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純血サツマビーグルのオーナー通信 第8報
Posted on June 10, 2017 at 1:23 AM |
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ジョン号は遂にノウサギ猟犬として完成! 昨日、岡山県のオーナーH様より、「ジョンはノウサギを本当に良く追うようになりました(中略)・・・良い犬を譲渡して頂き感謝しております」とのお礼の電話を頂いた。 ジョン号は、4月21日に単犬で初めてノウサギを起し、オーナー様から訓練中にも拘わらず、嬉しさのあまり興奮した声でお電話を頂いた。生後10ヶ月である。 その際、オーナー様には「今後1ヶ月間が完成犬への勝負となるので出来る限り山入するように・・・」とアドバイス。 その後オーナー様は、アドバイス通りに、雨や所用を除き毎日朝6時から山入りしたようである。ジョン号もその期待と努力に答えるかのように、山入り毎に起しも追跡も上手になって行ったらしい。現在、1時間余り追跡すれば暑さ対策からジョン号を回収しているようである。また、ジョン号は呼び戻しにも良く反応し、回収はとても良いと聞く。 特にオーナー様が気に入っているのは「よく響く低い大きな追い鳴き声」。追跡声を聞きながらノウサギが現れるのを今か今かと待つ時の心臓の高鳴る鼓動は何歳になろうと新鮮そのもので感無量である。この追い鳴きを聞くために毎日ジョンを連れ山に通っていると言っても過言ではない(オーナー様談)。 この様な嬉しい便りを頂くことはブリーダー冥利に尽きる・・・ジョン号のノウサギ猟犬の完成を心よりお祝い申し上げる!。 オーナー様は御年74才になられるが、ジョン号と毎日山に行っているお蔭で風邪など惹いたことがない等々・・・とてもお元気である(スマホを持ちメールも自在だ!)。 訓練は毎日の努力の積み重ね。大汗をかいた者のだけが手にする勲章である!。 ジョン号の今猟期の活躍が楽しみである!!!。 写真・・・犬舎前で山入り訓練に行くオーナー様を待っているジョン号 ジョン号は生後11ヶ月の若犬であるが流石に完成犬らしい落ち着きと風格が見える。 【ジョン号の紹介】 当犬舎作出(四国プリンス犬舎)。父:シロー号×母:エリー号。平成28年6月23日生。牡。体高:46cm。体重:17kg。性格:従順で温和。 |
犬舎周景
Posted on May 21, 2017 at 1:10 AM |
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犬舎の立地は、石井町南端(徳島県)の高台にあり、周りは棚田が広がる里山である。犬舎北から見る景色は、徳島平野を一望できる他、天気の良い日には遠く淡路島も見える風光明媚な土地柄で、別荘気分で生活している。また、近隣する民家も離れていることから犬を飼育する条件としても恵まれている。 昨日は、田に水を引くために、犬舎南の山際に立地するため池の水門を開いた。各農家は一斉に田に水を引き入れトラックターで土を耕していた。後二三日すれば田植えとなる。 この田の水き引で犬舎周辺の景色は一変した。また、夜ともなるとどこに隠れていたのかカエルが田んぼでゲーゲー、ガーガー、ゲロゲロ・・・と色んな鳴き声で大合唱が始まるのんびりした里山の風情が見られる。 田に水が引かれたことから、日中は29℃まで気温が上昇しているが、心地よい風が通り、非常に過ごしやすい。運動場兼育成場の愛犬達もみんな好きな格好で気持ちよさそうにスヤスヤと寝ている。どんな夢を見ているのだろうか!。想像するも楽しい・・・。 以下、犬舎周辺の風景を紹介(写真)する。 写真① 犬舎の北側に広がる田苑風景 遠く薄ら見えているのが阿讃山脈の山々。この山を越えると香川県となる。 天気が良い日には、阿讃山脈が途切れた写真右端に淡路島が見える。 写真② 犬舎の南側に広がる田苑から望む犬舎全景 薄い水色の屋根が犬舎で左側の円形屋根が運動場兼育成場である。 犬舎の南側には、60坪余りの家庭菜園がある。 写真③ 犬舎南側の家庭菜園 トマト、ナス、キュウリ、スイカ等の夏野菜が順調に成長している。 |
狩猟犬サツマビーグルのマリーちゃん訓練記 第3話(完)
Posted on May 15, 2017 at 4:29 AM |
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マリー号は早くも単犬にてシカを起し追跡する!。。。 今日、本格的な山入訓練を開始し11日目となるが、単犬にてシカを起しで追跡し、美しく大きな声で追い鳴きをしながら、約15分間追跡し私の前方に4頭の雌シカを見事に追って来た。その後も20分余り追跡し私の元に帰って来た。初めての追跡でこれだけ長く見事な追跡を見せた犬は過去45年間の猟歴で初めてである。 マリー号は、生後6ヶ月代でこの快挙をいとも簡単にやってのけた。 以下、マリー号の今日までの訓練経緯を紹介する。 ●平成28年10月18日生・・・(兄妹5頭) 父:ハク号×母:マレ号 ●生後60日・・・兄妹との別れ(北海道:牡、秋田:牝、栃木:牝、岡山:牡、徳島:牝) ※ 頭骨が大きく四肢がとにかく太いガッチリした体躯。アサ号に続く大型の可能性が大と見て自家用に残す。 ●生後100日・・・8種ワクチンと狂犬病ワクチンを接種。 ●生後110日・・・基礎訓練開始=約60日で合格 基礎訓練は本格的な山入りに向けた訓練で、非常に重要な訓練である。 内容は順次、次の通りである。 ①車に慣れる・・・酷い車酔い=不合格。約30日をかけて車酔いを克服。 ※ 車酔い克服についての詳細は「狩猟犬サツマビーグルのマリーちゃん訓練記 第1報」に記載。 ②林道での散歩・・・初日は恐怖心から自由に走ることはできなかったが、2日目からは自由に走り回れる=合格。 ③杉山を平行歩き・・・3日目から杉林に入れ、平行移動やゆるやかな斜面移動をするが問題なく付いてこれる=合格。 ④水が流れる谷渡り・・・初日は水が無い谷の上下移動=合格。2日目は水がある谷の横断移動=最初は恐ろしくて出来なかったが自分の勇気で渡るまで約60分程知らん顔して待ってやったり、時折隠れて焦らせたりしながら辛抱強く待ってやると「ザブン」と水に飛び込み横断できる。逆戻りはなんなく横断できる=合格。 ⑤急な斜面の上り下り・・・上りは出来るが下りが出来ない=不合格。約7日間をかけて克服。(この下りが一番難しい・・・訓練者も四つんばいになり下を見れば怖さが理解できる) ⑥主人から約100m程離れて捜索行動ができる=不合格。山が怖くなくなり何物にも興味を抱き、主人から段々と離れて行動できるようになるのに約7日間をかけて克服。 ●生後180日・・・呼び戻し訓練 ①先導犬に付けて山入りし、途中逸れても元の場所に独力で帰れる=不合格。約3頭の先導犬に付けて約7日間をかけて克服し合格。非常に早い習得能力で驚いている。 ※ 先導犬は知力・体力も優れているのでシカを起して追跡に移ると、訓練犬は途中で必ず逸れる。この訓練の機会(遠くに置いてけぼりにする)を作るために先導犬を上手く使うことが秘訣。この時点では訓練者の後にはどこまでも付いてくるのでこの手法を考案。 ※ 逸れて暫くすると主人を探すが出来ないとなると「ウォ~ン」と寂しい声で鳴き、ほっておくとまた帰る道を探しだす(GPS受信機で確認するとその様子が良く分かる) ※ この訓練が一番難しい・・・とにかく「待ってやる」こと。60分かかろうと訓練犬が山に入って行った箇所で待ってやることである。決して迎えに行ってはならない。あくまでも訓練犬の自力解決を待つもみである。 ※ 帰ってくると笑顔で腰を落としてオーバーに「ヨシヨシ」と褒めてやる。 ②日増しに体力も付いてくるので逸れる場所も遠くなり、1kmになることも有る。300mくらいまで帰って来るのを待って、GPS受信機で確認し移動が進展しない場合のみタイミングを見計らい、笛(20番スラッグ弾空ケース)で『ピッピー、ピッピー・・・」と吹いて呼び戻しを行う。帰ってくるまで吹いてやり訓練者が吹いていることを学習させる。 ※ この呼び戻しの笛が鳴っている場所に訓練者が必ず居ることを教える。この笛の呼び戻し訓練は、将来完成犬になっても笛が鳴れば必ず帰るようになる。 以上が、本格的な山入り訓練前の基礎訓練となる。この訓練は出来るまで行うこと。 訓練の秘訣は「急がず、焦らず、騒がず」をモットーに、訓練犬を信じ、訓練犬の気持ちになって考え行動することが完成犬への第一義と考える。人犬一体となり大汗をかくことである。 ●生後190日・・・山入り訓練開始 この訓練は、最終段階となり、単犬で捜索、起し、追跡、獲物確認、帰り(呼び戻し)が確実に出来ることである。 この訓練は、何時もの林道では無く、獣道(シカの通い道)を探し、訓練犬と共に辿って行くか、若しくは透けた雑木林や竹林を搔き分け訓練犬と一緒になってシカの起こしを行う。 ※ しかし、あくまで訓練犬の自主性に任せ、訓練犬の行動をよく観察すること。訓練犬は基礎訓練で訓練者から100mほど離れて捜索できるまで成長しているので、じっくりと待ってやる。そして訓練犬が戻ってくると目線を合わせず知らぬ顔をして、約45度の角度で斜面をゆっくりと登って行く。この角度は非常に大切なことで、直線的に登って行くと、吹き下ろしと吹き上げの獣臭をキャッチする確率が悪くなる。それは、サツマビーグルは高鼻をよく使い上手に獲物を起す特性がある。即ち斜めに上り下りすればその獣臭をキャッチできる確率が高くなり、起こしのスピードアップが図れると言うメリットがある。 この訓練は、人犬一体となって、起こしが出来るまで行う。非常にキツイ訓練となる。 【訓練に必要な用具】 携帯電話、水筒(お茶)、虫よけスプレー、タオル、ティシュ、荷物用テープ(洋服についたダニの除去用)、GPSドックマーカー及び受信機、鉈、綱など <訓練総評> マリー号は、基礎訓練当初は「車に慣れる」でつまづいたが、その後は全行程を短期間で意図も簡単にやってのけた。マリー号は、利口で賢く、学習能力がずば抜けて優れている。本格的な訓練開始から僅か10日余りで、シカを自力で起こし約30分余り追い鳴きし、私の前に牝シカ4頭を追って来た。狩猟期間中であれば捕獲と言うことになる。 捜索はエネルギッシュに広範囲に狩り込んで行き、時折止まって高鼻で獣臭をキャッチすると言う成犬並の猟芸を見せる。追い鳴きは「ウォウォ」と大きな連続鳴きで、高速追跡が出来る。身体は小柄だが、全身筋肉質でバネがあるので、大型犬並みの追跡ができる。 今後どの様な猟犬に成長するのか楽しみである他、立派な台牝として優れた後継犬を残してほしいと考えている。 この訓練日記は、生後10ヶ月位までは続くと当初考えていたが、今回を持って終了(完)としたい。 訓練犬の第一声をアメリカンビーグルの大御所であった埼玉県の故鈴木修三氏の言葉を借りて表現すれば『一声千両』の価値がある。