ、口の周りを舐めさせると自然とミルクを飲むようになる。
・生後25日頃からミルクにお湯でふやかしたドックフードをお粥状になるように混ぜて与える。
◎母親は、この頃から仔犬と居る時間が少なくなる。
・生後30日頃からは、お湯でふやかしたドックフード(容量ccで1:1の割合)をメインに、少々の粉ミルクを降りかけ、1日に3回与える。
・ドックフードの量は、仔犬の便の状態を見ながら増減する。
※ ドックフードの量が多いと軟便又は下痢状となるため減量し、逆に少ないと黒い硬い糞をするので増量する。
※ 与え過ぎより、少ないくらいが仔犬が元気で成長が良い。
・生後30日目に、母子ともに第2回目の駆虫剤を経口投与する。
◎母親の食事は、通常の3倍のドックフードを、朝昼夕の3回に分けて与える。
※ 仔犬に飲ませていたミルクをスプーン3杯と犬用煮干し(5匹ほど)等を追加し、栄養を補う。

3)生後60日まで
前記2)項を継続する。
※ ドックフードの量に注意すること(発育に大きく左右する)。
・生後55日目に、仔犬に第3回目の駆虫剤を経口投与する。


(9)仔犬引渡し
仔犬は、動物愛護管理法により、生後56日以後でないと譲渡してはならないと規定されている。当犬舎では、譲渡日(引渡し)を原則生後60日以後としている。



以上が当犬舎で実施している繁殖方法である。

小生もアメリカンビーグルを35年、サツマビーグルを8年間に渡り、繁殖を行ってきたが、いざ方法を記載するとなると中々表現が難しい。
記載方法で一番猶予しているのは、見る側(読む側)の繁殖経験や予備知識により、どのレベルで書くかが一番苦慮する。

繁殖は、まず実施し、失敗と成功を繰り返し、経験を積みあげるしか方法はないと考える。

上記した内容が初心者にどの程度理解されたか定かではないが、幾らかでも参考になれば幸甚である。

写真は、生後50日目の純血サツマビーグルの仔犬








































特集!サツマビーグルの猟芸 第1報:テツ号

Posted on August 10, 2018 at 9:54 PM Comments comments (0)

純血サツマビーグルの保存普及活動も開始後8年を迎える。多くの試練も経験し、狩猟や訓練等を通して多くの知見も習得した。現在、国内の飼育数も79頭となり、年内にも目標の100頭達成が現実味を帯びてきた。

しかし、日本固有の獣猟犬である純血サツマビーグルの猟芸等についての報告は、過去の狩猟雑誌を見直してもその記述は稀である。
そこで、この度より、小生が元気なうちに今日までのサツマビーグルの飼育経験で得た知見を後世に残したいとの思いから、今までに飼育した全犬の猟芸について紹介したいと考えている。登場する犬は、小生の思い出順で記述する。

この度、猟犬としての関心が高い「猟芸」について、最も信頼を置いているテツ号牡5歳を第1報とし、順次紹介する。サツマビーグル普及活動の一助になれば幸甚である。


写真は、2才当時のテツ号。
サツマビーグルは、猟芸の発現が遅いと言うことが今日までの通説となっていた。
現在当犬舎で飼育しているサツマビーグルは、生後6ヵ月頃から基礎訓練を開始し、単犬で山に引き、訓練犬と共に色んな地形を歩きながら山慣れを行っている。
頻度は週に2~3度である。
訓練犬の体力に合わせて行い、山に来ることが楽しいことを学ばせている。
訓練犬が山慣れしてくると、主人はゆっくりと歩き、又は同じ場所で立ち止まるを繰り返すと、若い訓練犬は体力を持て余し、主人が居ることを確認しながら、段々と遠くまで足を伸ばすようになる。主人から100m余り離れて捜索が出来るようになると、自然と獲物に出会う確率も高くなり、初めての起こしに繋がり、猟犬として覚醒する。最初は100mや数分程度の追い鳴きとなるが、主人は腰を落として訓練犬の帰りを迎えてやり、大いに褒めてやる。訓練犬は褒めてやることが、猟芸向上の秘訣となる。
訓練の詳細は、当ホームページの『 猟犬としての飼育・訓練法 』サイトを参照。


さて、本題のサツマビーグルの猟芸にもどすとしよう。
今日まで飼育したサツマビーグルは、8年前に鹿児島から初めて持ち帰った①ハク号、②エス号、③ベン号、2年遅れて④テツ号、⑤リュウ号、⑥シロー号、3年遅れて⑦マレ号が入舎している。その後前記した基礎犬を基に、当犬舎で作出した⑧アキ号、⑨エリー号、⑩アサ号、⑪ドン号の11頭を飼育し、猟犬として完成させている。
この頭数では、いささか知見不足も止むを得ないが、8年前にハクとエスからスタートした保存普及活動なので、これも良しとして私見を述べてみる。

