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サツマビーグルのブログ村

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特集!サツマビーグルの猟芸 第1報:テツ号

Posted on August 10, 2018 at 9:54 PM Comments comments (0)

純血サツマビーグルの保存普及活動も開始後8年を迎える。多くの試練も経験し、狩猟や訓練等を通して多くの知見も習得した。現在、国内の飼育数も79頭となり、年内にも目標の100頭達成が現実味を帯びてきた。

しかし、日本固有の獣猟犬である純血サツマビーグルの猟芸等についての報告は、過去の狩猟雑誌を見直してもその記述は稀である。
そこで、この度より、小生が元気なうちに今日までのサツマビーグルの飼育経験で得た知見を後世に残したいとの思いから、今までに飼育した全犬の猟芸について紹介したいと考えている。登場する犬は、小生の思い出順で記述する。

この度、猟犬としての関心が高い「猟芸」について、最も信頼を置いているテツ号牡5歳を第1報とし、順次紹介する。サツマビーグル普及活動の一助になれば幸甚である。


写真は、2才当時のテツ号。
サツマビーグルは、猟芸の発現が遅いと言うことが今日までの通説となっていた。
現在当犬舎で飼育しているサツマビーグルは、生後6ヵ月頃から基礎訓練を開始し、単犬で山に引き、訓練犬と共に色んな地形を歩きながら山慣れを行っている。
頻度は週に2~3度である。
訓練犬の体力に合わせて行い、山に来ることが楽しいことを学ばせている。
訓練犬が山慣れしてくると、主人はゆっくりと歩き、又は同じ場所で立ち止まるを繰り返すと、若い訓練犬は体力を持て余し、主人が居ることを確認しながら、段々と遠くまで足を伸ばすようになる。主人から100m余り離れて捜索が出来るようになると、自然と獲物に出会う確率も高くなり、初めての起こしに繋がり、猟犬として覚醒する。最初は100mや数分程度の追い鳴きとなるが、主人は腰を落として訓練犬の帰りを迎えてやり、大いに褒めてやる。訓練犬は褒めてやることが、猟芸向上の秘訣となる。
訓練の詳細は、当ホームページの『 猟犬としての飼育・訓練法 』サイトを参照。


さて、本題のサツマビーグルの猟芸にもどすとしよう。
今日まで飼育したサツマビーグルは、8年前に鹿児島から初めて持ち帰った①ハク号、②エス号、③ベン号、2年遅れて④テツ号、⑤リュウ号、⑥シロー号、3年遅れて⑦マレ号が入舎している。その後前記した基礎犬を基に、当犬舎で作出した⑧アキ号、⑨エリー号、⑩アサ号、⑪ドン号の11頭を飼育し、猟犬として完成させている。
この頭数では、いささか知見不足も止むを得ないが、8年前にハクとエスからスタートした保存普及活動なので、これも良しとして私見を述べてみる。

先ず、上記した11頭は全てシカ・イノシシ猟犬として完成しているが、何れも同じ猟芸とはいかない。
おおよそ、外形(体型)から判断し3タイプに分けられる。
1)胴長で足が短いタイプは、地鼻を多用し、中速で追跡するため、ノウサギやタヌキ等の小物に向いている。
2)胴が箱型で足の長いタイプは、高鼻を多用し、林道からでも実に素早く漂臭をキャッチし、寝屋に急行すや高速追跡を開始する。シカの天敵となり得る猟犬と言える。
このタイプは体高が55cmを超える大型で美しく猟芸も素晴らしいが、作出は難しい。
3)上記の中間タイプ
高鼻と地鼻を上手く使い分け、追跡速度も臨機応変に変えることが出来る。

いずれのタイプも若犬時代は、体力任せで2時間余り長追いするが、2歳を超えるころから賢い狩りに変身し、主人から遠ざかって直線的に尾根超えをするような場合は、約30分程追跡した後、主人の下に一旦帰って来る犬が多い。単独猟にとって最良である。

