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サツマビーグルのブログ村

Blog

50年前のサツマビーグル

Posted on July 19, 2017 at 10:31 PM Comments comments (0)
本日は、昭和30年頃から鹿児島県下の一部有力な元士族等によって開催されるようになった品評会について紹介する。
現在の残されている純血サツマビーグルの起源は、正にこの品評会がきっかけとなり品種改良が積極的に行われた結果、固定されたと言っても過言ではない。
このサツマビーグル誕生秘話等についての詳細は、小生が15年前にまとめ投稿した『サツマビーグルのルーツ』を参照されたい(資料/リンク集に掲載)。

この写真を見ても分かるように、現在当犬舎で系統保存しているサツマビーグルは当時の面影を色濃く残しており、純血種あることを裏付ける貴重な証拠(写真)となっている。

以下の写真は、昭和40年頃に開催された品評会で優勝したサツマビーグルである。
当時は、「サツマ」と言われていた。

写真(1) 小型部門の優勝犬

※ 体高が40cm未満

ノウサギ猟犬として好んで飼育されていたが、アメリカンビーグルの導入により、雑種化が進み、絶滅して行ったと考えられている。

小生は、昭和50年頃から狩猟スタイルが大きく変貌し、「狩らせる犬から楽しむ犬」に変わって行ったことが飼育数激減の大きな主因と考えている。




写真(2) 中型部門の優勝犬

※ 体高:40以上~50cm未満

最も標準的な犬で、小物から大物まで幅広く使用され、一部のブリーダーがこの種の犬を数多く繁殖し販売したことから、全国に広まった。

写真の犬は、今日のサツマビーグルに大きく貢献したと言われている大変有名な名犬である。

仔犬の値段は、当時のお金で5万円と大変高価であったようだ。



写真(3) 大型部門の優勝犬

※ 体高:50cm以上

惚れ惚れする見事な体型である。

大物猟犬として一成を風靡し、鹿児島県下の他、全国各地でこの直仔や系統が飼育されたが、プロットハウンドが導入され、その役目は終わったと言われている。10年ほど前までは、一部の熱心な愛好家によって残されていたようだが、その後の消息は分かっていない。

大きいものは体高が60cmを超える犬も居た様である。



日本国内における純血サツマビーグルの現状

Posted on June 22, 2017 at 12:11 AM Comments comments (0)
2017年(H29)6月22日現在の日本国内における純血サツマビーグルの現状は、下記の通りである。
尚、下記の調査結果は、日本狩猟犬サツマビーグル保存会員が飼育しているものであり、会員外の飼育については除外している。

●飼育頭数は71頭である。雌雄の割合は牡8対牝2となっており、遺伝的に牡化の傾向が認められる。

●使用区分は、狩猟用と愛玩用の二通りで、割合は8対2となっている。
狩猟の用途は、多い順にシカ猟、イノシシ猟、ノウサギ猟、クマ猟となっている。

●分布は、北は北海道、南は鹿児島まで幅広く飼育されており、国内47都道府県の内25道府県で飼育されている。

●飼育者の年齢構成は、20代、30代、40代、50代、60代、70代、80代と幅広いが、多くは65才以上の高齢者となっている。

【今後の課題】
飼育者の高年齢化か認められる。また、近年は報奨金(イノシシ・シカ等への捕獲金)が交付されるようになり、猟犬を使って行う銃猟が著しく減少し、ワナ猟に転向するものが後を絶たない。サツマビーグルの保存活動を開始した10年前とは行政の取り組みも大きく変化し、銃規制も強化されている。更にハンターの高齢化に伴いグループ猟も激減し、猟犬を飼育する大義も無くなってきている。犬の里親募集の最大組織「ペットのおうち」で検索しても猟犬(プロットハウンド、ブルーチックハウンド等)が保健所に収容され里親を探していることも少なくない。
この様な状況下、今後純血サツマビーグルの生き残り(保存)を図って行くことは非常に困難を極める。今後は、狩猟犬としてだけでなくコンパニオンドック(愛玩犬)として普及していくことは避けられない状況と言える。

幸いにも全国で飼育されているサツマビーグルの平均年齢は3才弱と若く、繁殖適齢期を迎えていることから、今後飼育頭数の増加が期待できる。しかし、それには増加する仔犬を受け入れる愛犬家が必要となり、本犬の更なる普及活動のレベルアップが鍵となることは言うまでもない。

今後注視すべき推進事項としては、以下の2件が必要と考えている。
第一は、本犬に関するタイムリーな情報の発信と共有化を図り、より多くの愛犬家に本犬に対する正しい知識を共有してもらう取り組み(努力)が重要である。
当犬舎も当ホームページやブログを通じて、純血サツマビーグルの素晴らしさを一人でも多くのハンターや愛犬家に紹介し、普及活動への一助にしたいと考えている。
第二は、ブリーダーの育成である。
仔犬を繁殖(販売)するには、動物愛護管理法で定める「第一種動物取扱業者」の認可が必要であり、そのハードルは高い。この法令が保存活動にブレーキを欠けていることは言うまでもないが、あくまで順法でなければならない。
幸いにも当犬舎以外に秋田県のオーナー様K氏が認証を取得している他、3名のオーナー様が認証取得に向けて準備中である。
※ 第一種動物取扱業者=この認可を取得せずに繁殖又は販売(有償無償は問わない)すると法令違反となり厳しい罰則(1年以下の懲役、100万円以下の罰金)が科せられる。

【ホームページへのアクセス】
現在、当ホームページ『日本狩猟犬サツマビーグルの郷』の1日当たりのアクセス数は500~1000件と多く、その内海外からのアクセス数が60%と国内よりも多い。
この原因として、国内のハンターは高齢化等でインターネット環境への参入が進んでいないことが主因と考える。国内のアクセス数はハンター以外の愛犬家が多くを占めている。
しかし、海外では犬種としてのサツマビーグルに関心度が高く、狩猟犬として高い評価を得ており、譲渡の申込みも少なくない。国別では、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアの他、アイルランド、フィンランド、ロシア、アイスランド、オランダ等々からのアクセスもある。近い将来、国内飼育頭数が100頭を超えた時点で海外譲渡も考えたい。

写真・・・日本国内における純血サツマピーグの分布






































純血サツマビーグルのオーナー通信 第8報

Posted on June 10, 2017 at 1:23 AM Comments comments (0)

ジョン号は遂にノウサギ猟犬として完成!