先ず、上記した11頭は全てシカ・イノシシ猟犬として完成しているが、何れも同じ猟芸とはいかない。
おおよそ、外形(体型)から判断し3タイプに分けられる。
1)胴長で足が短いタイプは、地鼻を多用し、中速で追跡するため、ノウサギやタヌキ等の小物に向いている。
2)胴が箱型で足の長いタイプは、高鼻を多用し、林道からでも実に素早く漂臭をキャッチし、寝屋に急行すや高速追跡を開始する。シカの天敵となり得る猟犬と言える。
このタイプは体高が55cmを超える大型で美しく猟芸も素晴らしいが、作出は難しい。
3)上記の中間タイプ
高鼻と地鼻を上手く使い分け、追跡速度も臨機応変に変えることが出来る。

いずれのタイプも若犬時代は、体力任せで2時間余り長追いするが、2歳を超えるころから賢い狩りに変身し、主人から遠ざかって直線的に尾根超えをするような場合は、約30分程追跡した後、主人の下に一旦帰って来る犬が多い。単独猟にとって最良である。

しかし、上記した3タイプは、生後60日目頃の仔犬での見極めは未だ判断できないでいる。理由の一つに、鹿児島ではここ十数年前からサツマビーグルを繁殖するハンターが居なくなり、自然淘汰でその飼育数が激減し、一部のごく少数のサツマビーグル愛好家が細々と繁殖を行っていたため、従来居た、大型、中型、小型の3タイプの系統が崩壊し、純血を守ることを優先し、止む無くミックス交配をしてきた。両親の外見から判断し、ベストの繁殖をしたと思っても、一胎中には色んなタイプが生まれ、思うようにはいかない。

現在、当犬舎では中型を目標に系統繁殖を行っており、現在4代目となっている。しかし、、体型だけの固定なら可能と思うが、猟犬としての能力(猟芸)も考慮せねばならない。
中型でよく発達した頭骨に大きく長く垂れた耳を有し、骨太でガッチリした体躯で、尻尾が上部にピンと立っている。所謂「頭がバセット、胴体は小型の米系ポインター」の様な容姿、かつ猟芸は高鼻と地鼻を巧みに使い分け、狩り込みはエネルギッシュで、起こしが早く、連続追い鳴きで高速追跡し、戻り(帰り)が良い・・・と言うのが理想的なサツマビーグルと言えるが、実に難しい!。やはり遺伝的に固定される7世代を数えないと無理と考える。

また、現存するサツマビーグルの血縁関係は近く、系統保存を急ぎ近親交配を行うと、遺伝障害が発生することも少なくない。現状では4系統の種牡を所有しているが、異系とは言えず、実際に繁殖し、血液係数等を判断しするしか方法はない。現在、79頭全ての情報(血統)は、当犬舎がコンピューターで一元管理しているので、現在は遺伝障害は発生していない。
現在のサツマビーグルは、数か非常に少ないため、厳重な管理の下で繁殖した仔犬を購入しないと、案に安いからと言う安易な気持ちで手に入れると、その子孫に遺伝障害が発生するリスクも高くなる。良く電話で問い合わせがあるので、誰から購入したと言う事を聞くとその系統もおおよそ見当がつく。サツマビーグルの将来への存続のためにも、販売目的だけの繁殖は慎んでほしいと願っている。また、購入しないことである。

話は、どんどん擦れてしまうのが小生の欠点でもあり勘弁願いたい。
話を戻し、上記した11頭のうち、前記した理想的なサツマビーグルに、唯一もっとも近い猟芸をするのが「テツ号」である。
良く受ける質問に、犬を1頭しか飼ってはならないと言われたら、どの犬を残しますか?・・・即!テツ号と答えている!。
しかし、テツ号にも欠点が一つだけある。それは子種がなく、種牡として使えないことである。もし・・・が許されるなら、今頃はテツ号の直仔を中心とした系統繁殖(品種改良)をしていただろう。そして、その系統(血統)は、後世に残るサツマビーグルとして愛育されていたと思う。あまり考えると虚しくなるので種牡の話はこの辺で置くことにする。

テツ号は、犬舎では静かで大人しく、小生の孫たちが犬舎にノコノコと入って行き、悪さをしても絶対に怒ったりはしない、利口で賢い犬である。
山に行っても主人と連絡性が良く、かなり広く捜索していても、帰れコール「20番スラッグ弾の空ケースで『ピィピィッピィー』と短く区切って吹く」をすると、必ず主人の下に返って来る。単独猟犬としての資質は申し分ない。


以下、テツ号との思出写真を紹介する。

写真は、東京のペット専門雑誌社より取材を受けるテツ号
















写真左は、「特集ビーグル犬」の単行本に全カラー5Pに渡り「テツ号」が大きく紹介され、一般の愛犬家にも日本にもサツマビーグルと言う固有の獣猟犬がいることが報知された。
反響が大きく出版後、3週間余りは多くのビーグル愛好家からメールや電話が殺到し、その対応に追われた。