これを体感できる者は人犬一体となって大汗をかいた者だけに与えられる・・・私はこの言葉が大好きである。 以下、本日のマリー号のシカ猟犬への第一歩である第一声「起こし」を紹介する。 6時30分に訓練場所に到着。GPSマーカーを付けて放犬。本日の山は、先輩犬が訓練している場所でのシカは非常に警戒心が高く、訓練犬には荷が重いと判断し、少し離れた暫く来ていない場所を選んだ。 しかし、山道を辿って行くとイノシシのヌタ場がありそれも昨夜使用している。やられはしないかと思案たが、マリー号はやる気十分でどんどん山道の両サイドをエネルギッシュに狩り込んで行くのを見て、運を天に任せこの山で訓練することにした。 写真① イノシシのヌタ場に興味津々なマリー号 写真② 捜索中に時折止まり高鼻を使い獣臭をチェックするマリー号 この後、物凄いスピードで林の中に消えていくと「ウォウォ」と言う追い鳴きに変わった。 「一声千両」の言葉を起い出し、今までの努力と苦労が身体からスーと消えて行った。本当に涙が出る思いだ!!!。。。この瞬間が何時になってもたまらない・・・これが有るから訓練は止められない(笑)。 写真③ 起こしから追跡に移りシカを確認するまでのマリー号の軌跡 ▲印が私のいる位置(シカを起こした場所)で犬のマークがマリ―号。旗のマークは以前シカを捕獲した場所(射場として利用している) シカは、▲点で起き、その後青い線の軌道にて逃げ、一回りして寝屋に戻る・・・と言うシカ特有の逃げ方をしている。起こしから約15分である。狩猟期間中で有れば捕獲と言うことになる。サツマビーグルのシカ猟は通常このパターンが多い。それにしても初めての起こしでこの追跡は恐れ入った!。シカにとっては末恐ろしいマリー号と言える。 写真④ 牝シカ4頭を確認した後も大声で追跡して行くマリー号 マリー号は、シカ確認後も20分余り追跡し、私の元(▲地点)に確実に帰って来た。 捜索、起し、追い鳴き、追跡、獲物確認、帰り(戻り)・・・全て満点である。 少し早い感はするが、シカ猟に関する訓練当初の目的は達成できた。 マりー号のシカ猟犬としてデビューである。マリー号よ!おめでとう・・・。。。 今後は、山入りの回数を積み重ねて行く度にシカ猟犬としての完成度は増して行くだろう!!!。 マリー号は、とにかく学習能力がすば抜けている。今までこの様な犬は、アメリカンビーグルの経験も含め(約45年)見たことが無い。。。二世の誕生が楽しみである・・・。 マリー号は、体高38cm、体重14kgと言う小型で、恐らくもう大きくはならないと思う。もし小型サツマビーグルの誕生となれば言うことはない。 全国に行っている兄妹犬の活躍を期待して本稿の結びとする。 |
狩猟犬サツマビーグルのマリーちゃん訓練記 第2話
Posted on May 12, 2017 at 1:43 AM |
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皆さんお元気ですか!!! 私(マリー)は、ご主人様が用事や雨が降らない限り、朝6時から9時までの約3時間余り毎日山入りしています。 もう山は大好きになりました。ご主人様から100m以上離れて山を自由に散策したり、急坂の上り下り、水が流れる谷渡り等々の基礎訓練は全て出来るようになり、合格をもらいました。訓練当初は車酔いで1ヶ月余り山入りが遅れましたが、追いついた感じがします。 今日は、その訓練の様子を少し長くなりますが、分かりやすくドキュメントタッチでお話ししますので、参考にしてもらえば幸いです。 5月からは、先輩犬と一緒に山入りしています。この目的は、先輩犬と一緒に行動し逸れても独力でご主人様の元に帰れるようになることです。 先輩犬は知力、体力が優れており、シカを探して山中にどんどん前進し、場合によってはご主人様から1km余りも離れることもあります。そして、先輩犬がシカを発見するまでは何とか一緒に付いて行けますが、いざ追跡に移るとそのスピードに付いて行けず山中に置いてけぼりとなり、帰るに帰れずご主人様に助けてとばかりに『ウォ~~~ン』と大声を出すも誰も助けに来てもらえません・・・。 そこで第二段階の訓練は、上記した山中で迷っても確実にご主人様の元に帰ることを勉強します。このことは将来一人前の猟犬になっても大変重要な事項と言われています。 【訓練ポイント】 先導犬が居なくても単犬で山入りし、猟欲の発現を待って、訓練犬が独自て獲物を発見し追跡し、山中で逸れた時に帰りの訓練をしても何ら心配はありません。テツ号、シロー号、アキ号、エリー号、アサ号もこの方法(単犬訓練)で完成しております。 何故、マリー号は先輩犬と行くのか?。即ち、先輩犬の運動とストレス発散を兼ねて連れて行っているらしいです(笑)。先輩犬と一緒に行動しても体力が違うので途中で逸れるのは明白で、一石二鳥を狙っての山入りだそうです。 但し、ご主人様の元に確実に帰れるようになると先輩犬は外され単犬で山入りするらしいです。それは、例え先輩犬と一緒に追い鳴き出来ても単犬で山入りさせると、その実力たるや見る影もなく愕然とした思い出がある方も多いと思われます。そこで時間が多少掛かろうとも単犬で訓練(捜索、起し、追跡)した方が真の実力が身に付く他、結果的には完成犬(一人前の猟犬)になるのも早いと聞いております(ご主人様談)。 私は、今までマレ号、シロー号、テツ号と各1回づつ山入りしましたが、やはり追跡に移ると体力の差から途中で逸れてしまいました。