昨日、岡山県のオーナーH様より、「ジョンはノウサギを本当に良く追うようになりました(中略)・・・良い犬を譲渡して頂き感謝しております」とのお礼の電話を頂いた。

ジョン号は、4月21日に単犬で初めてノウサギを起し、オーナー様から訓練中にも拘わらず、嬉しさのあまり興奮した声でお電話を頂いた。生後10ヶ月である。
その際、オーナー様には「今後1ヶ月間が完成犬への勝負となるので出来る限り山入するように・・・」とアドバイス。
その後オーナー様は、アドバイス通りに、雨や所用を除き毎日朝6時から山入りしたようである。ジョン号もその期待と努力に答えるかのように、山入り毎に起しも追跡も上手になって行ったらしい。現在、1時間余り追跡すれば暑さ対策からジョン号を回収しているようである。また、ジョン号は呼び戻しにも良く反応し、回収はとても良いと聞く。
特にオーナー様が気に入っているのは「よく響く低い大きな追い鳴き声」。追跡声を聞きながらノウサギが現れるのを今か今かと待つ時の心臓の高鳴る鼓動は何歳になろうと新鮮そのもので感無量である。この追い鳴きを聞くために毎日ジョンを連れ山に通っていると言っても過言ではない(オーナー様談)。

この様な嬉しい便りを頂くことはブリーダー冥利に尽きる・・・ジョン号のノウサギ猟犬の完成を心よりお祝い申し上げる!。

オーナー様は御年74才になられるが、ジョン号と毎日山に行っているお蔭で風邪など惹いたことがない等々・・・とてもお元気である(スマホを持ちメールも自在だ!)。

訓練は毎日の努力の積み重ね。大汗をかいた者のだけが手にする勲章である!。
ジョン号の今猟期の活躍が楽しみである!!!。

写真・・・犬舎前で山入り訓練に行くオーナー様を待っているジョン号
ジョン号は生後11ヶ月の若犬であるが流石に完成犬らしい落ち着きと風格が見える。
【ジョン号の紹介】
当犬舎作出(四国プリンス犬舎)。父:シロー号×母:エリー号。平成28年6月23日生。牡。体高:46cm。体重:17kg。性格:従順で温和。





































名シカ猟犬・種牡ハク号の現役復帰

Posted on June 2, 2017 at 11:30 PM Comments comments (0)

ハク号は、6月1日で7才になった。鹿児島から当犬舎に来たのは約4年前。ハク号の最初の子供達も3才となり、立派な狩猟犬となっている。当犬舎にもアキ号とエリー号が居る。

ハク号との思い出は多い。1才時に鹿児島で見たノウサギ猟での仕事は、エネルギッシュな狩り込みから素早い起こし、ウォウォと低い美しい声での追い鳴き、スピード豊かな追跡に驚いた。小生は猟を始めた昭和48年からアメリカンピーグル一筋でのノウサギ猟を約40年やって来た。平成3年には(社)全日本狩猟倶楽部主催「第12回全猟ビーグル競技会全国決勝大会」成犬部門で総合優勝し内閣総理大臣杯も受賞した。しかし、このハク号のノウサギ猟を見てサツマビーグルの能力と資質の高さに感銘を受けた。

その後、毎年のように鹿児島に行き、サツマビーグルの保存を訴えてきたが誰も残そうとしない。この素晴らしい日本固有の獣猟犬を後世に残さなければ・・・との思いから、6年前の定年退職を機に保存活動を開始。

しかし、ハク号はオーナー様が放さない。しかたなくビーグルトライアルの全国の猟友にお願いし探すが純粋な犬は出てこない。そこでホームページ「狩猟犬サツマビーグルの郷」を開設し一般の方からの情報を期待した。その結果100件余りの情報を頂いたが繁殖可能な純粋犬は数頭ほどしか見つからなかった。

そして、ハク号を見てから2年目の時、オーナー様の猟友でサツマビーグル一筋の方様から「ハク号を預かっているが飼いますか・・・」と連絡があり、「飼います」と即答。
その時の猟友は、今は私のサツマビーグルの師匠(80才)となっている。サツマビーグルの飼育歴は何と70年である。少年のころ当時サツマビーグルは放し飼いで、子供の遊び相手となっていたと聞く。子供たちはお気に入りの犬を持ち寄ってはノウサギ猟のまねごとをして遊び、自然に犬の扱い方や猟を覚えたものだ!・・・と懐かしそうに話して下さる。今でも色々とサツマビーグルの歴史や思い出を聞くためよく電話をするが、話が2時間に及ぶことも少なくない(笑)。とてもお元気である・・・。

オーナー様は、高齢でもう猟は出来ないのことから小生に飼育を託して下さった。当時ハク号の仕事ぶりは有名で、何人ものハンターが高額で買いに来たと聞く。なぜ小生なのかを尋ねると、ハク号の子孫を後世に残してもらえる・・・との思いと奥様が小生を大変好いて下さっていたことが譲渡の理由だったと師匠からお聞きした。有難いことだ!。。。