その後、ペットとしての譲渡依頼も多くなっている。


写真は、テツ号が初めて狩った大きな雌イノシシ。

テツ号のイノシシ猟は、主人が来るまではイノシシとの安全距離を維持し、大きな声で鳴き続ける。イノシシにはウォ~ンウォ~ンと低い声で長く引っ張る鳴きをする。

シカは、起こすと直ぐに逃げるので、ウォウォと短く鳴きながら追跡する。

この鳴き方で獲物の種類が分かる。

また、ヤマドリには、連続で鳴かず、動きが機敏になるので直ぐ分かる。
弾を入れ替える時間も取れ、実に面白い狩りが堪能できる。

装弾は、スラッグ弾及び6粒弾に加え、5号弾も4発持っている。

テツ号と狩りをすることで、本当の意味での「一犬・二足・三鉄砲」と言われた単独猟の神髄が良く理解できる。
サツマビーグルを飼育するまでは、約30年間、アメリカンビーグルで狩猟やトライアルで楽しんで来た。そのアメリカンビーグルは、現在、四国プリンス系ビーグルとして13代目を数えている。現在、当犬舎にアメリカンビーグルは居ないが、熱心なビーグラーにより系統保存されている。


写真は、テツ号が初めて狩った大きな牡シカ。

何時も牝シカばかりで、何時かは森の皇帝と言われる大型の牡シカを是非とも撃ちたいと思っていた。

この時のことは今でもよく覚えている。
テツ号がエネルギッシュに杉山を登って行き、雑木林に差し掛かった時、何時もなら前鳴きをするのだが、この日は全く鳴かないで登って行く。暫くして止まり、動かない。恐らく大シカと向き合っており、テツ号の迫力に委縮した大シカが隙を見で杉山を駆け下りてきたと推察する。
すぐさま2発撃つが興奮して当たらない。その後テツ号は30分余り高速で追い鳴きする。大シカはたまらず、元の寝屋に戻って来た。その時の様子は、白い息をハーハーと吐き、意識朦朧の様で、小生が居るのも構わず前進してきた。
すぐさま射撃体勢をとり、1発撃つとドサ!と倒れた。思わず銃を置き大シカの下に行くと、何と!、よろよろと起き上がり、逃げて行った。血のりは転々と付いている。直ぐにテツ号がやって来るが、私には目もくれず追い鳴きをしていった。GPS受信機で暫く様子を見ていると、500m程行った杉山で、テツ号が同じ場所で鳴いている。
その場所に歩いては遠いので、車で15分ほどかけ現地に向かった。車を駐車したころから数十メートル横に行った杉山の谷筋で、テツ号が大シカの周りを旋回しながら大声で鳴き続け、小生が到着するまで大シカを止めていた。
初めて近くで見る憧れの森の皇帝!。しばし、牡の大シカに見とれていたのは言うまでもない。

その後、テツ号とシカ猟やイノシシ猟で、大いに楽しんで来た。特に、これだけ私がサツマビーグルに特化し、全てを犠牲にしてまでも保存普及活動に従事している理由の一つにテツ号との出会いが実に大きい。

テツ号によって、サツマビーグルの猟芸を心行くまで堪能できた気がする。種牡として使用できないまでも、犬舎に居るだけでその実力と普及活動への功績は大きく、存在感がある。
当犬舎の広報部長として、多くの見学者様にサツマビーグルの良さを広め、好印象を頂いている。
今後も素晴らしい猟犬として元気で長生きしてほしいと願っている。

年寄って、足が弱った老ハンターの単独猟犬として、テツ号の様なサツマビーグルは素晴らしい伴侶となるだろう!。
恐らくこれだけ利口で賢く、猟犬としてだけでなく、主人や家族にも忠誠心が強く思いやりがある犬種はないと断言できる。そうでなければ保存普及活動はとてもでないができない。


次回は、どの犬が登場(紹介)されるかは想像しながら楽しみにお待ち下さい。

では、次回にお会いしましょう!。。。

これからも暫くは、猛暑日が続くと思いますが、お身体には十分ご自愛下さいませ。





マリーの子育て

Posted on June 30, 2018 at 2:17 AM Comments comments (0)
今日は、マリーの子育てを紹介する。

マリーが出産して、今日で20日目となる。
出産は、12時間にも及ぶ難産で、逆子の巨大仔が2匹も産道で詰まり、私が手伝ってやらなければ、恐らく自然分娩だと母子ともに死んでいたと思う。。。

しかし、今はどうだろう!!!。。。
その時が嘘のように、母子ともに健やかに暮らしている・・・。

本来なら、仔犬も目が開き、ヨチヨチ歩きで、マリーも大変な時期だが、仔犬が3頭と少なく、ミルク喧嘩をしなくても幾らでも飲めることから、みんな幸せそうにゴロゴロと寝てばかりである。







































暑くなるとキャンキャンと泣く。。。そして扇風機を回してやると泣き止み、また寝る!。

更に暑くなるとまたキャンキャン泣く。。。こんどはコンクリート床に移動してやると、またスヤスヤ眠る・・・。

1頭は小さいが良く歩く。しかし大きさ標準だ!。。。
他の2頭は、もう2kg前後もある巨大仔で、歩くのもやっと。まるで海洋の岩陰で眠る海の怪獣「トド」のようである・・・(笑)

それにしても、あのヤンチャで落ち着きがなく、ガサ!犬のマリーが、本当に子犬の世話を暑さもいとわず、母親モード全開で良くしているのには苦笑する。。。

巨乳をゆらゆら揺らして歩く姿は、まぎれもなくお母さんだ!