しかし、ご主人様は私が入って行った処で、何時までも待ってくれています。この3犬は30分程追跡すると一旦ご主人様の元に帰るというサツマビーグル特有の狩り口がてきます。なので逸れた場所で帰る道を探していると、山中で合流し一緒に帰ってこれます。3犬との学習で先輩犬が何故ご主人様の元に確実に帰れるのかを見つけました。それは自分が走って行った道に残っている自らの臭いを逆方向に辿って行けばご主人様が待っている処に帰れると言うことです。 私は僅か3回でこのことをマスターしました。凄いでしょう!。次回からは独自で帰れる自信がつきました。 しかし、一昨日からは足が速く追跡時間も長いアサ号と山入りしています。先の3犬と異なり物凄いスピードで広範囲に捜索しシカを発見します。そして大きな声で「ウォンウォン」と1時間余りも追跡するので、私は一生懸命に付いて行こうとしますが体力の限界で追跡を止めハーハー言っています・・・。そして気が付けば山中で逸れているのです・・・トホホ!( アサ号の身体能力はどうなっているのか信じられません!)。そこでこの度マスターした自分が走って来た道を逆に辿って行けばご主人様が待って居てくれるころに帰れると思い帰ろうとするも走るスピードが速すぎて臭い(自身の足臭)が残っていないことに気付く・・・探しても探しても無い?・・・こんなはずでは?・・・これは困った!!!・・・と、思わす「ワォ~~~ン」とご主人様を呼ぶと、どこからか「ピッピー、ピッピー・・・」と言う音が聞こえて来る。何だろうと音が聞こえてくる方に向かって走って行くと、何とそこにはご主人様がピッピーと笛(20番スラッグ弾空ケース)を吹いていました。ご主人様の元に帰ると笑顔で迎えてくれ「マリー偉いぞ!」と声を掛けながら手で頭を何度も優しく撫でてもらいました。私はご主人様から褒めてもらえるのが一番嬉しいです。つまり私が困って勇気を振り絞って何かをした時に褒めてもらえると言うことです。 昨日も今日もアサ号と山入りしましたが、何時も上記の通り追跡途中で逸れますが、約30分程は自力で帰ろうと努力をしますが、分からない場合は「ウォ~~~ン」と鳴くと、ご主人様がGPS受信機で私の行動を確認しながら、「ピッピー、ピッピー・・・」と笛を吹いて居場所を教えてくれます。ご主人様の居場所を確認する方法として「「ウォ~~~ン」と鳴くことをマスターしました。ご主人様曰く「マリーは本当に覚えが早い!」と褒めてもいました。 以上お話ししました様に、山入りに必要な事項は全てマスターしましたので、明日からは単犬での訓練をするとご主人様に言われています。とても嬉しいです。。。 頑張りますので応援よろしくです!。 それでは次回の報告まで・・・さようなら!。。。お元気で! それでは、山入り基礎訓練と先輩犬との訓練の様子(写真)を紹介します。 写真① 単犬での基礎訓練 ご主人様がゆっくり歩くので、退屈になりついつい探検をするようになりました。 写真② 単犬での基礎訓練 この日は、何か臭いがするので勇気を出して藪の中に登って行きました。ご主人様が後から付いて来てくれるのでどんどん進んで行くと、なんと「ゴトゴト」と大きな雄山鳥が飛び出し、びっくりしてご主人様の元に飛んで帰りました。 ご主人様が優しい声で「マリー凄いぞ!」と言ってくれ、頭を何度も撫でてもらいました。 写真③ お母さんのマレ号との訓練 お母さんはゆっくりと捜索するので私でも付いて行けます。しかし、追跡になるとやはり置いてけぼりをくい、山の中で独りぼっちとなりますが、暫くすると心配してお母さんが迎えに来てくれます。 私は、この優しいお母さんと毎日山入りしたいのですが、ご主人様は訓練にならないと一回限りで終わりです。 写真④ アサ号との訓練 アサ号は足が長く、身体は私の3倍はあるくらい大きいです。捜索もお母さんと異なり走って行います。時にはシカを見つけるまで30分程かかる時もあります。その時はもう疲れてへとへとです・・・。しかし、アサ号は涼しい顔でシカを見つけると「ウォンウォン」と大きな声で、更に1時間程追跡して帰って来ます。 何という体力の持ち主なのか・・・訓練するとアサ号のようになれるのか?。 私も連日の山入りで、犬舎見学に来られた方からは凄い筋肉ですね~と言われますが持久力はまたまだです。゜ |
純血サツマビーグルのオーナー通信 第7報
Posted on May 1, 2017 at 1:24 AM |
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コハク号は遂にシカ猟犬として完成! コハク号のオーナー滋賀県K様より、久し振りに写メを頂いた。 コハク号は、ハク号直仔の牡で1.4才になる。コハク号の活躍は生後7ヵ月頃から猟欲が発現し、オーナー様の熱心な訓練により、イノシシ、クマ、シカを同僚犬と共に狩猟や有害駆除で大活躍しいる。現在はシカ猟犬としては完成したとのこと。特に最近は、サツマビーグル特有の高鼻を駆使し起こしは抜群に早くなり、猟友の信頼も厚いと言う。 子犬の時は、生後60日で3kg未満と通常の約半分の大きさで、しかも胸部が大きく陥没し、心臓が右側に圧迫され、生後100日目でのワクチン接種の際に動物病院の先生に「この犬はペットとして飼うのであれば問題ないが猟犬としては使えない・・・」と断言された。オーナー様には、今日までの40年余りの私の繁殖経験から「胸部の陥没は成長と共に治る・・・」、「もし治らなければ譲渡価格で買い戻します・・・」と確約。