Shopping Cart
Your Cart is Empty
Quantity:
Subtotal
Taxes
Shipping
Total
There was an error with PayPalClick here to try again
CelebrateThank you for your business!You should be receiving an order confirmation from Paypal shortly.Exit Shopping Cart

サツマビーグルのブログ村

Blog

純血サツマビーグルの猟野訓練 第5話

Posted on October 2, 2016 at 10:42 PM Comments comments (0)
早くも10月に入った。年を取ると月日が経つのが実に早い。つい先日まで連日の35℃を超える猛暑と思いきや、もう山にはススキが穂を出している。また、当犬舎の裏山では早くも牡シカのコールが「ピューピュー」と聞こえる。本年の狩猟免許の申請も終了した。
猛暑の後、9月は雨ばかりで日照時間が極端に少なく、農作物への影響も心配だ。

さて、昨日は雨の間をぬって、久しぶりにアサ号とテツ号を連れて山に行った。
山は想定した通り、長雨と度重なる台風により、林道は至る所で大きく陥没し、車の通行が出来なくなっている。まもなく本年度の狩猟も解禁されるが、自分のテレトリーとばかりに車を走らせると大きな事故に繋がる。萱や草木で覆われた林道で車を走らせるのは非常に危険であり、十分な注意が必要だ。

アサ号は何時も単独での訓練であったが、今日は先輩のテツ号と一緒だ!。車から降ろしGPSナビを装着し放犬する。テツ号は年甲斐もなく一月振りの山で興奮し、ア号との猛烈なかけっこが始まった(笑)。嬉しいのだろ!!!。。。狭い犬舎で過ごして居たので無理もないか!。今日は運動会で早々に切り上げ、猟場の視察をすることにした。結果は前途した通り、山は大きなダメージを受けており、野生鳥獣の生息にも大いに影響していると思われる。イノシシが少し土を掘っているような気配も見られるが、生息密度は少ないと思う。

以下、訓練の様子を一部写真で紹介する。


写真① 長雨と台風による林道の陥没・崩壊。

この様な箇所が至る所に見られる。町役場も予算が無く、人の住んでいない道路や林道は手が付けられない状況で、過疎化の引き金にもなっている。















写真② テツ号の高鼻・前鳴き

(手前がテツ号、奥がアサ号)

アサ号もしきりに地鼻を使ってゲーム臭を取っているが、これでは起しに繋がらない。
さすがに、テツ号はサツマビーグル特有の高鼻を使い、この後右側の法面上に居たシカを起し追い鳴きとなる。

アサ号も訳も分からいままテツ号の後に付いて追跡(後追い・後鳴き)。。。
※ 二度三度と経験するうちにシカ臭を覚え、本追いに繋がる。


写真③ シカを追跡中の二頭。

牝シカ4頭の群れを確認したので、すぐさまスマホを取り出し、動画を撮ろうとしたが時すでに遅し。。。

シカの生息密度は相変わらず高い。






写真④ テツ号との追跡から逸れ独りになったアサ号。

シカの追跡はテツ号のみでかなり遠くまで追って追い鳴きも聞こえない。

アサ号はと・・・GPS受信機で所在場所を確認するとそう遠くない場所で殆ど動かない・・・。。。
まさか「括りワナ」か???と思ったが、括りに掛かると悲鳴が聞こえるがそれもない。しかたなく現場に行くと・・・。

写真⑤ アサ号が見つけた大シカの角

林道を登り、アサ号の元にいくと、何かをかじっているようである。

シカの死骸でも見つけてガリガリしているのかと思いきや、写真の大シカの角であった。

春に抜け落ちた大シカの角であり、まだこの山に居ることに期待し帰宅。

※ これだけ太く大きな角の持ち主で有れば恐らく100kg超えの大物である。
今猟期が楽しみだ!。。。













純血サツマビーグルの猟野訓練 第4話

Posted on September 3, 2016 at 12:28 AM Comments comments (0)
今年の夏も暑かった!!!。。。
連日33℃以上の猛暑日が続き、8月は愛犬の体調を気遣い山での訓練は中止していた。
愛犬達は、運動場兼育成場のコンクリート床にべったりと横になり暑さを忍んでいるようだが、一方7ヶ月になるアサ号は、フェンスに住み付いているアマガエルを見つけてはしきりと吠え、また時たま入って来るバッタの動きにも興味を持ち、ウォンウォンと吠えている。他の親犬は静かにしろ!・・・とばかり「ワン!」と一括され静かに寝そべる・・・。
クーラーが入って涼しい応接間の窓越しに運動場を見ていると本当に退屈しない!。
但し、家内からは変人扱いされていることは言うまでもない(笑)

犬舎周辺には広い休耕地が何箇所かあり、昔からキジが住み付いている。また犬舎の裏山一帯は鳥獣保護区(犬舎周辺は対象外)で野鳥の楽園となっている。しかし、近年はイノシシ、シカ、ハクビシン等々の害獣が数多く住み付き、水田や畑作農家にとっては農作物の被害が甚大となり、その対策として山際にメッシュ筋等のフェンスが敷設されたが、効果は一時的で大きな被害が発生している
当然として、町役場から猟友会に有害鳥獣駆除が委託され、駆除を行こなっているがなかなか思うような成果は上がっていない。