仔犬を産んでからは、かなり落ち着きも出て来て、良い母犬になっている。







































四国徳島は、ここ数日、ぐづついた天気が続いている。

晴れと思い油断していると、猛烈に激しい雨が降る・・・の繰り返しだ!。

もう少しで露も開けると思うが、また連日35℃を超える猛暑になるのか・・・

運動場には、寒冷紗を張っているが、それも猛暑には適応できないので、屋根や犬舎周りのコンクリートに打ち水をする。

更には、大型の業務用扇風機3台のフル運転となる・・・。。。夏本番だ!

仔犬にはスポットクーラーを用意しているが、出来る限り自然の状態で保育するのが基本である。夏仔は暑さに強い・・・


今朝の運動場の様子・・・
みんな蒸し暑い天気にうんざりしている!・・・ようだ。。。




































最後に・・・

別のプロバイダーで公開しているブログ「狩猟犬サツマビーグルのつぶやき」も開設1年余りで50000アクセスを突破しました。

これからも本ホームページ同様に、引き続きご支援の程お願い申し上げます。

尚、同ブログは今朝、にほんブログ村の「狩猟犬」部門で第1位、「ハンティング」部門で11位と高いランキングを頂いております。

お願い・・・ランキングアップには、ブログの最後尾に添付していますバーナー「狩猟犬」か「ハンティング」のボタンを押さなくてはカウントされません。ただ単に、お気に入りに登録し、ブログに立ち寄って頂いてもアクセス数が増えるだけで、ランキングはアップしません。

毎日1回又は退出時に、ボタンをポチッ!と押して、応援の程お願いします。

更新の励みとなります・・・。。。


プロバイダーの更新ブログラムに不具合が発生し更新不能

Posted on June 25, 2018 at 3:19 AM Comments comments (0)
当ホームページは、プロバイダーの更新プログラムに不具合が発生し、約3週間も更新できない事態が続いており、皆様には大変ご迷惑をおかけしております。


プロバイターにも再々連絡するも良い返事が返って来ません。
3週間もかかって不具合が改善されず、プロバイダーとしての企業倫理の欠如も甚だしく、甚だ遺憾であります。

以下は、更新プログラムの不具合発生からサポートセンターへの問い合わせの内容並びに小生の考えに付いて記載します。


プロバイダー「vistaprint」の更新ブログラムが6月初旬に不具合が発生し、もう3週間も経過しているのに、全く改善されない。
サポートセンターに連絡するも「申し訳ございません」・・・の返事だけが帰って来る始末です。
プロバイダーは、世界各国を相手にして営業展開をしている大手です。
皆さんも、ネット検索をしているとよく「名刺」の宣伝が入って来る『vistaprint』と言う会社です。

本来なら、このプロバイダーの契約を破棄し、他のプロバイダーに切り替えることも一考ですが、ドメインが変わると一からやり直しとなります。
約5年間もかけ、ホームページのウエブサイトの増設を含め、コツコツと築き上げてきたものを、一からやり直すのは膨大な時間と経費が発生します。それと、もう年ですのでやり直す気力も残っていません。
ホームページはサツマビーグルに関する貴重な資料としても利用されています。当ホームページを閉鎖しますと保存普及活動も停止状態となることは言うまでもありません。


現在、更新できるのは唯一、このブログのみであります。そこで更新プログラムが改善できるまでは連絡用として使用したいと考えています。
また、別のプロバイダー「nifty」で公開運営しております『狩猟犬サツマビーグルのつぶやき』も、今後は記事の最後尾に「通信欄」を設けて対応したいと考えています。


以下、過去3週間の内、重要なお知らせ事項等を記載して置きます。

1)「分譲犬の紹介」サイトの更新
   
1)シロー号×マリー号

・マリー号の出産・・・6月11日に6頭出産しました(内3頭死産)。
・現在、3頭が順調に成長しており、もうすぐ目も開くと思います。
子犬は全て予約済です。

































2)ハクオー号×リリー号

・ハクオー号をシロー号に変更(理由:マリー号の産児数が3頭と少なく、シロー号の子孫を残す意味合いから、再度シロー号と交配)
・リリー号は6月21日に交配。8月21日に出産予定。
・子犬の引き渡しは10月21日以降となります。
子犬は全て予約済です

3)アサ号×マレ号

・マレ号は6月14日に発情。6月26日交配予定。8月26日に出産予定。
・子犬の引き渡しは10月26日以降となります。
子犬は全て予約済です

本来なら、夏季の出産は中止したいところですが、予約多数に付き、無理を承知で繁殖を行う決意をしました。2年余りも待って頂いているオーナー様には大変申し訳なく思っております。子犬が無事に生まれ順調に成長し、お譲りできますよう頑張って繁殖いたします。

4)その他
・保存会員様の繁殖状況・・・
① 秋田県のT氏が繁殖を予定=6月20日に発情


-以上-

2018オーナー通信 第2報

Posted on June 2, 2018 at 3:34 AM Comments comments (0)
本日は、広島県のオーナー様T氏より愛犬リョウマ号の便りが届きましたので紹介します。