結果は、動物病院の先生の診断より私の経験が勝利した。 オーナー様も当初より私を信じて頂き、私の拙い指導も良く理解され、熱心に訓練に励んだ結果が今日の大活躍に繋がっていると確信する。 コハク号の紹介は、今回が2回目となる。第1回目は、昨年10月からスタートした「純血サツマビーグルのオーナー通信」のトップバッターとして登場してもらった。詳細が知りたい方は『アーカイブ 10月-2016』を参照下さい。 前回は、まだ猟芸は完成していなかったが、この度オーナー様からシカ猟に関しては完成したとの写メが本日届いたので紹介した。 前猟期(平成28年度)は、積雪が1mを超え、山に行けない日々が多かったこともあり、オーナー様共々これからの有害駆除に頑張ってほしい。コハク号の今後益々の猟芸の向上を祈念している。オーナー様との山入を思う存分楽しんでほしい!。 メールに添付されていたコハク号の写真を以下に紹介する。 写真① コハク号が高鼻で漂って来る獣臭の方向をキャッチしている様子 写真② 単犬単独猟におけるコハク号のシカ猟の猟果 |
狩猟犬サツマビーグルのマリーちやん訓練記 第1話
Posted on April 3, 2017 at 10:18 PM |
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私の名は純血サツマビーグルの「マリー」と言います。 名前の由来は、NHKの朝ドラから付けるのが慣例でしたが、栃木に行った姉妹犬に「スミレ」と名付けたことから、当犬舎で最も由緒ある「マリー」の名前を付けてくれました。 ※ サクラとサツキはご近所に居ますので朝ドラ以外の名前となりました(笑) 今後一人前のシカ猟犬になるまでの訓練の様子を紹介して行きますのでご期待ください。 先ずは私の紹介から・・・。父はハク号、母はマレ号です。平成28年10月18日に当犬舎で生まれました。兄妹は牝3、牡2の5頭です。4月18日で6ヶ月になります。現在、体高:40cm、体重12kgです。小さいですがガッチリとして牡犬の様な体躯と言われています。 兄妹犬は、北海道、秋田県、栃木県、岡山県に行っております。皆に負けないように訓練を頑張りますので応援よろしくお願いします。また、お便りもお願いしますね。。。 私の記事が兄妹犬の訓練の参考になれば嬉しいです。 この企画は、今から3年前にアキ姉さんが『狩猟犬サツマビーグルのアキちゃん訓練記 全10話』を行い、全国のサツマビーグル愛好家より絶賛を得た他、ペットとして飼育されている一般の愛好家からも興味深く見て頂いた。 ※ アキ姉さんがシカ猟犬として完成するまでの訓練の様子を紹介したブログは、アーカイブの『3月 2013年』から毎月報告しておりますので、興味がある方はご覧ください。 さて、前置きが長くまりましたが現在の訓練の様子を紹介します。 私は、車が大嫌いです。5ヶ月までは車に乗り暫くすると涎が出て来てお腹が気持ち悪くなり、食べたものを戻していました。これを克服しないと山入訓練どころではない・・・とご主人様は次のことで車酔いを克服してくれました。 ●第1段階=毎日朝夕の2回、エンジンを掛けずに車の輸送箱に約1時間余り乗せられました。 最初は、輸送箱に入れられただけで車酔いをしていましたが、1週間ほどで慣れました。 ●第2段階=毎日朝夕の2回、エンジンを掛けて車の輸送箱に約15分余り乗せられました。 最初は、何とも無かったのですが暫くするとエンジンの振動で気持ちが悪くなり、涎を垂らしましたが食べ物を戻すまでの車酔いはしませんでした。しかし、3日程で車酔いはしなくなりました。 ●第3段階=毎日朝夕の2回、車の輸送箱に乗せられ、どれくらい走れば車酔い(涎をチェック)をするかをテストされました。 最初は、平坦な道路を15分間隔でチェックされ、約50分で少し涎が出て来たので訓練は30分と決めて約1週間続けました。その結果、すっかり車酔いはしなくなりました。 ●第4段階=夕方から林道を片道30分余り走り、その後車から降りて約30分間の散歩して帰るを繰り返しました。 最初はわりと平坦な林道からスタートし、最後は石ころだらけのガタガタ道を走ったが、少し涎はでるものの、すっかり車に慣れた。段々と車に乗ると林道での散歩が出来ることが嬉しく、車に乗ることが楽しくなった。 上記の訓練は約30日間行われました。ご主人様の訓練は、訓練犬の気持ちを理解し、「焦らず、騒がず、急がず」をモットーに、訓練犬を信頼し、訓練犬の身になって考え、訓練犬と共に行動する・・・本当に優しいご主人様と山に行くのが大好きになります。先輩犬もこうして訓練されたと聞きます。 生後5ヶ月からは、週に3回ほど、車で約30分程で到着する林道で大好きなご主人様と約60分間ゆっくりと散歩している。特に早朝の林道は色々な臭いが交錯し、とても興味深く「クンクン」と鼻を鳴らせている。最近は、ご主人様が林道に登ったり下ったり、谷筋を上下したりと・・・意地悪しますが、なんと先輩犬がなかなかクリアー出来なかったこの山歩きの基礎訓練を最初からやってのけ、ご主人様を驚かせました・・・。勿論ご主人様からは『マリー偉いぞ!ヨシヨシ』と腰を下ろして頭を優しくナデナデしてくれました。 私は、ご主人様から褒めてもらうのが一番嬉しいです・・・ 先日は、お母さん(マレ号)と一緒に山入りしましたが、お母さんがシカを起して(発見して) 追跡するまでの捜索時は遅れることなく付いて行けます。 しかし、この時はとても多く歩いたり走ったりしたので大変疲れました。