さて、連日の猛暑も8月末より朝夕はかなり涼しくなって来た。そこで犬舎で退屈しているアサ号を毎夕に約30分程休耕地や稲を刈り終わった田に連れ出し、思う存分遊ばせている。そのせいか走りにも瞬発力が付き、急激なターンもしっかり出来るようになった。身体も引き締まり、走る姿は筋肉が躍動している・・・実に美しい!!!。。。先日、走行している時に偶然にも雄キジが飛び立った。一瞬立ち止まり逃げたキジを見送っていたが、暫くしてキジが潜んでいた草むらに行き、盛んに尻尾を細かく振りながら臭いに興奮しているようだった。しめた!。。。山に引かなくても休耕地のキジに当てることで猟欲が発現できる。この分だとキジが餌を採取する朝の訓練が楽しみだ!。
早速、翌日の早朝6時に休耕地に引いてみた。今朝は今まで(夕方)とは変わっていた。キジが休耕地を歩いていたのだ!。その臭いにアサ号が直ぐに反応し、尻尾を小刻みに振っている。慎重に地鼻を使い休耕地を広範囲に捜索している。暫くして立ち止まるや鼻を高く突き上げ、何かの漂臭を探っている。もしかしたらキジか?・・・と思っていると、顔を西方角に一直線に向け睨んでいる。その姿が実に美しいので急ぎスマホを取り出し撮影。その写真が添付の写真だ!。一瞬ポインターがキジにポイントしている様で実に美しい!(親バカ)。テツ号がシカ臭をキャッチした時と同じだ!。アサ号に近づき「ホイホイ」と声を掛け、視線方向に走ってやるとアサ号も付いて走り出す。するとアサ号の鼻先で雄キジが舞い上がり、すぐさまアサ号がウォンウォン鳴きながらとキジを追いかけて行った。何と素晴らしい光景か!・・・。これだから若犬の訓練は止められない!。これからは訓練が楽しくなる。

もう少し涼しくなり、早朝での山入訓練(シカ猟)が実に楽しみだ!!!


●写真=アサ号が休耕地でキジ臭をキャッチしている様子。
アサ号は、若干7ヶ月の若犬ながら体高50cm、体重19kgと堂々としており、ハク号、テツ号、シロー号をしのぐ体躯の持ち主である、幻の大型純血サツマビーグルの再来か!。






































四国プリンス系サツマビーグルの誕生!

Posted on August 15, 2016 at 1:39 AM Comments comments (0)
純血サツマビーグルの保存・普及活動を開始し3年が経過した。これ以前からも色々と苦難の道も数多くあったが、初代ハク号から数えて3代目でやっと自分が思い描いた純血サツマビーグルが誕生した。その名は「アサ号」牡、7ヶ月である。綿密な繁殖計画(7代までの系図)に基づく系統繁殖の結果で誕生したこともあり、感慨無量である。毎日、窓越しにその美しい体躯に見惚れている(笑)。とにかく何度見ても飽きない美しい犬である!。
今後は、しっかりと猟野訓練を行い、名シカ猟犬に育てたい。また将来は、絶滅が危惧されている純血サツマビーグルの継承犬として立派な種牡になってほしいと願っている。
アサ号は8月13日で生後7ヶ月になった。外見は、下記写真の通り、堂々とした体躯であり、頭部は良く発達し、耳は低く位置し大きく垂れた絞り耳で、体毛は短毛で密生、配色は白地に黒の丸班が実に美しい。全体的に筋肉質タイプで胴体と四肢は10対8と理想的なバランスを有してる。しかし、まだ幼犬であり、十分筋肉が発達していないため動きはややゆったりとしているが、焦らず、急がずじっくりと育てたい。
アサ号の仔犬時の印象としては、兄妹の中で一番小さく目立たない仔犬であったが、小顔で足が長く、尾の支持が非常に良く、特に顔の色素が濃いことから自家用に残した。しかしその後の成長は想定外であり、本犬の仔犬時における選別の難しさを痛感している。
参考まで・・・今日までのアサ号の成長記録(写真)を以下に添付する。
【 写真の説明 】
向かって左より・・・『生後3ヶ月』➡『生後4ヶ月』
一段下がって・・・・『生後5ヶ月』➡『生後6ヶ月』
一段下がって・・・・「生後7ヶ月』・・・犬舎近くの休耕田で撮影
一段下がって・・・・基礎訓練の様子(6ヶ月)
※ 写真は、早朝の林道散歩でヤマドリ臭に反応して急坂の杉林を登って行くアサ号。この様な林道散歩で遊ばしながら訓練を続けていくと、自然と猟欲と同時に基礎体力も養われる。決して焦ってはならない。純血サツマビーグルの訓練は、訓練犬の自主性に任せ、あくまでも先導犬を使わず単犬で仕上げるのが名犬作りの秘訣と言える(我流)。
  





















































































