リョウマ号の血統構成は、父:シロー号×母:エリー号(ハク号直仔)であり、当犬舎の作出計画に基づいた系統繁殖犬である。
外観は、若牡犬とは思えない堂々とした風貌をしており、頭部は良く発達し、耳は低く位置し大きく垂れた絞り耳、体毛は短毛で密生、配色は白地に黒の丸班が実に美しい。特に肩から胸部にかけてはよく発達し、追跡犬としての心肺能力の高さが伺える。また、全体的に10対8と理想的なバランスを有しており、保存活動を開始して約3年でやっと念願の理想的な四国プリンス系サツマビーグルが誕生した。
本犬は、自家用に残していたがオーナー様のサツマビーグルの保存に関する真摯な協力に感銘し飼育を託した。


リョウマ号は、6月23日で2才になる。オーナー様は大変お忙しい方で、中々山に引けないと言っておられたが、前猟期にしっかりと山に引いたお陰で、猟期終了までにシカを単独で起こし追い鳴きが出来るようになり、シカを5頭獲ったと嬉しい連絡をもらった。

4月からは有害駆除も始まっていると思うのだが、その後の連絡はなかったので、どうしたものかと気にかけていた。しかし、心配をよそに、先日、有害駆除で頑張っています・・・との写メが送られて来た。

●写真は、リョウマ号単犬での有害鳥獣駆除の猟果
シカの体毛は、夏毛に変わっており、実に美しい。




































リョウマ号は、シカ猟犬として完成しており、素晴らしい体躯の持ち主でもあることから、当犬舎の台牝候補として残していたヒメ号を譲渡している。今年は、是非とも仔犬を取ってほしいと切望している。
ヒメ号も牝犬であるが骨太でがっしりとした体躯で、サツマビーグル特有の大きく垂れた絞り耳は実に美しい。両犬の素晴らしい仔犬の誕生が待ち遠しい・・・。
※ くれぐれもイノシシには注意してほしい。良犬がイノシシに切られ5頭も亡くなっている。

●写真=右側:ヒメ号(牝)、左側:リョウマ号(牡)



















ダイ号の里帰り

Posted on May 25, 2018 at 10:40 PM Comments comments (0)
昨日、遠く京都からダイ号がオーナー様K氏夫妻と一緒に、里帰りしてくれましたので紹介します。

ダイ号は、父親が大型美犬のアサ号、母親がバセットタイプの美しいマレ号で、当犬舎の系統繁殖4代目の若牡犬である。当犬舎のドン号とは同腹犬の兄弟で、生後8ヵ月になる。

13時前に当犬舎に到着。すぐさま迎えに行く・・・。どの様な若犬に成長しているか?。
実は、当初犬舎に残す犬をダイ号かドン号でとても悩んだ!。双方素晴らしい体躯をしていたからだ・・・。最終的には、ドン号がサツマビーグルでは非常に珍しいトライカラーの毛色であったことからドン号を残した。

ダイ号の評価は以下の通りである。
現在、体高:58cm、体重:30kg。全体的に骨太でガッチリとし均整の取れた堂々たる大型の素晴らしく美しい若犬である。まだ8ヵ月であり今後の成長が期待される。
大きな頭骨、長く垂れた絞り耳、がっしりとした胴体、太く長い四肢、太くビンと立った尻尾、短毛で光沢のある滑らかな被毛、美しい斑紋・・・等々、これぞ純血サツマビーグルと言う素晴らしい体躯の持ち主である。恐らく、現在、日本国内で飼育されている79頭中でも屈指と言える。






































正に、アサ号とマレ号の良いとこどりで誕生したダイ号である。オーナー様に譲渡を申し出るが即刻却下された・・・(笑)。
四国プリンス犬舎の系統繁殖4代目の自信作である。
性格も非常にフレンドリーでサツマビーグル特有の警戒心はない。両親もドン号も警戒心は殆どなく、系統繁殖の目的が達成されていると考える。



以下、ダイ号の来社写真を紹介する。

大きなワゴンからダイ号が下りた!。。。凄い!!!、何と大きく美しい若犬になっているではないか。。。当犬舎のドン号より遥かに大きい!!!。






































ダイ号のオーナー様は、みての通り美男美女てある。大変犬好きの若い夫婦の下で愛情豊かに育てられていることが良く分かる。ダイ号は本当に幸せ者である。







































ダイ号が8ヵ月ぶりに両親と対面である。
写真右側は、手前がダイ号、奥が父親のアサ号である。父親の大型犬のアサ号より一回り大きく見える。
写真左側は、左がダイ号で、右が母親のマレ号である。マレ号は自分の子供であることを知っているような素振り・・・。母親のマレ号が子犬に見えてしまう大きさ・・・。




















写真右側は、兄弟のドン号とご対面!!!。ドン号の3倍はあろうか?。兄弟でなく親子といったところか・・・(笑)
写真左側は、犬舎の先輩犬に挨拶・・・。みんな警戒心もなく歓迎している・・・大変珍しい光景である。



















ダイ号は、現在シカ猟犬として訓練中である。
絶滅が危惧されている本犬にとっての救世主と成りえる秀逸犬であり、将来の種牡候補と言える。これからも順調に成長してほしいと切望する。

純血サツマビーグルのドンちゃん訓練記 第5話

Posted on May 7, 2018 at 1:26 AM Comments comments (0)