しかし、上記した3タイプは、生後60日目頃の仔犬での見極めは未だ判断できないでいる。理由の一つに、鹿児島ではここ十数年前からサツマビーグルを繁殖するハンターが居なくなり、自然淘汰でその飼育数が激減し、一部のごく少数のサツマビーグル愛好家が細々と繁殖を行っていたため、従来居た、大型、中型、小型の3タイプの系統が崩壊し、純血を守ることを優先し、止む無くミックス交配をしてきた。両親の外見から判断し、ベストの繁殖をしたと思っても、一胎中には色んなタイプが生まれ、思うようにはいかない。

現在、当犬舎では中型を目標に系統繁殖を行っており、現在4代目となっている。しかし、、体型だけの固定なら可能と思うが、猟犬としての能力(猟芸)も考慮せねばならない。
中型でよく発達した頭骨に大きく長く垂れた耳を有し、骨太でガッチリした体躯で、尻尾が上部にピンと立っている。所謂「頭がバセット、胴体は小型の米系ポインター」の様な容姿、かつ猟芸は高鼻と地鼻を巧みに使い分け、狩り込みはエネルギッシュで、起こしが早く、連続追い鳴きで高速追跡し、戻り(帰り)が良い・・・と言うのが理想的なサツマビーグルと言えるが、実に難しい!。やはり遺伝的に固定される7世代を数えないと無理と考える。

また、現存するサツマビーグルの血縁関係は近く、系統保存を急ぎ近親交配を行うと、遺伝障害が発生することも少なくない。現状では4系統の種牡を所有しているが、異系とは言えず、実際に繁殖し、血液係数等を判断しするしか方法はない。現在、79頭全ての情報(血統)は、当犬舎がコンピューターで一元管理しているので、現在は遺伝障害は発生していない。
現在のサツマビーグルは、数か非常に少ないため、厳重な管理の下で繁殖した仔犬を購入しないと、案に安いからと言う安易な気持ちで手に入れると、その子孫に遺伝障害が発生するリスクも高くなる。良く電話で問い合わせがあるので、誰から購入したと言う事を聞くとその系統もおおよそ見当がつく。サツマビーグルの将来への存続のためにも、販売目的だけの繁殖は慎んでほしいと願っている。また、購入しないことである。

話は、どんどん擦れてしまうのが小生の欠点でもあり勘弁願いたい。
話を戻し、上記した11頭のうち、前記した理想的なサツマビーグルに、唯一もっとも近い猟芸をするのが「テツ号」である。
良く受ける質問に、犬を1頭しか飼ってはならないと言われたら、どの犬を残しますか?・・・即!テツ号と答えている!。
しかし、テツ号にも欠点が一つだけある。それは子種がなく、種牡として使えないことである。もし・・・が許されるなら、今頃はテツ号の直仔を中心とした系統繁殖(品種改良)をしていただろう。そして、その系統(血統)は、後世に残るサツマビーグルとして愛育されていたと思う。あまり考えると虚しくなるので種牡の話はこの辺で置くことにする。

テツ号は、犬舎では静かで大人しく、小生の孫たちが犬舎にノコノコと入って行き、悪さをしても絶対に怒ったりはしない、利口で賢い犬である。
山に行っても主人と連絡性が良く、かなり広く捜索していても、帰れコール「20番スラッグ弾の空ケースで『ピィピィッピィー』と短く区切って吹く」をすると、必ず主人の下に返って来る。単独猟犬としての資質は申し分ない。


以下、テツ号との思出写真を紹介する。

写真は、東京のペット専門雑誌社より取材を受けるテツ号
















写真左は、「特集ビーグル犬」の単行本に全カラー5Pに渡り「テツ号」が大きく紹介され、一般の愛犬家にも日本にもサツマビーグルと言う固有の獣猟犬がいることが報知された。
反響が大きく出版後、3週間余りは多くのビーグル愛好家からメールや電話が殺到し、その対応に追われた。