犬舎の夏季高温対策用にスポットクーラーを導入

Posted on July 4, 2016 at 12:18 AM Comments comments (100)
当地の四国徳島は、6月中旬より梅雨期に入り連日雨が降り続いた。サツマビーグルの発祥地の鹿児島や地震で大打撃を受けた熊本では1時間に100mmを超えるゲリラ豪雨で大きな被害となった。
7月に入ると雨は収まったが天気は曇りで気温30℃、湿度80%で何とも言えないムシムシとした天気が連日続き、日中愛犬達は犬舎内の室温は35℃を超えることから、昼間は新設された運動場兼育成場に出している。何時もなら東風が吹き、コンクリート床で気持ちよさそうに寝そべっているが、この度は高温多湿で無風と言う最悪の天気で、みんな大きな口を開けハーハー息している。業務用扇風機2台をフル運転するが効果なしの様子。。。
昨日(7/3)は久しぶりに天気となったが、なんと気温33℃の猛暑となり、湿度も70%で無風と言う天気で愛犬達に更に追い打ちを掛けた。人間はエアコンがあるが、窓越しに見る愛犬達は可哀想である。何時もなら運動場兼育成場には気温が高くても1日中東風か吹き、愛犬達も気持ちよさそうにコンクリート床に寝そべっているのだが、この度は業務用大型扇風機も「熱風」を吹き付ける有様で、真逆の効果となりお手上げである。
ましてやエリー号は出産し保育中でもあり、他犬とは条件が大きく異なる。生後10日余りの仔犬もキャンキャンと泣き続け、エリー号は産箱をゴリゴリと前足でかき、何とか猛暑に耐えようとしている様で本当に可哀想である。犬舎日陰の幾分ヒンヤリしているコンクリート床に仔犬とエリー号を移動し何とか収めているが、エリー号は暑さのために授乳を放棄している様である。
自室で思案していると・・・家内が入ってくるなり開口一番「スポットクーラーを入れてやったら・・・」と進言され、私も暑さで冷静さを欠きすっかりスポットクーラーの事を忘れていた。
善は急げと町内のホームセンターに行き写真のスポットクーラーを購入した。帰宅し早速本機の運転を開始し、巣箱に向け冷風を送ってやると、なんとあれだけギャンギャン泣いていた仔犬達もすっかり静かになり、エリー号も口を開けハーハー息をすることも無く、仔犬達もエリー号のオッパイを元気よく吸っている。暫くすると親子そろってゴロンとお昼寝となった。
スポットクーラーは本当にお勧めだ!!!。操作は簡単でしかも省エネで電気代も少なくて済む。もっと早く気が付いてやればよかった!・・・と猛省の念。今日も午前10時で気温が早くも30℃超えである。日中の最高気温は34℃との予報である。しかし、エリー号と仔犬達は猛暑を気にすることなく気持ちよさそうに寝そべっている。また、この冷風は業務用扇風機で運動場兼育成場に排風しており、他犬も冷風のおこぼれを頂戴し、一石二鳥の効果であり、安い買い物をしたと自負している。




























●写真左上=スポットクーラ-本体
※クーラーの運転をすると高温排熱が出るので本体は舎外に設置することがポイント。

●写真右上=スポットクーラーの吹き出し口を保育ケージに向け送風している様子。

●写真左下=冷風により猛暑を気にせずエリー号と仔犬達が気持ちよく寝そべっている様子。







純血サツマビーグルの猟野訓練 第1話

Posted on April 15, 2016 at 9:48 PM Comments comments (0)
本日は、マレ号の猟野訓練を紹介する。

マレ号は、現在1.3才の牝犬である。本犬は出水系(バセット)の血統を濃く残した大きな絞り耳、大きな頭骨、太い四肢を身に着けた重厚感のある美しい秀逸犬である。現在このタイプの犬は殆ど残っておらず貴重な台牝候補として大事に育ている。

しかし、大事にすると言っても猟犬である。家で三食昼寝付きで台牝として飼うわけにもいかない。絶滅寸前のサツマビーグルを保存して行く上で何時も考えさせられる。それは猟犬としての宿命と言うべき事故、即ちイノシシに切られ死亡する・・・と言うアクシデントだ!。単なる保存活動でなく狩猟犬としてのサツマビーグルの継承保存を目的にしており、一般人から見ると理解しがたいかも知れない。
ホームページのタイトルに敢えて「狩猟犬」と言う冠を付けたのは、小生のサツマビーグルの素晴らしい狩猟犬としての特性を継承保存しょうとする意気込み(こだわり)でもある。

前置きが長くなったが、平成27年度の狩猟期間も終了し、愛犬達は新設した運動場兼育成場でのんびりと日向ぼっこをして、身体を癒している。何ともほのぼのした光景であり、窓越しに見ていても飽きない。

マレ号はと言うと、今猟期はシカ猟でなかなかの成長を見せるが、タヌキ、ノウサギの他、山鳥もやる万能犬として、面白い狩猟を楽しんでいた。ところが猟期中盤の1月に発情が来て、1歳と少々若いがこの系統の牝犬はマレ号1頭と言う希少犬であること、もう一つはテツ号の直仔が是非とも欲しかったことから交配に踏み切った。しかし、マレ号は2ヶ月経っても妊娠出産の兆候はなく不発に終わった。残念だがこればかりは諦めるしかない。
上記のことからマレ号は2ヶ月間も山に入れず4月に入り猟野訓練を再開した。2ヶ月間のブランクがあり猟芸の低下を心配していたが、発情前はタヌキやノウサギに興味を持ち、良く通る追い鳴きで上手に追跡し、時々タヌキを咥えるまで猟芸は向上していた。ところが最近は、両親(名大物猟犬)の血筋か、シカやイノシシに興味を持ち出し、特にシカに地鼻と高鼻を上手く活用し、起こしも早く追跡も上手になっており想定外で驚いた。2ヶ月間も山に入れず家に居たのにこれはどう説明したら良いのか?・・・。アメリカンビーグルでは42年間の飼育経験があるがこの様なことは例がない。またまたサツマビーグルの不思議を体験した。本当に奥が深い犬である。これでは益々サツマビーグはまるようで、また家内に叱られそうである(笑)。