ハク号が当犬舎に来て今日までの4年間余り、純血サツマビーグルの種牡として健康に注意を払いながら大事に飼育して来た。何度となくハク号のあの豪快な追い鳴き(追跡)を見たいと思ったが・・・保存のため!・・・と我慢して来た。その間、ハク号の猟芸を見せてほしいと依頼もあったが全てお断りして来た。しかし、このことが逆にとられ「仕事をしない犬を種に使っている」等々の吹聴もされたが、ハク号の子孫が増え大きくなって後継犬が出来るまでは何があっても何を言われようと「忍」に徹して来た。かなり辛い思いもしたがハク号とエス号の僅か2頭で開始した保存活動も約4年目の今日、全国で70頭余り(当犬舎以外も含む)まで増えている。感慨無量である。現在は保存会もでき、若い優秀な後継者もできた。しかし、種牡がハク号、シロー号、リユウ号、ギン号と4頭(系統)しかなく、うちリユウ号は昨年イノシシ猟中に惜しくも死亡している。今後はこの子供たちの血統を上手く一元管理し、遺伝的な障害を排除しつつ、後世に残して行くことが保存活動の課題となる。
現在は、当犬舎の譲渡犬に関しては詳細な情報をコンピュータで一元管理し、繁殖の指導を行っている。しかし、この事務作業を行っていく後継者がいないのが現状であり、これを解決することが保存の課題となっている。保存活動には多くの時間と経費が必要であり一個人ができることには限度がある。
将来は、保存会組織をNPO法人化し事務局を置いて血統書の発行まで行うことが目的であるが、それには多くの賛同者と運用経費がいる・・・。今後の課題は山積だ!。。。

さて話をハク号に戻そう!。
1週間前、約4年ぶりに2回目の山入訓練を行ったのでその時の様子を紹介する。
3才までは名ノウサギ猟犬、名シカ猟犬と言われていたが、この4年間と言う長期のブランクは人間年齢で言うなれば約16年と言うことになる。マラソンの選手が現役を引退しコーチや監督をやった後、16年ぶりにフルマラソンの現役に復帰する・・・と言い換えれば良く理解できる。この事からも正直あまり期待は出来なかった。
しかし、ハク号は違った!!!。。。
エネルギッシュな狩り込み(捜索)、素早い起し(発見)、追い鳴き(美声)、追跡(約90分)、帰り(呼び戻し)を完璧にやってのけた・・・。。。何ということか? 感動した!。


写真① 訓練開始前のハク号(放犬前の勇姿)
午前7時に訓練場所に到着。GPSマーカーを装着し放犬。物凄いスピードでエネルギッシュに狩り込んでいく。GPS受信機で確認すると平均速度は約9km/hである・・・早すぎる・・・バテルかも?。。。約3分余りで起しから追い鳴き、追跡に移る。以前聞いた追い鳴きだ!。実によく通る美声で「ウォウォ」と連続鳴き。約20分で雄シカを確認。その後も60分余り見事な追跡をみせた。呼び戻しも完璧であった。
恐るべし!ハク号・・・追跡ロボットのようだった。





































写真② 追跡を終えて帰って来たハク号
4年間のブランクなんか何のその!・・・と言わんばかりの満足感漂う良い顔である。
現役復帰できるか・・・との心配も、何と取りこし苦労に終わってしまった(笑)。
この犬を見て、サツマビーグルの保存を決意したことに間違いはなかった・・・と実感。









































写真③ ハク号が牡シカを追跡した軌跡(GPS受信機)
約3km×2km四方の山野を90分余り追跡。平均速度は約6km/h。延べ移動距離は約10km。追跡中、アスファルト道路の横断は4回。谷川の横断は5回。
※ 当地のシカは、ほぼ隔日で犬を入れているのでスタミナ、逃避術は非常に長けており、並の犬では起こしも追跡もままならない。足の弱いシカは他の場所に移動している様である。しかし、シカが生息する条件が全て揃っている。標高が400m~700mまで続く大山で、杉林と檜林の間に雑木林が混在し谷川も3本流れている。夏でも涼しく生息条件が良いので、犬に追われても強いものはこの地を離れない。





































<追記>
昨日(6/2)も早朝小雨が降る中、見学の約束をしていたので山入りした。見学者様には「ハク号を連れて行きます」と言うと「良いのですか」と返されたが、山入した。結果は、約2時間にも及ぶ見事な追い鳴き(追跡)をみせ、見学者様にも純血サツマビーグル「ハク号」の猟芸に納得して頂いた。

◎ハク号の猟芸を公開します・・・

エネルギッシュな狩り込み(捜索)、素早い起こし(発見)、追い鳴き(美声)、追跡(約2時間)、帰り(呼び戻し)に至る一連の猟芸をご覧ください。

※ 見学は前もって電話連絡をお願いします。尚、集合は午前6時30分厳守。



犬舎周景

Posted on May 21, 2017 at 1:10 AM Comments comments (0)

犬舎の立地は、石井町南端(徳島県)の高台にあり、周りは棚田が広がる里山である。犬舎北から見る景色は、徳島平野を一望できる他、天気の良い日には遠く淡路島も見える風光明媚な土地柄で、別荘気分で生活している。また、近隣する民家も離れていることから犬を飼育する条件としても恵まれている。

昨日は、田に水を引くために、犬舎南の山際に立地するため池の水門を開いた。各農家は一斉に田に水を引き入れトラックターで土を耕していた。後二三日すれば田植えとなる。
この田の水き引で犬舎周辺の景色は一変した。また、夜ともなるとどこに隠れていたのかカエルが田んぼでゲーゲー、ガーガー、ゲロゲロ・・・と色んな鳴き声で大合唱が始まるのんびりした里山の風情が見られる。
田に水が引かれたことから、日中は29℃まで気温が上昇しているが、心地よい風が通り、非常に過ごしやすい。運動場兼育成場の愛犬達もみんな好きな格好で気持ちよさそうにスヤスヤと寝ている。どんな夢を見ているのだろうか!。想像するも楽しい・・・。

以下、犬舎周辺の風景を紹介(写真)する。

写真① 犬舎の北側に広がる田苑風景
遠く薄ら見えているのが阿讃山脈の山々。この山を越えると香川県となる。
天気が良い日には、阿讃山脈が途切れた写真右端に淡路島が見える。




































写真② 犬舎の南側に広がる田苑から望む犬舎全景
薄い水色の屋根が犬舎で左側の円形屋根が運動場兼育成場である。
犬舎の南側には、60坪余りの家庭菜園がある。



































写真③ 犬舎南側の家庭菜園
トマト、ナス、キュウリ、スイカ等の夏野菜が順調に成長している。



































狩猟犬サツマビーグルのマリーちゃん訓練記 第3話(完)