早くお母さんに付いて行けるような筋力と体力を身に付けたいと思っています。 今日は、ここまでとしますね・・・。。。次回をお楽しみに!!!。 写真① 車の輸送箱に乗っているマリー号 ※ 今では車酔いもしないで堂々と乗っている(笑) 写真② 山入訓練中のマリー号 車酔いはしたが、山入は素晴らしい。 ※ 通常は、この山歩きが体力が無いのと山の恐怖心から、主人の後を付いて行ける様になるまで約30日はかかる。 ※ マリー号は日々の訓練で全身に筋肉が付いて行くのが顕著に認められる。 写真③ 名付け元になったアメリカンビーグルのマリー号。 1991年 (社)全日本狩猟倶楽部主催「第12回全猟ビーグル競技会全国決勝大会」成犬部門総合優勝 内閣総理大臣杯受賞。 ◎当犬舎作出犬 ブギー系アメリカンビーグル(牝) 犬名:シコクプリンス・ブーギース・マリー ※ 内閣総理大臣杯を勝ち取りマリー号が全国優勝し凱旋。 ※ ご主人様も若い(笑) 写真④ お姉さんのアキ号 ※ この写真は、3年前「狩猟犬サツマビーグルのアキちゃん訓練記 全10話」当時のアキ号(1才) ※ 訓練を開始してから約10ヶ月でシカ猟犬として完成。 |
純血サツマビーグルの狩猟 アサ号の勇姿
Posted on March 14, 2017 at 12:08 AM |
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平成28年度の猟期も後1日を残すのみ。今日当地は昨日からの雨が残り小雨となり、猟は中止。久し振りにブログの更新となった。 「猟期が終わる」・・・以前であると寂しさを感じたものだが、近年は定年退職で毎日日曜、猟期が終了した後は引き続き有害鳥獣駆除が開始されるので若い時の様な感情はみじんもない(笑)。 全国的にも猟期中はイノシシ・シカ等を捕獲しても補助金が出ない、又は減額されていることから、猟期中の捕獲を控え、これから(猟期終了後)が本番!!!と考えている「プロハンター???」も少なくないと聞く。老ハンターが主役の今日、少ない国民年金だけでは狩猟も楽ではない・・・と言っても雇用してもらえる年でもない。八方塞がりだ!。しかし、幸か不幸か全国的にイノシシ・シカ・サル等が異常繁殖し、農林業への被害も甚大なことから、有害鳥獣駆除が年間を通じて行われ、捕獲補助金が支給されるようになった。今日この捕獲補助金が老ハンターの生活の一部にもなっている。そこで犬猟(銃猟)を諦めワナ猟に転向する者が後を絶たない。即ち、犬猟に比べワナ猟は独りで数十個を設置することが出来る。また山歩きもしなくて楽であり、捕獲率も高い。支給される捕獲補助金は生活費にもなり、家族にも喜んでもらえる。 前置きが長くなったが今猟期を振り返ってみることにする。 一口で言うなればあれだけ生息していたイノシシは殆ど姿を消し、シカに於いてもかなり少なくなっている。上記した有害鳥獣駆除での捕獲効果なのか・・・。捕獲補助金は獲物の大小を問わない地域も少なくなく、箱ワナでウリボウまで全て捕獲していると聞く。全国からの便りを聞いてもイノシシは激減しており、シカも数年前の様な異常生息はないようである。 当地も同様な状況であり、これから始まる有害鳥獣駆除の捕獲数も激減することだろう!。このことは、捕獲補助金を目当てにしている老ハンターにとっては死活問題となり、ハンターを諦め止める者も少なくないと考える。自業自得と言ってしまえば簡単だが、ハンターが激減すれぱ、中山間部の山里はもう野生鳥獣の天下となり、住む人も居なくなるだろう!。何とかタイムリーな対策を打たなければ後戻りできない事態も想定される。 当犬舎のサツマビーグルも連日、単犬にて出猟した。猟期初めにアサ号とエリー号がイノシシに切られた他は、全犬良い仕事を見せてくれた。上記したこともあり山で稀に会う老ハンター(捕獲補助金目当ての方)から『食べえへんシカは獲らんと置いといてよ!(阿波弁)』・・・(笑い)・・・との会話もちらほら。。。確かにそうだ!・・・と銃はもっぱらイノシシから愛犬を守る護身用で、主にやっているシカ猟は「牡シカのみ捕獲」と決め、犬の仕事を見て楽しんで来た。 今猟期の一番は、やはりアサ号(1才:牡)の成長である・・・。 下記写真の通り、連日の山入で見違えるような体躯に変貌した。現在、体高55cm、体重20kgの素晴らしい大型サツマビーグルになっている。猟芸は、シカ猟が主で約2時間ほど追跡し、グループ猟では完成犬と言える。しかし、単独猟犬としては主人中心の狩り(追跡は30分ほどで主人の元に帰る)を覚える必要がある。これはテツ号やシロー号も通った猟芸過程であり、2才前後になれば自然と落ち着いたサツマビーグル本来の単独猟犬になる。 私がよく口にする「今はビーグル(自分中心)だがもう少し時間が経てばサツマビーグル(主人中心)になる」。。。 今後アサ号には、絶滅が危惧されている純血サツマビーグルの種牡(大型)としての活躍を期待している。本年繁殖計画あり。 写真①:捜索中ではあるが私の呼びに反応しているアサ号 写真②:林道の下側から吹き上げてくるシカ臭をキャッチしているアサ号 |
純血サツマビーグルのオーナー通信 第6報
Posted on February 19, 2017 at 8:52 PM |