しかし、事故は起こった!!!・・・・・当日の様子を再現すると以下の通りである。

訓練場所は、マレ号の実力を評価するため何時もの山から車で約20分程奥に入った昔よくアメリカンビーグルを連れてノウサギ猟をしたところである。
場所は、林道が細長く続き、下側には谷川があり、上側には急斜面の杉山と雑木が混在しヤマドリの生息地でもある。
何時もの様に7時に家を出て訓練場所には8時前に到着。マレ号を車から降ろしGPSマーカーを首に装着し放犬する。ところが昔と違い林道は倒木が多く人がやっと通れるくらいまで荒廃していた。また今猟期ハンターが来た痕跡もない。なんだか嫌な予感がする・・・・。
マレ号はと言うと、私の約50m前方をエネルギッシュに臭いを取りながら進んでいる。暫く歩いていると昨夜イノシシが掘り返した土が至る所に見える。これは危ないぞ!・・・マレ号が心配である。マレ号は貴重な台牝であり仔犬も取っていないのに・・・等々、頭の中でマレを繋ぐか否か思案している時、林道の急斜面上部にある雑木林でマレ号がシカ追いと異なる唸るような鳴き声で激しく鳴き出した・・・しまった!!!・・・空ケースを吹き帰るように指示するが一向に帰る様子もなく鳴き続けている。こうなればこの急斜面を登るしかないと決心し10m程登った時、鳴き声が一変し悲鳴に変わった!・・・しまった!!!・・・イノシシに切られたと思うが後の祭りだ。大声でマレ号を呼ぶが帰ってこない。現場はイノシシが興奮しており危ないので近づかず空ケースを強く吹いて呼ぶ。そうこうしていると上段からバリバリとこちらに向いて降りて来る音がする・・・息を止め警戒して見ているとなんとマレ号である。少し興奮気味で怯えているようだが元気そうで(死んで居なくて)安堵する。優しくマレよ!マレよ!と声を掛けてやると、やっと落ち着き安心した様子で私の足元に帰って来た。身体を見ると左わき腹をザックリと牙で切られているが腸には達してないようで胸を撫で下ろす。早速、車に向かい掛かり付けの獣医の下に急行し治療した。20針ほど縫う大ケガをしたが幸い命に別状はなく、帰ると餌もパクパクと食べ安堵した。

マレ号はもうタヌキ、ノウサギ、シカ猟犬としてほぼ完成しており、今後は仔犬を取るまで山には入れないことを決意・・・この辺が系統を保存継承していかなければならないと言う宿命であり、敢えて絶滅の危機を救うための活動が目的である以上、狩猟犬としての真価を確認した後は台牝の価値を優先しなければならない・・・我慢のしどころでもある。この時ばかりは歯がゆく辛い思いもするが、サツマビーグルの存続を望み、仔犬を予約され、今か今かと待って頂いている多くの愛好家の気持ちを察する時、保存継承の意思が先行する。
しかし、当犬舎は、販売のための繁殖はしない・・・繁殖はあくまで保存継承が目的である。

<写真の説明>

写真1.タヌキを上手に追跡し咥えた処(誇らしげに獲物を噛むマレ号)





























写真2.イノシシの牙で切られ元気消失のマレ号(20針を縫う大ケガ)




























写真3.新設の育成場でケガの養生をするマレ号(もうすっかり元気だ!)



















































猟期も終わり のんびりと日光浴するサツマビーグル!

Posted on March 18, 2016 at 2:00 AM Comments comments (98)
平成27年度の狩猟も終了した。我が家の愛犬達も猟で痩せた身体を癒すため暫くはゆっくりとさせてやりたい。昨年新設した運動場兼育成場で気持ちよさそうに日向ぼっこを満喫している。。。猟場とは異なる仕種を見せ、何とも微笑ましい光景だ!。
家内が種から育てたパンジーも美しく咲きそろい穏やかな春を感じる。応接間からコーヒーを飲みながら外を見るとパンジーの花壇の向こう側には運動場があり、そこで寝転ぶサツマビーグルは個性が有って実に楽しい!!!。





