Posted on May 15, 2017 at 4:29 AM Comments comments (0)

マリー号は早くも単犬にてシカを起し追跡する!。。。

今日、本格的な山入訓練を開始し11日目となるが、単犬にてシカを起しで追跡し、美しく大きな声で追い鳴きをしながら、約15分間追跡し私の前方に4頭の雌シカを見事に追って来た。その後も20分余り追跡し私の元に帰って来た。初めての追跡でこれだけ長く見事な追跡を見せた犬は過去45年間の猟歴で初めてである。
マリー号は、生後6ヶ月代でこの快挙をいとも簡単にやってのけた。

以下、マリー号の今日までの訓練経緯を紹介する。
●平成28年10月18日生・・・(兄妹5頭) 父:ハク号×母:マレ号
●生後60日・・・兄妹との別れ(北海道:牡、秋田:牝、栃木:牝、岡山:牡、徳島:牝)
※ 頭骨が大きく四肢がとにかく太いガッチリした体躯。アサ号に続く大型の可能性が大と見て自家用に残す。
●生後100日・・・8種ワクチンと狂犬病ワクチンを接種。
●生後110日・・・基礎訓練開始=約60日で合格
基礎訓練は本格的な山入りに向けた訓練で、非常に重要な訓練である。
内容は順次、次の通りである。
①車に慣れる・・・酷い車酔い=不合格。約30日をかけて車酔いを克服。
※ 車酔い克服についての詳細は「狩猟犬サツマビーグルのマリーちゃん訓練記 第1報」に記載。
②林道での散歩・・・初日は恐怖心から自由に走ることはできなかったが、2日目からは自由に走り回れる=合格。
③杉山を平行歩き・・・3日目から杉林に入れ、平行移動やゆるやかな斜面移動をするが問題なく付いてこれる=合格。
④水が流れる谷渡り・・・初日は水が無い谷の上下移動=合格。2日目は水がある谷の横断移動=最初は恐ろしくて出来なかったが自分の勇気で渡るまで約60分程知らん顔して待ってやったり、時折隠れて焦らせたりしながら辛抱強く待ってやると「ザブン」と水に飛び込み横断できる。逆戻りはなんなく横断できる=合格。
⑤急な斜面の上り下り・・・上りは出来るが下りが出来ない=不合格。約7日間をかけて克服。(この下りが一番難しい・・・訓練者も四つんばいになり下を見れば怖さが理解できる)
⑥主人から約100m程離れて捜索行動ができる=不合格。山が怖くなくなり何物にも興味を抱き、主人から段々と離れて行動できるようになるのに約7日間をかけて克服。
●生後180日・・・呼び戻し訓練  
①先導犬に付けて山入りし、途中逸れても元の場所に独力で帰れる=不合格。約3頭の先導犬に付けて約7日間をかけて克服し合格。非常に早い習得能力で驚いている。
※ 先導犬は知力・体力も優れているのでシカを起して追跡に移ると、訓練犬は途中で必ず逸れる。この訓練の機会(遠くに置いてけぼりにする)を作るために先導犬を上手く使うことが秘訣。この時点では訓練者の後にはどこまでも付いてくるのでこの手法を考案。
※ 逸れて暫くすると主人を探すが出来ないとなると「ウォ~ン」と寂しい声で鳴き、ほっておくとまた帰る道を探しだす(GPS受信機で確認するとその様子が良く分かる)
※ この訓練が一番難しい・・・とにかく「待ってやる」こと。60分かかろうと訓練犬が山に入って行った箇所で待ってやることである。決して迎えに行ってはならない。あくまでも訓練犬の自力解決を待つもみである。
※ 帰ってくると笑顔で腰を落としてオーバーに「ヨシヨシ」と褒めてやる。
②日増しに体力も付いてくるので逸れる場所も遠くなり、1kmになることも有る。300mくらいまで帰って来るのを待って、GPS受信機で確認し移動が進展しない場合のみタイミングを見計らい、笛(20番スラッグ弾空ケース)で『ピッピー、ピッピー・・・」と吹いて呼び戻しを行う。帰ってくるまで吹いてやり訓練者が吹いていることを学習させる。
※ この呼び戻しの笛が鳴っている場所に訓練者が必ず居ることを教える。この笛の呼び戻し訓練は、将来完成犬になっても笛が鳴れば必ず帰るようになる。

以上が、本格的な山入り訓練前の基礎訓練となる。この訓練は出来るまで行うこと。
訓練の秘訣は「急がず、焦らず、騒がず」をモットーに、訓練犬を信じ、訓練犬の気持ちになって考え行動することが完成犬への第一義と考える。人犬一体となり大汗をかくことである。

●生後190日・・・山入り訓練開始
この訓練は、最終段階となり、単犬で捜索、起し、追跡、獲物確認、帰り(呼び戻し)が確実に出来ることである。
この訓練は、何時もの林道では無く、獣道(シカの通い道)を探し、訓練犬と共に辿って行くか、若しくは透けた雑木林や竹林を搔き分け訓練犬と一緒になってシカの起こしを行う。
※ しかし、あくまで訓練犬の自主性に任せ、訓練犬の行動をよく観察すること。訓練犬は基礎訓練で訓練者から100mほど離れて捜索できるまで成長しているので、じっくりと待ってやる。そして訓練犬が戻ってくると目線を合わせず知らぬ顔をして、約45度の角度で斜面をゆっくりと登って行く。この角度は非常に大切なことで、直線的に登って行くと、吹き下ろしと吹き上げの獣臭をキャッチする確率が悪くなる。それは、サツマビーグルは高鼻をよく使い上手に獲物を起す特性がある。即ち斜めに上り下りすればその獣臭をキャッチできる確率が高くなり、起こしのスピードアップが図れると言うメリットがある。
この訓練は、人犬一体となって、起こしが出来るまで行う。非常にキツイ訓練となる。

【訓練に必要な用具】
携帯電話、水筒(お茶)、虫よけスプレー、タオル、ティシュ、荷物用テープ(洋服についたダニの除去用)、GPSドックマーカー及び受信機、鉈、綱など