こんにちは。。。僕(ドン)は、本日(5/7)で、生後8ヵ月になりました。

先々月からは、基礎訓練も卒業し、山入訓練をしています。

しかし、先月は先々月の山入訓練の帰り、スダチ園に散布していた消毒剤(除草剤)を食べ、訓練翌日にケージ内で嘔吐をしているところをご主人様が気付き、すぐさま掛かりつけの動物病院に急行しました。毒は時間が経っているので大分消えているようですが、夜中に激しい嘔吐を繰り返したので、身体は衰弱し、脱水状態であったので毎日点滴を投与してもらいました。また、嘔吐はさせた方が良いとの判断で、制吐剤は投与されずに絶食絶水を3日間続けましたので、ゲッソリと痩せてしまいました。その結果、体力が回復するまで約20日余りは犬舎で養生していました。

今は、すっかり元気になりましたが、成長期のこともあり、身体が大きくなるのがかなり遅れています。現在、体高は43cm、体重は15kgです。僕は、お父さんのアサ号の様には大きくはならない様です。体型はお母さんのマレ号似です。






































またまた事件?です。。。
元気になったので散歩がてら、ご主人様が林道に連れて行ってくれました。最初は引綱を付けて散歩していたのですが、初めて体験する凄い獣臭がするので、綱をグイグイ引っ張り、放して~~とばかりに大声を出しました。今日はGPSマーカーも着けていないのでダメ!!!・・・と言われましたが、なおも激しく鳴くと、ご主人様も僕が帰りが良いので、まあ!良いか・・・と放してくれました。
獣臭は林道横の急坂を上っているようなので、追い鳴きして追跡しました。約5分ほど追跡すると、なんと今まで見たこともない黒い大きな物体が立っています。執拗に僕が吠え立てると、なんと僕を目掛けて突進し、腹の下に抱き込みました。僕は、離せとばかりガブ・・と噛みつくと、一瞬離してくれたので急いでご主人様の下に走って帰りました。しかし、黒い物体は僕を追っかけご主人様の近くまで追って来ました。それは牝のイノシシでした。
ご主人様は危険を察知し、「コラッ!!!」と大声を出すと、5mぐらい手前で立止まり、暫く睨み合いしたのち、逃げて行ったようです。
僕は、あまりにも怖かったので、ご主人様を残し、車の元まで帰りました。ご主人様は、僕を見るなりニコニコして「ドンちゃん 怖かったか?」と頭をポンポンと軽く叩き、気持ちをほぐしてくれました。その後は散歩を中止し、帰宅しました。

数日後、別の山に連れて行ってもらいましたが、僕が恐怖心から尻尾を垂らし、目をキョロキョロしている様子を見て、ご主人様は「これはダメだ!」と言って、すぐさま帰宅しました。
誰もが一度は体験することだと・・・先輩犬から教えてもらいました。その後は、山に行かず家で心の養生をしていました。



今日は、一昨日、僕と同じイノシシの洗礼を受けその恐怖心が抜ききれない、リリー姉さんと一緒に山入りしましたので紹介します。

イノシシの恐怖心がある場合は単犬よりも同僚犬と一緒に山に引くと、じゃれながら山歩きが出来るので知らぬ間に恐怖心を忘れるようです。このことは若犬の訓練のポイントとなりますので良く覚えておいて下さいね!!!。

リリー姉さんは、山には1ヵ月ぶりです。元気に走り回っています。僕もイノシシが怖かったのですが、一緒に遊ぼうとリリー姉さんの後を追い、30分余り取っ組み合いや、かけっこをしていました。暫く運動していなかったので二人(二犬)ともハーハーと息を切らせ、やっと落ち着きました。

今日の山は、イノシシがほとんど居なくなり、最近ノウサギが住み着いています。ノウサギの確認は、前猟期の積雪時に足跡をご主人様が見つけていました。
リリー姉さんは、鹿児島では小型サツマビーグルの『故チコ号』に付いてノウサギを追っていました。そのせいかリリー姉さんは、大物よりもノウサギやタヌキ等の小物が好きなようです。ご主人様も、イノシシの恐怖心がどの程度軽減されているかを試すことが目的で、山に慣れれてくれれば良い・・・と、気楽な気持ちで林道を進んでいきます。
すると、リリー姉さんが盛んに地面をクンクンしかがら尻尾を大きく左右に振り、林道を上って行きます。僕も遅れをとっては遊べない・・・と付いて行きます。僕はリリー姉さんに何度も遊ぼうとじゃれに行きますが、そのうちガブッ!と噛まれ、怒られます。僕は仕方なくウロウロしていましたが、リリー姉さんがクンクンしている臭いにやっと気づきました。それは、あの恐ろしいイノシシやシカの臭いではありません。僕もリリー姉さんとは別に、クンクンやっていると、リリー姉さんが時々独特の声で鳴きます(前鳴き)。僕も気になりそこに飛んで行くと、何と臭いが濃くなっています。僕も自然と尻尾を振ってました(笑)。
すると小さい黒い物がリリー姉さんの前を飛び出しました。リリー姉さんはすぐさま大声で追跡を開始。僕も負けじと何もわからず追い鳴きしながら付いて行きます。ノウサギは、起こされるとご主人様の目の前を凄いスピード(脱兎のごとく)で林道を下に飛んで行ったようです。しかし、5分ほど追跡したら臭いは全く消えてなくなりました。リリー姉さんは、必死になって臭いを探していますが、約30ほど経った時、ご主人様の帰れコール(20番スラッグ弾空ケース)が、ピッピッピーと鳴ったのでご主人様の下に帰りました。