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遂にリュウ号を死に追いやった敵を討つ!!! 昨夜、故リュウ号のオーナー様の栃木県T氏より電話が入った。 2月16日にスミレ号(父:ハク号×母:マレ号)4ヶ月牝を送っていたのでそのことか・・・と思いきや、興奮した声で「リュウを死に追いやった犬切りイノシシを捕獲・・・」との知らせだ。 当日の様子は次の通り(オーナー様の話に小生の経験で想定しドキュメントに再編集)。 当日は日曜日だったので親戚の叔父との共猟となった。叔父は早朝5時には来るらしい(笑)。猟欲は抜群のようだ。。。 朝一番は、ナナ号を連れてシカ猟に行く。何時もの猟場でナナ号も余裕さえ感じられる。 早速、獣道を奥に進んで行く。暫くするとナナ号が引き綱を放せとばかり1点を見つめて強く引く。叔父は何時もの場所に移動。「イケ!」の合図で引き綱を外すと一目散に坂を下りるや直ぐに追い鳴きに変わる。すると10頭近いシカの群れが四方八方に逃げ回る。その内の1頭がオーナー様の目の前に来る。首を狙ってスラッグ弾を発射。放犬して僅か5分の猟果だ!。。。ナナも鉄砲の音を聞き帰って来る・・・。ナナを労った後、急ぎ獲物を搬出し帰宅。 見切り(目的の山に獲物が居るか否かを確かめること)に行っているお父様を待つ。暫くしてお父様が帰宅。すぐさま「先日リュウがやられた山にイノシシの生跡がある。寝屋も先日と同じ様だ!」と聞く。相手が手ごわいので、最も信頼を置いている8歳になる紀州犬の牝犬を車に乗せ猟場に急行。 暫くして猟場到着。逸る気持ちを抑えながらイノシシの寝屋に向かう。先日のリュウの事が気になり・・・どんなやつなのか・・・きっと敵は討ってやる・・・等々を頭に浮かべながら先を急ぐ。寝屋近くになると犬の動きが変わって来る。何時もと動きが違う・・・これは大イノシシの時にとる仕種である。 鉄砲にスラッグ弾を入れ、犬を放す・・・。この犬は噛みにはいかず鳴きながらラウンドするので先ず切られることはないと聞く。少し犬が鳴いている方向に近づいてみると、約20m先の藪でイノシシが怒っているが。犬切りの余裕なのかじっとしている。しかし執拗にガンガン鳴かれると煩いのか顎をカンカン鳴らして威嚇を始めた。しかし。犬は弱いと思っているのか向かって来る様子はない。角度(居場所)を変えてイノシシを良く見ると、犬の方向に目を向けて怒っているのが良く分かる。かなり大きい・・・するとオーナー様の気配を察知したのか瞬間こちらに顔を向けた・・・今だ!・・・とばかりに眉間を狙ってスラッグ弾を発射・・・大イノシシはその場で即死状態。。。「やっとリュウの敵が討てた・・・」と思うと涙が止まらなかったと・・・当時の様子を語ってくれた。 この敵討ちは、オーナー様は勿論のこと、お父様やご家族の皆様も大変喜んでくれたとのこと。。。早速、リュウのお墓にも報告に行ったと聞く。 『リュウよ!良い家族の下で暮らせた3年間、本当に幸せだったね・・・安らかに眠ってくださいね』 イノシシは大きく長い牙を持つ牡であった。今は発情期で餌も食べずに何日も牝を追いかけるため痩せており、脂肪は全く付いていなかったが、78kgもあったようだ。これが1ヵ月前なら100kgを超える大イノシシだっただろう!。 それにしてもオーナー様のリュウへの思いは如何ほどか・・・とうとう敵を討ってしまった。 写真:手前がリュウを死に追いやった大イノシシ。水の中に漬けてあるのがナナ号が捕獲した牝シカ。 ※ 牝シカと比べると如何にイノシシが大きいかが良く分かる。 |
純血サツマビーグルのオーナー通信 第5報
Posted on February 16, 2017 at 11:46 PM |
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トク号も大イノシシとの激闘による大ケガから元気に復活! トク号のオーナー様である宮崎県のN氏より、先日の「ナナ号の復活」記事を見て、トク号の近況をメールと電話で頂いた。リュウ号が亡くなりナナ号もどうなるか分からない・・・との記事から、心優しいオーナー様はトク号が復活していることをとても言えなかった・・・との思いやりの言葉も頂いた。素晴らしい猟友に感謝!。。。 今日は、電話とメールで入手したトク号の復活までの感動のドキュメントを紹介する。 トク号は、昨年11月18日に狩猟中に大イノシシと激闘の末、左の首と肩、右の太腿に大ケガを負った。当時の様子は次の通り。 トク号は意識はあるが、首からの出血が酷く、止血の応急処置をした後、動物病院に急行。先生から「命は保証できないが治療しますか・・・」との質問に、「お願いします」と即答。早速手術を開始し、術後は入院。やはり経過は良くなく、思案の末にセカンドオピニオンで別病院で診察。先生から「今すぐ手術をやり治せば助かるかも・・・」と言われ、手術を依頼。その後は順調に回復するも・・・先生より「これだけ痛めつけられればもう猟犬としては使えないかも・・・」と念を押される。 その後、退院して犬舎内で養生とビハビリを行うこと2ヶ月。やっと元気になるが、当時のイノシシへの恐怖心が心配で、なかなか山には行けずにいた。その時、括りワナに小さいイノシシがかかったので、訓練中のサツマビーグルのハヤト号(牡:1才)とプロットハウンドの若犬を一緒に連れて行き、恐る恐るイノシシに当ててみた(対面させること)。すると最初は警戒していたが、他の2頭がイノシシに大声でファイトしているのみて、自然と恐怖心も薄れ勇気が湧いて来たのか・・・やがて大声でイノシシにファイトできるようになる。この時ばかりは何とも嬉しく感動したとのこと(うれし涙)・・・。