<訓練総評>
マリー号は、基礎訓練当初は「車に慣れる」でつまづいたが、その後は全行程を短期間で意図も簡単にやってのけた。マリー号は、利口で賢く、学習能力がずば抜けて優れている。本格的な訓練開始から僅か10日余りで、シカを自力で起こし約30分余り追い鳴きし、私の前に牝シカ4頭を追って来た。狩猟期間中であれば捕獲と言うことになる。
捜索はエネルギッシュに広範囲に狩り込んで行き、時折止まって高鼻で獣臭をキャッチすると言う成犬並の猟芸を見せる。追い鳴きは「ウォウォ」と大きな連続鳴きで、高速追跡が出来る。身体は小柄だが、全身筋肉質でバネがあるので、大型犬並みの追跡ができる。
今後どの様な猟犬に成長するのか楽しみである他、立派な台牝として優れた後継犬を残してほしいと考えている。

この訓練日記は、生後10ヶ月位までは続くと当初考えていたが、今回を持って終了(完)としたい。

訓練犬の第一声をアメリカンビーグルの大御所であった埼玉県の故鈴木修三氏の言葉を借りて表現すれば『一声千両』の価値がある。これを体感できる者は人犬一体となって大汗をかいた者だけに与えられる・・・私はこの言葉が大好きである。

以下、本日のマリー号のシカ猟犬への第一歩である第一声「起こし」を紹介する。

6時30分に訓練場所に到着。GPSマーカーを付けて放犬。本日の山は、先輩犬が訓練している場所でのシカは非常に警戒心が高く、訓練犬には荷が重いと判断し、少し離れた暫く来ていない場所を選んだ。
しかし、山道を辿って行くとイノシシのヌタ場がありそれも昨夜使用している。やられはしないかと思案たが、マリー号はやる気十分でどんどん山道の両サイドをエネルギッシュに狩り込んで行くのを見て、運を天に任せこの山で訓練することにした。

写真① イノシシのヌタ場に興味津々なマリー号





































写真② 捜索中に時折止まり高鼻を使い獣臭をチェックするマリー号
この後、物凄いスピードで林の中に消えていくと「ウォウォ」と言う追い鳴きに変わった。
「一声千両」の言葉を起い出し、今までの努力と苦労が身体からスーと消えて行った。本当に涙が出る思いだ!!!。。。この瞬間が何時になってもたまらない・・・これが有るから訓練は止められない(笑)。





































写真③ 起こしから追跡に移りシカを確認するまでのマリー号の軌跡
▲印が私のいる位置(シカを起こした場所)で犬のマークがマリ―号。旗のマークは以前シカを捕獲した場所(射場として利用している)
シカは、▲点で起き、その後青い線の軌道にて逃げ、一回りして寝屋に戻る・・・と言うシカ特有の逃げ方をしている。起こしから約15分である。狩猟期間中で有れば捕獲と言うことになる。サツマビーグルのシカ猟は通常このパターンが多い。それにしても初めての起こしでこの追跡は恐れ入った!。シカにとっては末恐ろしいマリー号と言える。




































写真④ 牝シカ4頭を確認した後も大声で追跡して行くマリー号
マリー号は、シカ確認後も20分余り追跡し、私の元(▲地点)に確実に帰って来た。
捜索、起し、追い鳴き、追跡、獲物確認、帰り(戻り)・・・全て満点である。




































少し早い感はするが、シカ猟に関する訓練当初の目的は達成できた。
マりー号のシカ猟犬としてデビューである。マリー号よ!おめでとう・・・。。。
今後は、山入りの回数を積み重ねて行く度にシカ猟犬としての完成度は増して行くだろう!!!。

マリー号は、とにかく学習能力がすば抜けている。今までこの様な犬は、アメリカンビーグルの経験も含め(約45年)見たことが無い。。。二世の誕生が楽しみである・・・。

マリー号は、体高38cm、体重14kgと言う小型で、恐らくもう大きくはならないと思う。もし小型サツマビーグルの誕生となれば言うことはない。

全国に行っている兄妹犬の活躍を期待して本稿の結びとする。




狩猟犬サツマビーグルのマリーちゃん訓練記 第2話

Posted on May 12, 2017 at 1:43 AM Comments comments (0)
皆さんお元気ですか!!!
私(マリー)は、ご主人様が用事や雨が降らない限り、朝6時から9時までの約3時間余り毎日山入りしています。
もう山は大好きになりました。ご主人様から100m以上離れて山を自由に散策したり、急坂の上り下り、水が流れる谷渡り等々の基礎訓練は全て出来るようになり、合格をもらいました。訓練当初は車酔いで1ヶ月余り山入りが遅れましたが、追いついた感じがします。
今日は、その訓練の様子を少し長くなりますが、分かりやすくドキュメントタッチでお話ししますので、参考にしてもらえば幸いです。

5月からは、先輩犬と一緒に山入りしています。この目的は、先輩犬と一緒に行動し逸れても独力でご主人様の元に帰れるようになることです。
先輩犬は知力、体力が優れており、シカを探して山中にどんどん前進し、場合によってはご主人様から1km余りも離れることもあります。そして、先輩犬がシカを発見するまでは何とか一緒に付いて行けますが、いざ追跡に移るとそのスピードに付いて行けず山中に置いてけぼりとなり、帰るに帰れずご主人様に助けてとばかりに『ウォ~~~ン』と大声を出すも誰も助けに来てもらえません・・・。

そこで第二段階の訓練は、上記した山中で迷っても確実にご主人様の元に帰ることを勉強します。このことは将来一人前の猟犬になっても大変重要な事項と言われています。
【訓練ポイント】
先導犬が居なくても単犬で山入りし、猟欲の発現を待って、訓練犬が独自て獲物を発見し追跡し、山中で逸れた時に帰りの訓練をしても何ら心配はありません。テツ号、シロー号、アキ号、エリー号、アサ号もこの方法(単犬訓練)で完成しております。