では、今猟期で感じた出来事を以下に紹介する。

●ハンターはどこに行った!!!
当地徳島県は4年前からイノシシ、シカの異常繁殖を阻止するため猟期が延長され11月15日~3月15日までの4ヶ月間となっている(2月15日~3月15=イノシシ・シカのみ)。
私は、特に用事かない限り、愛犬のサツマビーグルを連れ、毎日出猟した。ところが初猟日にセッターを連れた老ハンターに会ったきり、その後4か月間は山でハンターと会ったことが無い。猟を始めて43年になるがこんな事は初めてである。暫くしてその謎は解けた。
実はこうである!。私は人通りが少ない林道にサツマビーグルを連れて歩猟し、サツマビーグルの特性である「高鼻」を有効的にすべく、林道への風の吹き下ろしや吹き上げに乗って来るシカ臭をキャッチさせ、効率的に起し追跡に移行させ、自らはGPS受信機を見ながらタツマに移動し捕獲している。しかし、ここ数年前からこの林道の法面の上に派手なテープ等を木に結んである光景を良く見るようななった。そこで何の意味が有るのか現場に上がって確認した。そこにはなんと「括りワナ」が仕掛けてあった。ワナ猟師に聞いてみると「みんな年をとり山中にワナを仕掛けて獲物を獲っても運びだしが出来ないため、林道の法面の上にワナを設置し、物忘れを補う方法として派手な目印を付けている」と言う。なるほど老ハンターの賢い知恵であり、これも異常繁殖しているイノシシ、シカのなせる猟方だろう!。
●タヌキが異常繁殖!!!
イノシシやシカの増加と共にタヌキも異常繁殖し、道路で死骸をよく見る。どうしてだろうと何時も考えていたが、その謎も解けた。実はこうだ!。近年は、イノシシやシカが異常繁殖し、狩猟期間以外でも有害駆除で年間を通して捕獲している。捕獲保証金目当てのハンターも多く、半矢になったシカやイノシシの他、捕獲した獲物を解体した残骸を山中に埋めたり放棄したものをタヌキがいとも簡単に年間を通して手にすることができることから異常繁殖していると考えている。即ち、タヌキが山の死骸を掃除しているのである。勿論イノシシの共食いもあり、キツネやイタチ等も関与していると思われるがこの様な現象は犬猟をしていないと分からないだろう。当犬舎のマレ号はシカよりもタヌキに興味があり、他犬がシカを追っても知らぬ顔で、タヌキを起して追跡している。また、足の速いエリー号は今猟期になんと十数匹もタヌキを咥えており、その生存数も計り知れない。この様な「異常繁殖」は自然界では好ましい状況とは言えない!。
●イノシシは少なくシカは異常繁殖!!!
当地は、シカを専門に狩るハンターは少なく、しかも犬猟をしているのは私一人である。他のシカ猟ハンターはワナ猟が主で、イノシシと異なりシカは殆ど食べずに捕獲しても山中に埋められているケースも少なくない。有害駆除で捕獲報奨金が出るのでシカを捕獲しているが、それも無くなるとシカは見向きもされず、ハンターの減少や高齢化と共にシカ増殖に拍車がかかり、中山間地のみならず都市近郊の農林業にも甚大な影響を与えて行くことだろう。シカの増殖阻止には、捕獲報奨金の継続や非課税化並びにハンターの増員等が急務と言える。
●早くも竹林にタケノコ目当てにイノシシが出没!!!
よく手入れされた竹林は、イノシシの被害も大きい。荒れ放題の竹林のタケノコは美味しくないのだろうか。。。イノシシの被害にあったと竹林に調査に行くと「二本足」の仕業も少なくない。こればかりはハンターでは駆除できず「警察」の出番である(笑)






























< 特記 >
当ホームページには、ハンターの他、一般愛犬家等の沢山の方々にも見て頂いておりますし、動物愛護等への配慮からイノシシやシカ等の捕獲写真の掲示は控えさせて頂きました。




徳島県神山町で見つけた珍しいハンターのかかし

Posted on January 10, 2016 at 9:26 PM Comments comments (2904)
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
純血サツマビーグルの保存普及活動も4年目に入りました。お蔭様を持ちまして本ホームページ「狩猟犬サツマビーグルの郷」も1日に500人以上の方々に見て頂いております。特筆すべきは、全体の60%はアメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ等の海外の方々です。中には保存活動への協力や激励のメールを頂くことも少なくありません。100年前に海外(イギリス、アメリカ等)から日本(鹿児島県)にやって来たハウンド(ファックスハウンド、ハーリア等)が品種改良され「サツマビーグル」として、近い将来本国に里帰りする日もそう遠くないと思います。

さて、本年最初のブログは小生が猟場として40年近く通っている隣町の神山町のかかしを紹介します。当地も御多分に漏れず人口減少に歯止めがかからず過疎化が進んでおります。何とか町を活性化しようと取り組んでいるのが「神山しだれざくら」と「神山かかし」であります。神山しだれざくらは約20年前から町の道路沿いに植樹を始め、現在5600本にも増え、春の満開時には多くの見物客が同町を訪れ賑わっております。
本日紹介します「神山かかし」は約10年前から町興しの一環として当地のお年寄りが集まり製作をしております。最初のうちはお世辞にも素晴らしいとは言えせんでしたが、最近はテーマに即したかかし作りを行っており、全国的にも非常に珍しいと見学者も多くなっております。下記に紹介しますかかしは27年度の狩猟解禁に合わせて制作したハンターのイノシシ猟、山間部の農作業風景であります。


写真①ハンターとイノシシ猟
ハンターと猟犬が3頭の親子イノシシを追いかけている様子。。。
※ 当地はイノシシ、シカ、サルの被害が多く、ハンターへの期待は大きい。




























写真②ハンター
猟銃が実に上手く作製されており本物と間違うぐらいの出来栄えだ!。
※ 材料は竹、発泡スチロール、布切れ等

































写真③山間部の農作業
耕運機で畑を耕している後姿は本物そっくり。。。
※大根、キャベツ、レタスが収穫期を迎えている・・・イノシシに食べられなくて良かった!




























写真④農作業を見守るお爺さん
収穫した大根を抱えて満足そうな実に良い顔をしている。
※ お爺さんの後ろに萱を設置するなど本当の山間部の営みを実に良く観察し作製しているのには脱帽する・・・。


















































70年前の貴重なサツマビーグルの写真が見つかる!!