猟犬がケガをし復活させた経験のあるハンターならこの気持ちは良く分かるだろう!。 その後は、まだ体力も十分に回復していないので、他犬とのパック猟は避け、ひたすらトク号単独での山入を繰り返した。トク号も順調に回復し、筋肉も体力も戻って来た。今ではシカを単独で2時間は追跡できるまでに復活。。。この単独猟の経験が、今までは日曜日のグループ猟がメインであったオーナー様も、サツマビーグルの特性である「帰り良し」を武器に、最近は今まで行ったことのない猟場にも足を運び、トク号との単独猟を楽しんでいるとのこと。。。 オーナー様は、トク号の狩猟犬としての姿芸両全の素晴らしい資質を後世に残したいとのこと。当犬舎あげての全面的な協力を約束する。 以下、今日までに頂いた写真並びに元気に復活した時の切っ掛けとなった動画と他犬とパックで元気にイノシシ猟をしている現在のトク号の様子を紹介する。 写真①:1才当時のトク号(現在は1.11才) 体高:50cm、体重:20kg 堂々とした落ち着きのある美犬 写真②:大イノシシと激闘の末、大ケガを負った痕 首からの出血が酷く、二度に渡り再手術を実施。 傷口はかなり乾燥し縮小しているが、当時の傷はこの三倍はあったであろう。。。 動画①:猟犬として復活する切っ掛けとなった訓練の様子 括りワナに掛かた小さいイノシシから順に当てることは、恐怖心を持っている負傷犬にとってとても大事なことである。この訓練で同僚犬と一緒に当てることも非常に大事なことである。この時、単犬でイノシシに当て「イケイケ!」等と無理にせかすと、更に恐怖心が倍増し、二度と猟犬として復活していなかっただろう!。オーナー様は、流石にこの辺の事情を良く熟知されており、今更ながら猟犬の取り扱いには一目を置く存在である。 動画を見るには、右の「動画を見る」をクリックして下さい・・・動画を見る ※ イノシシと猟犬の格闘があるので視聴には注意のこと。 動画②:トク号が他犬とパックでイノシシ猟をしている様子 サツマビーグル2頭(毛色:白・・・トク号:右側、ハヤト号:左側)とプロットハウンド2頭(毛色:黒・茶)のパックでのイノシシ猟。 ※ オーナー様は、直輸入のプロットハウンドを多数飼育している。犬舎も以前ブログにも紹介したが合併浄化槽を併設する本格的なもので、大きく立派な他、飼育管理も万全である。本来サツマビーグルは他犬との共猟を好まないが、上手くパックに入れるのは至難の業である。。。 動画をみるには右の「動画を見る」をクリックして下さい・・・動画を見る ※ イノシシと猟犬の格闘があるので視聴には注意のこと。 < 附録 > ◆トク号が暮らしている犬舎全景 ・床は、滑らないエポキシ樹脂で施工されている。 ・南側は、日除けの寒冷紗を設置している他、西側には藤棚がある。 ・犬舎の部屋数は多く、1室1頭と犬にとっては天国てある。 ・朝夕の床洗浄で衛生的。 |
純血サツマビーグルのオーナー通信 第4報
Posted on February 9, 2017 at 5:57 AM |
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ナナ号は見事に復活を果たす! オーナー通信の第3報で名犬「リュウ」号が、大猪との激闘のすえ死亡したことをお伝えした。その際、一緒に現場に居合わせたナナ号も軽傷を負ったが、余りの恐ろしさから身体を伏せ震えていたことから、もう猟犬としての復活は難しいと考えられていた。 鹿児島の師匠曰く『サツマビーグルは利口な犬なので恐怖心から猟をしなくなるものも少なくない(中略)・・・今後1ヵ月間は絶対に山に入れない事・・・』と説明を受ける。そのことをオーナー様にも伝えた。その際、オーナー様は、『恐らくリュウはナナをかばって死んだと思う・・・何としてもナナを復活させリュウの恩に報いたい!』と涙ながらもしっかりと断言した。何という友情だろう!。犬と人間でこれだ強い絆で結ばれていたなんて・・・自分を恥ずかしく思うのと同時に、本当にリュウ号は幸せ者だと・・・込み上げてくる思いを抑え切れずもらい泣きしたことを今も実によく覚えている。 私も1月8日から一週間は喪に服し、鉄砲を持たずに山に入っていた。 リュウ号が亡くなってから今日で1ヶ月となる。ナナ号はどうしているのだろうか・・・等々思いにふけっていると、スマホのメール着信音が鳴った。誰だろうとメールを開けると、何とリュウ号のオーナー様だったT氏からである。以心伝心とはこのことかと驚くばかりである。 メールは以下の通りだ。。。 『 ナナが恐怖心を乗り越えましたよ。 軽トラからはみ出す程の大物でした。 単犬引きは犬の成長が間近で見えるので最高です。 』 文は短いが中身は濃い。この1ヵ月間のご家族の思いが、初っ端の「ナナが恐怖心を乗り越えましたよ」に良く表れている。恐らく言葉では言い表せないご苦労があったと推察する。 ご自分の病気のことよりもナナ号のことを一番に心配しておられたお父さん(名ハンター)、ご本人、お子様の他ご家族全員の皆様方並びに猟友を含む多くの友人の方々、本当にナナ号の復活を心よりお喜び申し上げます。 写真:軽トラからはみ出す程の大シカを捕獲し意気揚々のナナ号 ナナ号おめでとう!。お前の復活を心より待っていたよ・・・ ※ ハンター以外の方も多数アクセスして頂いている関係上、シカ頭部は自主的にボカシを入れ消しております。 |
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