ご主人様から「今日はここまで!」と言われ、帰宅しました。
今日ノウサギを見て、ご主人様はとても喜んでいました。ここ10年あまり、ノウサギは激減し、逆にイノシシやシカが増え、ご主人様は仕方なくそれを捕獲していますが、逃げ方が単調で犬の仕事を楽しむには今一のようでした。
捕獲しても大きくて困り果て、獲物は持って帰らず全て猟友にプレゼントされています。
ご主人様は、今日8年振りにノウサギを見たことで、過去35年間アメリカンビーグルでやってきたノウサギ猟に火が付いたようです。
僕も今後は、リリー姉さんとノウサギ猟犬に訓練されるようです。


以下、リリー姉さんとのノウサギ猟訓練の様子を写真で紹介します。

●左側がリリー姉さんで右側が僕です。
自分で言うのもなんですが、車の中は非常に静かです・・・(笑)。





































●リリー姉さんが林道でノウサギ臭を見つけ山に入る前の様子
僕は、まだノウサギ臭を知らないので、遊ぼう!!・・・と、リリー姉さんに寄って行きますが、しつこくするとガブッと噛まれ却下。しかたなく後を付いて行きました。
※ しかし、シカ猟は僕の方がずっとご主人様の信頼度はあります!・・・(笑)






































●ノウサギ臭に反応し、捜索している様子(左:リリー、右:僕)
二手に分かれてノウサギの寝屋を捜索しているところです。


















●ノウサギの臭いを落として(見失い)捜索中の様子
山は野生ツツジが満開で、とても美しかったです!!!。
今は山も乾燥し、ノウサギ猟の初歩犬は臭いを上手く継げませんが、5月末頃からは雨も多く湿度も高くなり、臭いも長く残るので追跡も上手くなると思います(ご主人様談)。





































<追記>  僕は嵌頓包茎?になりました・・・(笑)
ご主人様もここ暫く、家庭菜園、田植えの準備、雨等で山に行けず、我々も運動場でゴロゴロしています。
昨日、僕が運動場で放れリリー姉さんと遊んでいたところ、僕も牡の本能が目覚め、腰をフリフリしているとオチンチンも大きくなり、交配の真似事をしていました。しかし、他の先輩犬が僕が離れているとご主人様に大声で知らせたものですから、すぐさま見つかり、頭をバチンと叩かれ、また繋がれました。

問題はその後です!!!。大きくなったオチンチンが乾燥し、元に戻らず『嵌頓包茎=かんとんほうけい』になりました。夕方、ご主人様が運動場の清掃に来た時に見つけてくれました。しかし、その時はオチンチンの先が大きく腫れ(浮腫)元に戻れない状態でした。
ご主人様は、早速患部にオリーブオイルを塗って、元に戻そうとしますが大きくて戻りません。そこで腫れているオチンチンを揉みほぐして小さくし、再度元に戻すとスルと入りました。しかし、翌日再発していましたので、オリーブオイルで戻した後、オチンチンが入っている包の先端部の被毛をハサミで短く切ってくれました。その後は再発はありません。

嵌頓包茎の原因は、上記の様な行為をしているうちに、オチンチンに被毛が付着し乾燥して元に戻れず腫れる(浮腫)ことで起こると考えられており、稀になるようです。
最初はびっくりして、何かの病気かと動物病院に行きますが、病気ではありませんよ!と言って、植物油を塗って元に戻してくれ、抗生剤や消炎剤の塗り薬をくれます。
他方、一般家庭での処置としては、手を石鹸で綺麗に洗ったのち、オチンチンにオリーブオイルを塗って元に戻してやれば心配はいりません。しかし、オチンチンが赤黒く(うっ血)大きく腫れあがっている場合は、大変危険な状態ですので、直ぐに動物病院に行って処置をして下さい。手遅れになるとオチンチンの一部を切除する必要があり、種牡として使用できなくなります。
詳しくは、ネットで「犬 嵌頓包茎」で検索してください。。。

●元気になったドンちゃん
オチンチンも元に戻りました・・・。。。
尚、オチンチンが腫れている写真は恥ずかしいので勘弁してもらいました(笑)
































では、また来月お会いしましょう!!!