Posted on September 14, 2015 at 6:37 AM Comments comments (0)
この度の写真は、愛媛県西宇和郡伊方町の狩猟グループに譲渡したサツマビーグルを引取りに来舎された3名様の内の水野様より、「戦後間もない頃に私の祖父が飼っていたサツマビーグルの写真です」と言って見せて頂いた。見た瞬間!・・・その素晴らしさに見惚れてしまって声が出なかった。この様な古いサツマビーグルの写真は発祥地:鹿児島でも殆ど無く大変貴重なな資料と言えることから、水野様と写真のお姉様に是非全国のサツマビーグル愛好家に紹介したい旨をお願いしたところ、快く承諾を頂きこの度の公開となった。

さてこの写真のサツマビーグルは何時頃のものかと言うと、一緒に写っている水野様のお姉様が当時2歳で現在は70歳であること、また同犬は外貌から3才ぐらいと推察できることから、約70年前のものと判明した。
終戦当時(昭和20年)は、田舎と言えども食べるもの着るもの全てに不自由しており、写真の様な素晴らしい狩猟犬サツマビーグルを購入し飼育するなど田舎猟師には高嶺の花であり、水野家は地元でもかなり裕福なご家庭だったと推察する。
次にこの犬の由来であるが、お爺様が宮崎県に牛を買いに行った際に現地で手に入れ連れて帰られたようで、当時田舎では珍しさも手伝い大変な評判となっていたようである。また、仕事(狩猟)も大変良かったようだが、残念ながら今日ではその子孫は絶えて居ない。
写真を見ると今日のサツマビーグルと殆ど遜色なく、前肢も湾曲せず真っ直ぐに伸びており、バセットハウンドの入血は未だ無いと推察される。本犬は鹿児島県の霧島地区辺りから宮崎県の名士が持ち込み、その集落で門外不出として大事に飼育されて来たと考えられる。恐らく原種は地犬と英系ビーグルかフォックスハウンドと推察する。
この写真の発見で、現在当犬舎で飼育しているサツマビーグルはよく当時の面影をよく継承しており、遺伝的にも純度の高い犬であることが立証され、保存活動にも一層の取り組み強化を図って行きたいと考えている。

この写真を提供して頂いた水野様とお姉様に心より感謝を申し上げる。

尚、この度当犬舎で譲渡したサツマビーグル「リュウ号×エス号の直仔」は、今後水野様が育てる事になり「70年振りに我が家にサツマビーグルが帰って来たと」大変喜んで頂き、サツマビーグルとの何かの縁を感じる。



写真(左):昨猟期狩猟グルーブで捕獲した巨大イノシシ(写真は水野様)
  ※ 水野様は、お爺様、お父様、ご本人と三代続く猟師の家生まれ、現
    在も元気にご活躍されている。
          また狩猟グループで系統保存している屋久島犬と本川系四国犬
          の流れを流れを汲む、地犬を大切に飼育されている。


写真(中):来舎された狩猟グループの仲良3人組
 ※ 向かって左側より、井上様、稲井様、水野様
  
【特記】 家内の手料理で食事をしながら狩猟話をお聞きした。本当に3名様は仲が良く、お互いに信頼と尊敬の念を持たれており、大切に育てた仔犬も素晴らしいハンターに引き取られ大変嬉しく思っている。
また、稲井様には伊方の海の幸であるアワビとサザエを沢山頂き、家族みんなで美味しく頂いた。


写真(下):70年前のサツマビーグル(年齢は3才ぐらいで牝と推察する)
       ※ 写真の可愛らしい女の子は、水野様のお姉様(当時2歳)


純血サツマビーグルのマレ号の猟野訓練 第1報

Posted on September 2, 2015 at 10:07 PM Comments comments (0)
純血サツマビーグルのマレ号(2015.01.13生)7.5ヵ月・牝の猟野訓練を9月1日よりスタートしました。マレ号に関する詳細は「サツマビーグルの写真集」を参照下さい。
尚、本ブログはマレ号が単独でシカを追跡できるまでの訓練課程の様子をドキュメンタリータッチで紹介たいと思います。同年代のサツマビーグルをこれから訓練される方は参考まで見て頂ければ幸甚です。
尚、訓練に関する質問は、連絡(090-7787-3299)頂ければ45年間の経験をお話しします。


さて、マレ号は現在、体高:43cm、体重:15kgです。当犬舎の台牝のエス号とほぼ同じです。タイプもバセットが濃く出て非常に美しいサツマビーグルの女の子です。

今後の訓練課程を簡単に紹介します。
①第1段階・・・約7日間
  この期間は、山に慣れさせることが目的・・・尻尾をピンと立てて、主人より30m前後左右を走り回ることが出来れば合格。
②第2段階・・・約7日間~14日間
  この期間は、先導犬につけて山入を教える・・・先導犬の後を遅れずに付いて行け、逸れた場合にも自力で主人の元に帰ってこれれば合格。
  ※ この山入訓練が最も時間がかかり難しい。先導犬がいなくても主人と一緒に杉山を横に歩き、出来れば上下に歩く。これが出来るようになると、次は水が流れる谷筋を上り下りしたり、谷を左右に横切る。この工程で訓練犬が甘えて鳴いても知らぬ振りをしてじっと待ってやる。決して手伝ったり叱ってはならない。そして出来れば頭を撫でオーバーに褒めてやる。これを何日も出来るまで繰り返す。
③第3段階・・・7日間~14日間
  この期間は、先導犬と一緒に獲物を追い鳴きさせ臭いを覚えさせる。・・・山が楽しくなり車に乗りたがるようになれば合格。
④第4段階・・・14日間
  この期間は、単独で獲物を起し追跡することを教える。・・・自分で捜索し、起こして約30分追跡できれば合格。この段階で一応の訓練は卒業となる。
  ※ 早いものは約30日で卒業(完成犬)するものも居るが、通常60日程度を要する。
 