何故、マリー号は先輩犬と行くのか?。即ち、先輩犬の運動とストレス発散を兼ねて連れて行っているらしいです(笑)。先輩犬と一緒に行動しても体力が違うので途中で逸れるのは明白で、一石二鳥を狙っての山入りだそうです。
但し、ご主人様の元に確実に帰れるようになると先輩犬は外され単犬で山入りするらしいです。それは、例え先輩犬と一緒に追い鳴き出来ても単犬で山入りさせると、その実力たるや見る影もなく愕然とした思い出がある方も多いと思われます。そこで時間が多少掛かろうとも単犬で訓練(捜索、起し、追跡)した方が真の実力が身に付く他、結果的には完成犬(一人前の猟犬)になるのも早いと聞いております(ご主人様談)。

私は、今までマレ号、シロー号、テツ号と各1回づつ山入りしましたが、やはり追跡に移ると体力の差から途中で逸れてしまいました。しかし、ご主人様は私が入って行った処で、何時までも待ってくれています。この3犬は30分程追跡すると一旦ご主人様の元に帰るというサツマビーグル特有の狩り口がてきます。なので逸れた場所で帰る道を探していると、山中で合流し一緒に帰ってこれます。3犬との学習で先輩犬が何故ご主人様の元に確実に帰れるのかを見つけました。それは自分が走って行った道に残っている自らの臭いを逆方向に辿って行けばご主人様が待っている処に帰れると言うことです。
私は僅か3回でこのことをマスターしました。凄いでしょう!。次回からは独自で帰れる自信がつきました。

しかし、一昨日からは足が速く追跡時間も長いアサ号と山入りしています。先の3犬と異なり物凄いスピードで広範囲に捜索しシカを発見します。そして大きな声で「ウォンウォン」と1時間余りも追跡するので、私は一生懸命に付いて行こうとしますが体力の限界で追跡を止めハーハー言っています・・・。そして気が付けば山中で逸れているのです・・・トホホ!(
アサ号の身体能力はどうなっているのか信じられません!)。そこでこの度マスターした自分が走って来た道を逆に辿って行けばご主人様が待って居てくれるころに帰れると思い帰ろうとするも走るスピードが速すぎて臭い(自身の足臭)が残っていないことに気付く・・・探しても探しても無い?・・・こんなはずでは?・・・これは困った!!!・・・と、思わす「ワォ~~~ン」とご主人様を呼ぶと、どこからか「ピッピー、ピッピー・・・」と言う音が聞こえて来る。何だろうと音が聞こえてくる方に向かって走って行くと、何とそこにはご主人様がピッピーと笛(20番スラッグ弾空ケース)を吹いていました。ご主人様の元に帰ると笑顔で迎えてくれ「マリー偉いぞ!」と声を掛けながら手で頭を何度も優しく撫でてもらいました。私はご主人様から褒めてもらえるのが一番嬉しいです。つまり私が困って勇気を振り絞って何かをした時に褒めてもらえると言うことです。

昨日も今日もアサ号と山入りしましたが、何時も上記の通り追跡途中で逸れますが、約30分程は自力で帰ろうと努力をしますが、分からない場合は「ウォ~~~ン」と鳴くと、ご主人様がGPS受信機で私の行動を確認しながら、「ピッピー、ピッピー・・・」と笛を吹いて居場所を教えてくれます。ご主人様の居場所を確認する方法として「「ウォ~~~ン」と鳴くことをマスターしました。ご主人様曰く「マリーは本当に覚えが早い!」と褒めてもいました。

以上お話ししました様に、山入りに必要な事項は全てマスターしましたので、明日からは単犬での訓練をするとご主人様に言われています。とても嬉しいです。。。
頑張りますので応援よろしくです!。
それでは次回の報告まで・・・さようなら!。。。お元気で!

それでは、山入り基礎訓練と先輩犬との訓練の様子(写真)を紹介します。

写真① 単犬での基礎訓練
ご主人様がゆっくり歩くので、退屈になりついつい探検をするようになりました。



























写真② 単犬での基礎訓練
この日は、何か臭いがするので勇気を出して藪の中に登って行きました。ご主人様が後から付いて来てくれるのでどんどん進んで行くと、なんと「ゴトゴト」と大きな雄山鳥が飛び出し、びっくりしてご主人様の元に飛んで帰りました。
ご主人様が優しい声で「マリー凄いぞ!」と言ってくれ、頭を何度も撫でてもらいました。





























写真③ お母さんのマレ号との訓練
お母さんはゆっくりと捜索するので私でも付いて行けます。しかし、追跡になるとやはり置いてけぼりをくい、山の中で独りぼっちとなりますが、暫くすると心配してお母さんが迎えに来てくれます。
私は、この優しいお母さんと毎日山入りしたいのですが、ご主人様は訓練にならないと一回限りで終わりです。






























写真④ アサ号との訓練
アサ号は足が長く、身体は私の3倍はあるくらい大きいです。捜索もお母さんと異なり走って行います。時にはシカを見つけるまで30分程かかる時もあります。その時はもう疲れてへとへとです・・・。しかし、アサ号は涼しい顔でシカを見つけると「ウォンウォン」と大きな声で、更に1時間程追跡して帰って来ます。
何という体力の持ち主なのか・・・訓練するとアサ号のようになれるのか?。
私も連日の山入りで、犬舎見学に来られた方からは凄い筋肉ですね~と言われますが持久力はまたまだです。゜



