僕は、シカ猟犬としては一応及第点をもらっています。
今後は、リリー姉さんとノウサギ猟犬を目指して訓練に励みます!。


純血サツマビーグルのドンちゃん訓練記 第4話

Posted on April 8, 2018 at 1:29 AM Comments comments (0)

こんにちは。。。僕は昨日で生後7ヵ月になりました。

先月から、基礎訓練も無事に卒業し、山入訓練を行っています。

訓練の成果
訓練を開始して7日目に、シカを初めて起こして900m余りを追い鳴きしました。この時、初めてご主人様から頭を撫で撫でしながら「ドン!エライゾ!・・・ヨシヨシ」とで褒めてもらいました。何が何だか分からないままその時は喜んでいましたが、山入しシカを起こして追い鳴きし、ご主人様の下に帰った時に褒めてくれることを学習しました。
最近は山に行こうと催促鳴きをして叱られています・・・(笑)

訓練の様子
基礎訓練でご主人様から100m余り離れて捜索しても怖くなくなっていますので、現在はご主人様と一緒に山を歩くのではなく、先輩犬と同じように、車がが入れず人も通らない林道をゆっくりと前進し、高鼻や地鼻で使って捜索し、シカ臭が有れば林道から捜索を開始し、シカを起こして追い鳴きをしています。
時には、ご主人様から500m余り離れてシカを起こすこともあります。兎に角、シカを起こして追い鳴きすると、ご主人様が大喜びしてくれ、帰ると笑顔で迎えてくれます。この褒めてもらうのが一番うれしいです。
まだ、30分程しか追跡できませんが、午前中に3カ所ほど、色んなフィルードを体験させてもらっています。
現在シカ猟犬として、捜索、起こし、追い鳴き、追跡、帰りの他、呼び戻しも適応できる等、一応の仕事は出来ますが、今後も訓練に励み、お父さんのアサ号のようにご主人様から頼られる狩猟犬になりたいと思っています。


以下、山入訓練中の様子を写真で紹介します。

写真① 風が強い日は、地鼻で捜索します
まだ、強風の時はシカの起こしはできません。



















写真② 高鼻でシカ臭をキャッチしています
臭いの方向が確認できれば、この位置からどんどん狩り込み、シカを起こし追跡します。ご主人様は僕が入った位置で帰るまで待っていてくれるので、安心して追い鳴きできます。





































写真③ シカ臭を取り捜索を開始た時の様子です
最近は、自信をもって狩り込んでいきます。






































写真④ 追跡から帰って来た時の様子です
初めてシカを1km余りシカを追い鳴きした時の記念写真です。





































写真⑤ 訓練場所に移動中に会う四国遍路のお遍路(巡礼)さん
この時は、桜が満開でお遍路さんの足取りも軽く感じました。





































写真6 犬舎の運動場でくつろぐドンちゃん
現在、体高=38cm、体重=13kgで、丁度アメリカンビーグルの成犬と同じ大きさです。
僕は、お父さんのアサ号の様には大きくならないようです。ご主人様は、このまま成長がとまれば「小型サツマビーグル」の再来だ!等といっておりますが・・・。





































<追伸>除草剤に注意!!!・・・
僕は、2週間前に訓練の帰り道、スダチ畑の若草をむしゃむしゃ食べて帰りました。ところが犬舎に帰ると嘔吐が止まらず、全てを吐き出しました。その吐き出した中に若草が入っていたので、ご主人様は「除草剤」だと、とっさに判断し、かかりつけの動物病院に急行し、適切な処置をして頂いたので一命をとりとめました。
最近、やっと元気になりましたが、げっそりと痩せてしまい、山には行っていません。ご主人様は、シカ猟犬として一応できているので、体力が回復するまで、養生させる考えです。
皆さんも十分注意してくださいね!!!。


また、来月お会いしましょう!!!。



2018オーナー通信 第1報

Posted on March 22, 2018 at 3:00 AM Comments comments (0)

本日は、広島県のオーナー様T氏より愛犬リョウマ号の便りが届きましたので紹介します。

リョウマ号の血統構成は、父:シロー号×母:エリー号(ハク号直仔)であり、当犬舎の作出計画に基づいた系統繁殖犬である。
外観は、若牡犬とは思えない堂々とした風貌をしており、頭部は良く発達し、耳は低く位置し大きく垂れた絞り耳、体毛は短毛で密生、配色は白地に黒の丸班が実に美しい。特に肩から胸部にかけてはよく発達し、追跡犬としての心肺能力の高さが伺える。また、全体的に10対8と理想的なバランスを有しており、保存活動を開始して約3年でやっと念願の理想的な四国プリンス系サツマビーグルが誕生した。
本犬は、自家用に残していたがオーナー様のサツマビーグルの保存に関する真摯な協力に感銘し飼育を託した。

リョウマ号は、1.6才の若犬になっている。オーナー様は大変お忙しい方で、中々山に引けないと言っておられたので、その後の成長が気掛かりであった。しかし、その心配も他所に、今回嬉しい便りとなって届いた。
本犬は、年明け頃から猟欲が発現し、その後辛抱強く出来る限り山に引いたようである。その甲斐あって、今猟期中に5頭のシカを単犬で捕獲したと・・・大変喜んでおられた。

4月頃から有害駆除も始まると思うので、猟芸にも益々磨きが掛かるだろう!!!
また、今後は秀逸な純血サツマビーグルの種牡としても大いに期待している。


写真説明・・・(写真は携帯で撮影したので画像が鮮明でありませんとのこと)
〇写真:左=シカ猟中のリョウマ号(高鼻で獣臭をキャッチしている様子)
〇写真:右=牝シカを捕獲し噛み噛みしているリョウマ号






















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