マレ号は、9月1日より第1段階をスタートしましたが、写真の様に初めてリードを離しての林道を散歩しましたが、7.5ヵ月で身体も成犬と変わらないくらい大きく、精神的にも朝夕の散歩で会得したのか、GPSドックマーカーを装着し放犬すると、いきなり前方に猛然と疾走し、またこちらに向かって走って来る等、明るく元気で堂々としており、昨日と今日の早朝訓練で杉山に入ってみたが、怯えもせずに地面をクンクンと前後左右に動いており・・・第1段階は合格。
※ 合格の判断は、最初はおっかなびっくりで尻尾を垂れて主人の後ろを歩いているのが、主人の前後左右を自主的に尻尾を立てて行動できれば合格である。

明日からは、第2段階の山入訓練をスタートさせる。



猟野訓練の様子を写真で紹介します。

★訓練場所は、人通りが殆どない林道で行っている。
※ 尻尾を立てて行動できているかを常時観察し、尻尾を垂らして怯えた様子を見せた場合そっとして置き、自分で解決させ自信に繋げることが上達の秘訣である。






























★何かの臭いに興味を持ち、林道の法面を登って臭いを確認しているところ。

◎ポイント
 この時は訓練犬が納得して降りてくるまで犬を呼んだり、その場に行ったりしてはいけない。あくまで訓練犬の自主性に任す。








★臭いに没頭し、ふと見ると主人が居ないので、怖くなりこちらを見ているところ。

◎ポイント
 この時は、「ヨシヨシ」と声を掛けて安心させてやる。主人は何時も傍にいてくれることを学習させる。これをマスターすると捜索範囲も段々と遠くまで足を延ばすようになる。





★林道を前後左右に自主的に自信を持って行動している。

ポイント
 訓練犬がこちらに戻ってくるまで決して呼んだりその場に行かないで、じっと我慢して、訓練犬の身になって考えながら観察すると時間が経つのが本当に速くなり、主人も退屈しなくて済む。






平成26年度狩猟期間における純血サツマビーグルの活躍

Posted on March 16, 2015 at 12:59 AM Comments comments (0)
当ホームページ(ブログ)をご覧くださっているハンターの皆さん!今猟期の愛犬の活躍はどうでしたか?目標は達成できましたでしょうか。。。
今猟期の徳島県は、昨年に引き続きイノシシとシカの捕獲については1ヶ月延長され、平成27年3月15日で終猟となりました。そこで、今猟期の当犬舎が所有(保存)している純血サツマビーグルの狩猟状況について報告させて頂きます。
ハク号:牡とエス号:牝の2頭でスタートした保存活動も約3年になり、今日では両犬の直仔であるアキ号:牝とエリー号:牝に加えテツ号:牡が入舎し総勢5頭になっております。

今猟期は、アキ号、エリー号、テツ号の若犬3頭を日替わりで連日単独(1頭)で出猟した。3頭は昨年の夏から秋にかけて早朝訓練に励んだ結果、今猟期のスタートは弱冠1.3才の若犬にも拘わらず、単独でシカやイノシシを捕獲することが出来た。しかし、全てが順調とは行かず3頭共にイノシシの牙にかかり負傷した。完治後にイノシシの恐怖心から猟芸が心配されたが、最初は少し山入が悪くなっていたが徐々に自信を回復し、本来の実力を取り戻すにも時間はかからず安堵した。
以下、3頭の猟芸は概ね次の通りである。(小生の狩猟信条は「人犬一体となった単独猟を好む」と言うことから、1頭引きでの狩猟に終始した)

狩猟の様子は次の通りである。先ず車か下ろし、GPSマーカーを付け、「頑張れよ!ヨシヨシ」と頭を撫でてやる。(この時必ず姿勢を低くし犬目線で目を見ながら声をかける・・・を重要視している:猟芸が上達するもしないもコミュニケーション次第である)
スタート時点は何時もの通りトイレを済ませる。そして主人との距離を30~50mに保ちながら、サツマビーグル特有の高鼻でシカ等の漂臭を探りながら進んで行く。濃い臭いをキャッチすると急に立ち止まり、しっかりと臭いの方向を確認する。方向に確信を持つと主人に獲物が居ることを知らせるために「獲物が居るよ!」と言わんばかりに主人の目を見て合図する(テツ号はウォ~ンと前鳴きが出る)。この仕種が出ると「ハイハイ!」と力強く声をかけてやると、一目散に寝屋(約30m先)を目掛けて駆け上がると起し追い鳴きとなる。シカの場合は高速で起され追い鳴きされると寝屋を中心に円弧を描くように1~2度回る習性があり、この時主人はまさに逃走範囲内の中心に居ることになり、捕獲できる場合は殆どが10分以内で勝負が付く。
また捕獲できない場合は、追い鳴きはするが約30分程で追跡を中止し主人の元に帰ってくる(まるで主人から遠ざかると獲物が獲れないのを知っているかの如く堂々と帰ってくる)。また、サツマビーグルは主人との連絡性が非常に良く、何時も30~50mの範囲内を高鼻(漂臭)と地鼻(足臭)を効率的に使いながら捜索し、主人の姿が見えなくなると位置確認のため「ウォン」と一声鳴く犬も少なくない。その時「ホイホイ!」と声をかけてやると、また安心し捜索を進めて行く。この時主人が臭いが無いない!・・・と判断した場合は逆に弾の空ケースで強く「ピッピー・ピッピー!」と吹くと主人の元に帰ってくる。テツ号はまだ臭いに未練がある場合は「オーン」と短く一声鳴くが、早く帰りなさい・・・と更に強く「ピッピー・ピッピー」と吹くと捜索を断念ししぶしぶ帰ってくる。帰って来たら「ヨシヨシ・ご苦労さん!」と声をかけながら頭を撫でて機嫌を取ってやり車の元に帰る。その後は山を変えるか帰宅するかはその日の状況(犬の様子、時間、天気、用事等)で判断している。
狩猟時間は、朝8時頃から昼までとしてる。獲物を捕獲した場合は午後から搬出・解体となる。以上がサツマビーグルの狩猟スタイルであるが・・・あれ!と思う方が多いと思う。
実はサツマビーグルは外見はハウンドそのものであるが、プロットハウンド等のハウンドの様に車から放犬すると自らドンドンと狩り込んで行き、起し追跡をすると言うことは絶対にしない。むしろ猟芸や性格等は日本犬に近い。私は良くサツマビーグルの事を「日本犬がハウンドの衣を纏っている様な犬」と説明している。本犬は飼育しやすく使いやすく、言葉は喋らないが、本当に利口で賢い犬である。
純血サツマビーグルの保存活動も本年で3年目となり、本犬に関する性格や猟芸等の分かっていなかった事柄、或は間違って伝えられていた情報等の多くが明らかになって来た。