純血サツマビーグルの狩猟 アサ号の勇姿

Posted on March 14, 2017 at 12:08 AM Comments comments (0)
平成28年度の猟期も後1日を残すのみ。今日当地は昨日からの雨が残り小雨となり、猟は中止。久し振りにブログの更新となった。
「猟期が終わる」・・・以前であると寂しさを感じたものだが、近年は定年退職で毎日日曜、猟期が終了した後は引き続き有害鳥獣駆除が開始されるので若い時の様な感情はみじんもない(笑)。
全国的にも猟期中はイノシシ・シカ等を捕獲しても補助金が出ない、又は減額されていることから、猟期中の捕獲を控え、これから(猟期終了後)が本番!!!と考えている「プロハンター???」も少なくないと聞く。老ハンターが主役の今日、少ない国民年金だけでは狩猟も楽ではない・・・と言っても雇用してもらえる年でもない。八方塞がりだ!。しかし、幸か不幸か全国的にイノシシ・シカ・サル等が異常繁殖し、農林業への被害も甚大なことから、有害鳥獣駆除が年間を通じて行われ、捕獲補助金が支給されるようになった。今日この捕獲補助金が老ハンターの生活の一部にもなっている。そこで犬猟(銃猟)を諦めワナ猟に転向する者が後を絶たない。即ち、犬猟に比べワナ猟は独りで数十個を設置することが出来る。また山歩きもしなくて楽であり、捕獲率も高い。支給される捕獲補助金は生活費にもなり、家族にも喜んでもらえる。

前置きが長くなったが今猟期を振り返ってみることにする。
一口で言うなればあれだけ生息していたイノシシは殆ど姿を消し、シカに於いてもかなり少なくなっている。上記した有害鳥獣駆除での捕獲効果なのか・・・。捕獲補助金は獲物の大小を問わない地域も少なくなく、箱ワナでウリボウまで全て捕獲していると聞く。全国からの便りを聞いてもイノシシは激減しており、シカも数年前の様な異常生息はないようである。
当地も同様な状況であり、これから始まる有害鳥獣駆除の捕獲数も激減することだろう!。このことは、捕獲補助金を目当てにしている老ハンターにとっては死活問題となり、ハンターを諦め止める者も少なくないと考える。自業自得と言ってしまえば簡単だが、ハンターが激減すれぱ、中山間部の山里はもう野生鳥獣の天下となり、住む人も居なくなるだろう!。何とかタイムリーな対策を打たなければ後戻りできない事態も想定される。

当犬舎のサツマビーグルも連日、単犬にて出猟した。猟期初めにアサ号とエリー号がイノシシに切られた他は、全犬良い仕事を見せてくれた。上記したこともあり山で稀に会う老ハンター(捕獲補助金目当ての方)から『食べえへんシカは獲らんと置いといてよ!(阿波弁)』・・・(笑い)・・・との会話もちらほら。。。確かにそうだ!・・・と銃はもっぱらイノシシから愛犬を守る護身用で、主にやっているシカ猟は「牡シカのみ捕獲」と決め、犬の仕事を見て楽しんで来た。

今猟期の一番は、やはりアサ号(1才:牡)の成長である・・・。
下記写真の通り、連日の山入で見違えるような体躯に変貌した。現在、体高55cm、体重20kgの素晴らしい大型サツマビーグルになっている。猟芸は、シカ猟が主で約2時間ほど追跡し、グループ猟では完成犬と言える。しかし、単独猟犬としては主人中心の狩り(追跡は30分ほどで主人の元に帰る)を覚える必要がある。これはテツ号やシロー号も通った猟芸過程であり、2才前後になれば自然と落ち着いたサツマビーグル本来の単独猟犬になる。
私がよく口にする「今はビーグル(自分中心)だがもう少し時間が経てばサツマビーグル(主人中心)になる」。。。
今後アサ号には、絶滅が危惧されている純血サツマビーグルの種牡(大型)としての活躍を期待している。本年繁殖計画あり。


写真①:捜索中ではあるが私の呼びに反応しているアサ号





































写真②:林道の下側から吹き上げてくるシカ臭をキャッチしているアサ号






































純血サツマビーグルのオーナー通信 第5報

Posted on February 16, 2017 at 11:46 PM Comments comments (0)
トク号も大イノシシとの激闘による大ケガから元気に復活!

トク号のオーナー様である宮崎県のN氏より、先日の「ナナ号の復活」記事を見て、トク号の近況をメールと電話で頂いた。リュウ号が亡くなりナナ号もどうなるか分からない・・・との記事から、心優しいオーナー様はトク号が復活していることをとても言えなかった・・・との思いやりの言葉も頂いた。素晴らしい猟友に感謝!。。。

今日は、電話とメールで入手したトク号の復活までの感動のドキュメントを紹介する。

トク号は、昨年11月18日に狩猟中に大イノシシと激闘の末、左の首と肩、右の太腿に大ケガを負った。当時の様子は次の通り。
トク号は意識はあるが、首からの出血が酷く、止血の応急処置をした後、動物病院に急行。先生から「命は保証できないが治療しますか・・・」との質問に、「お願いします」と即答。早速手術を開始し、術後は入院。やはり経過は良くなく、思案の末にセカンドオピニオンで別病院で診察。先生から「今すぐ手術をやり治せば助かるかも・・・」と言われ、手術を依頼。その後は順調に回復するも・・・先生より「これだけ痛めつけられればもう猟犬としては使えないかも・・・」と念を押される。

その後、退院して犬舎内で養生とビハビリを行うこと2ヶ月。やっと元気になるが、当時のイノシシへの恐怖心が心配で、なかなか山には行けずにいた。その時、括りワナに小さいイノシシがかかったので、訓練中のサツマビーグルのハヤト号(牡:1才)とプロットハウンドの若犬を一緒に連れて行き、恐る恐るイノシシに当ててみた(対面させること)。すると最初は警戒していたが、他の2頭がイノシシに大声でファイトしているのみて、自然と恐怖心も薄れ勇気が湧いて来たのか・・・やがて大声でイノシシにファイトできるようになる。この時ばかりは何とも嬉しく感動したとのこと(うれし涙)・・・。猟犬がケガをし復活させた経験のあるハンターならこの気持ちは良く分かるだろう!。
その後は、まだ体力も十分に回復していないので、他犬とのパック猟は避け、ひたすらトク号単独での山入を繰り返した。トク号も順調に回復し、筋肉も体力も戻って来た。今ではシカを単独で2時間は追跡できるまでに復活。。。この単独猟の経験が、今までは日曜日のグループ猟がメインであったオーナー様も、サツマビーグルの特性である「帰り良し」を武器に、最近は今まで行ったことのない猟場にも足を運び、トク号との単独猟を楽しんでいるとのこと。。。

オーナー様は、トク号の狩猟犬としての姿芸両全の素晴らしい資質を後世に残したいとのこと。当犬舎あげての全面的な協力を約束する。

以下、今日までに頂いた写真並びに元気に復活した時の切っ掛けとなった動画と他犬とパックで元気にイノシシ猟をしている現在のトク号の様子を紹介する。


写真①:1才当時のトク号(現在は1.11才)
体高:50cm、体重:20kg 堂々とした落ち着きのある美犬
























写真②:大イノシシと激闘の末、大ケガを負った痕
首からの出血が酷く、二度に渡り再手術を実施。
傷口はかなり乾燥し縮小しているが、当時の傷はこの三倍はあったであろう。。。




















動画①:猟犬として復活する切っ掛けとなった訓練の様子
括りワナに掛かた小さいイノシシから順に当てることは、恐怖心を持っている負傷犬にとってとても大事なことである。この訓練で同僚犬と一緒に当てることも非常に大事なことである。この時、単犬でイノシシに当て「イケイケ!」等と無理にせかすと、更に恐怖心が倍増し、二度と猟犬として復活していなかっただろう!。オーナー様は、流石にこの辺の事情を良く熟知されており、今更ながら猟犬の取り扱いには一目を置く存在である。

動画を見るには、右の「動画を見る」をクリックして下さい・・・を見る
※ イノシシと猟犬の格闘があるので視聴には注意のこと。

動画②:トク号が他犬とパックでイノシシ猟をしている様子
サツマビーグル2頭(毛色:白・・・トク号:右側、ハヤト号:左側)とプロットハウンド2頭(毛色:黒・茶)のパックでのイノシシ猟。
※ オーナー様は、直輸入のプロットハウンドを多数飼育している。犬舎も以前ブログにも紹介したが合併浄化槽を併設する本格的なもので、大きく立派な他、飼育管理も万全である。本来サツマビーグルは他犬との共猟を好まないが、上手くパックに入れるのは至難の業である。。。


動画をみるには右の「動画を見る」をクリックして下さい・・・動画を見る
※ イノシシと猟犬の格闘があるので視聴には注意のこと。



< 附録 >
◆トク号が暮らしている犬舎全景

・床は、滑らないエポキシ樹脂で施工されている。

・南側は、日除けの寒冷紗を設置している他、西側には藤棚がある。

・犬舎の部屋数は多く、1室1頭と犬にとっては天国てある。

・朝夕の床洗浄で衛生的。






純血サツマビーグルのオーナー通信 第3報

Posted on January 10, 2017 at 4:41 AM Comments comments (0)

名犬『 リュウ号 』がイノシシに切られ死す・・・・

1月8日(日)、栃木県のオーナーT様より、リュウ号がイノシシに切られ重体とのメールを受信。過去にも何度も有ったのでこの度も心配ないだろう・・・と安易な気持ちでいた。
ところが本日、「死亡しました」とのメールを受信。・・・・・・・・何とも残念!。
此方から電話も掛けられずしばらく沈黙。
すると10時前に電話が掛かって来た。。。当日は以下の通りである。
イノシシの生跡があるということで、昨年にリュウ号のお嫁さんとして送った1.4才のナナ号との2頭引きで山に入った。すぐさまナナ号が起こし、リュウ号もそれに追随。何時もと逃げ方が違う。GPSを見ると尾根を越えて銃禁地区に向かっている。しまったとばかり急遽移動し現場に到着。案の定萱場の中でイノシシともみ合っている。
当日は、ボランティア約20人が、イノシシとの緩衝地帯を作るために萱を刈っている。
銃禁地区で銃は使えないので単身で現場に向かおうとしたその時、リュウ号の悲鳴とも思える大きな声が聞こえた。こうしては居れぬと、怖さも忘れリュウ号の無事だけを祈り萱をかき分け現場に到着。イノシシはT氏の姿を見るや急ぎ姿を消した。
イノシシが逃げた場所から、ぐったりしてうっむせになり動かないリュウ号の姿があった。
ナナ号は余りの恐怖で近くに伏せ怯えていたが、ケガは大したことは無かった。
早速、リュウ号を車に乗せ自宅に帰る。何時もの動物病院は日曜日で不在。明日も休日だ。そこで家族が手分けして動物病院に電話するも事情を話すと診てもらえない。唯一、県外の群馬県館林市の動物病院が診てくれるというので、埼玉から車を走らせ急行。先生より「治療はするがこれだけ負傷しておれば先ず助からない・・・」と言われたが、リュウ号を入院させ帰宅。しかし、昨日「息を引き取った・・・」と連絡。大雨が降る中を一路動物病院に向かいリュウ号亡骸を引き取った。埋葬は雨が降っていることもあり、本日となった。
当時の状況は、ざっと以上の様だ!。。。
今日の埋葬には、家族や猟友等が見守る中で大きな梅の木の下に埋めてやったと聞く。言わずともみんな大泣きだった様子。リュウ号は家族や猟友から愛され信頼されていたことを裏付ける光景が目に浮かぶ。私も電話をしながら在りし日のリュウ号を思い出し涙した。

リュウ号 安らかに眠って下さいね・・・お前のことは一生忘れないよ!(合唱)



下記は、一昨年リュウ号が交配のため里帰りした時の思い出写真。


◎高鼻で下から吹き上げて来る獣臭をキャッチしている様子。
















◎低く大きな声でシカを追跡している様子。
















◎新設されたばかりの運動場兼育成場で日光浴でくつろいでいる様子。
※ リュウ号とエス号の仔犬も1才となり、イノシシやシカ猟に大活躍している。



































◎シカ猟の様子。
※ 猟友の信頼も厚かった




















<追想>
オーナー様は、昨年にもリュウ号直娘のチャチャ号(8ヶ月)を同じくイノシシに切られ亡くしており、その後継として昨年ナナ号を送った。順当なら今春にはリュウ号との間で仔犬を取る計画も有っただけにオーナー様の気持ちは如何ほどか・・・心からお悔やみ申し上げる。