【これだけは知っておきたいサツマビーグルの特徴】
本犬は、明治後半のころより狩猟好きの政府高官等が洋行の折に持ち帰ったハウンドを基に和犬との交雑等により約100年と言う長き年月を経て、日本の猟野に適応した人犬一体とした単独猟に適した猟犬として品種改良されて来た。つまり品種改良においてハウンドの外見、強い臭覚力及び追い鳴きは継承するが、他は全て日本犬の特性を残すことに心血を注いできたと推察する。
故にサツマビーグルの欠点として伝えられてきた下記事項は、日本犬の特性そのものであり、単独猟犬にとっては無くてはならない資質と言える。
①捜査範囲が狭い。
  ※ 単独猟では、セルフハンティングで何処までも深く狩り込み、犬が何処に居るのか
     分からないようでは捕獲どころではなく、犬探しに時間を労し狩猟の醍醐味は激減
          する。
  ※ 本犬は、主人の前方30~50mを連絡を取りながらゆっくりと狩り込んで行き、臭い
     が無ければ一旦主人の元に帰る。
  ※ 捜索範囲が狭いのでは無く、犬そのものが主人との連携を重視している。
②追跡時間が短い。
  ※  前途の捜索や追跡は手段であり、狩猟の目的(捕獲)ではない。
     何故なら捜索範囲が広い、又は追跡時間が長い等々より、如何に短い時間で主人
     の前に獲物を追ってくるかが名猟犬の資質であり、追跡時間の長短の是非は何の
     価値もない。
  ※  深追い犬は回収に時間を要し、単独猟にとっては不向きである。
③他犬との協調性がない。
   ※ 本犬は、プロットハウンド等と異なり、他犬が獲物を起し追い鳴きをしても途中で主
     人の元に帰ってくる・・・と良く聞く。それは単独猟犬にとっては極当たり前の資質で
     あり何の問題もない行動と言える。
  ※ グループ猟ならいざ知らず、仮にも単独猟で他犬と協調したならばトラブルの原因と
     なり必要性はない。
④シャイな犬が多い。
  ※ 本犬は、主人に忠実で警戒心が強い。よく本犬はシャイ(臆病)な犬が多いと言わ
     れて来たがそれは間違いで、警戒心とシャイが混同され伝えられている。本犬は1
     才を過ぎて購入すると3~4日間一切食事を摂らない犬も少なくない。逆にシャイな
          犬は餌を放置しておくと朝が来ると食べている。このことからも明らかな様に、警戒
      心とシャイは全く異なり、餌を摂らないのは前主人への忠誠心とも言える。
⑤頑固な犬が多く使いずらい。
    ※ 本犬は、利口で賢い。つまりこの様に言われて来た所以は、恐らく主人が犬とのコ
     ミュニケーションを取る努力もせず、朝夕の運動もしないで繋ぎっ放しで、主人を信
     頼できないための反抗行動と考えられる。一旦信頼を失うと取り戻すのに時間を要
         する。現在1才を過ぎても仕事をしないと言う理由から買い戻した若犬がいるが、大
         事にして数多く山に引いてやると2ヶ月余りで素晴らしいシカ猟犬に完成している。
    ※ 本犬を叱るときは絶対に叩いたりしてはいけない。益々警戒心を抱くようになり、利
     口で賢い本犬は主人を無視するようになる。完成犬を買ったのに全く仕事をしない
           等と言うケースは正にこの事に起因することが多いと推察する。
本犬は、上記の様な特徴を良く説明せず販売されたため今日の絶滅に繋がっている・・・と言う地元(鹿児島)ハンターの意見にも同意できる。

最後に、この素晴らしい日本固有の獣猟犬:サツマビーグルについて、今後とも引き続きホームページや狩猟雑誌等を通じ情報公開し、同犬の保存と普及に努めて行きたいと考えている。今日ではこの努力が認められ、昨年は狩猟雑誌「けもの道:6月号」、今年は愛犬雑誌「Wan:3月号」に当犬舎の保存活動が取り上げられ、全国のハンターや愛犬家にサツマビーグルの存在が知られるところとなり、メールや電話での励ましや是非飼育したい等々を頂き、このことは今後の保存・普及活動へのエネルギー源となり嬉しく思っている。
今猟期で思い出に残る猟果を写真で紹介し筆を置くことにする。

    ① エリー号の大物シカ猟果                 ② テツ号の大物シカ猟果














       ③ アキ号の大物シカ猟果            ④  テツ号の大物イノシシ猟果