その後、ペットとしての譲渡依頼も多くなっている。


写真は、テツ号が初めて狩った大きな雌イノシシ。

テツ号のイノシシ猟は、主人が来るまではイノシシとの安全距離を維持し、大きな声で鳴き続ける。イノシシにはウォ~ンウォ~ンと低い声で長く引っ張る鳴きをする。

シカは、起こすと直ぐに逃げるので、ウォウォと短く鳴きながら追跡する。

この鳴き方で獲物の種類が分かる。

また、ヤマドリには、連続で鳴かず、動きが機敏になるので直ぐ分かる。
弾を入れ替える時間も取れ、実に面白い狩りが堪能できる。

装弾は、スラッグ弾及び6粒弾に加え、5号弾も4発持っている。

テツ号と狩りをすることで、本当の意味での「一犬・二足・三鉄砲」と言われた単独猟の神髄が良く理解できる。
サツマビーグルを飼育するまでは、約30年間、アメリカンビーグルで狩猟やトライアルで楽しんで来た。そのアメリカンビーグルは、現在、四国プリンス系ビーグルとして13代目を数えている。現在、当犬舎にアメリカンビーグルは居ないが、熱心なビーグラーにより系統保存されている。


写真は、テツ号が初めて狩った大きな牡シカ。

何時も牝シカばかりで、何時かは森の皇帝と言われる大型の牡シカを是非とも撃ちたいと思っていた。

この時のことは今でもよく覚えている。
テツ号がエネルギッシュに杉山を登って行き、雑木林に差し掛かった時、何時もなら前鳴きをするのだが、この日は全く鳴かないで登って行く。暫くして止まり、動かない。恐らく大シカと向き合っており、テツ号の迫力に委縮した大シカが隙を見で杉山を駆け下りてきたと推察する。
すぐさま2発撃つが興奮して当たらない。その後テツ号は30分余り高速で追い鳴きする。大シカはたまらず、元の寝屋に戻って来た。その時の様子は、白い息をハーハーと吐き、意識朦朧の様で、小生が居るのも構わず前進してきた。
すぐさま射撃体勢をとり、1発撃つとドサ!と倒れた。思わず銃を置き大シカの下に行くと、何と!、よろよろと起き上がり、逃げて行った。血のりは転々と付いている。直ぐにテツ号がやって来るが、私には目もくれず追い鳴きをしていった。GPS受信機で暫く様子を見ていると、500m程行った杉山で、テツ号が同じ場所で鳴いている。
その場所に歩いては遠いので、車で15分ほどかけ現地に向かった。車を駐車したころから数十メートル横に行った杉山の谷筋で、テツ号が大シカの周りを旋回しながら大声で鳴き続け、小生が到着するまで大シカを止めていた。
初めて近くで見る憧れの森の皇帝!。しばし、牡の大シカに見とれていたのは言うまでもない。

その後、テツ号とシカ猟やイノシシ猟で、大いに楽しんで来た。特に、これだけ私がサツマビーグルに特化し、全てを犠牲にしてまでも保存普及活動に従事している理由の一つにテツ号との出会いが実に大きい。

テツ号によって、サツマビーグルの猟芸を心行くまで堪能できた気がする。種牡として使用できないまでも、犬舎に居るだけでその実力と普及活動への功績は大きく、存在感がある。
当犬舎の広報部長として、多くの見学者様にサツマビーグルの良さを広め、好印象を頂いている。
今後も素晴らしい猟犬として元気で長生きしてほしいと願っている。

年寄って、足が弱った老ハンターの単独猟犬として、テツ号の様なサツマビーグルは素晴らしい伴侶となるだろう!。
恐らくこれだけ利口で賢く、猟犬としてだけでなく、主人や家族にも忠誠心が強く思いやりがある犬種はないと断言できる。そうでなければ保存普及活動はとてもでないができない。


次回は、どの犬が登場(紹介)されるかは想像しながら楽しみにお待ち下さい。

では、次回にお会いしましょう!。。。

これからも暫くは、猛暑日が続くと思いますが、お身体には十分ご自愛下さいませ。





純血サツマビーグルのドンちゃん訓練記 第2話

Posted on February 1, 2018 at 3:07 AM Comments comments (0)
皆さん・・・お元気ですか?。。。四国徳島は、南国とは思えない最低気温が氷点下の日も多く、毎日冷たく寒い日が続いています。
しかし、数々の防寒対策をしてもらい楽に暮らしています。中でも給餌を朝夕の2回に分けドックフードと同量の温水を掛けてもらいお茶漬け状態で食べると体も温まります。冬場は乾燥しているにも関わらず水が冷たいので飲みたがらず、脱水状態で血液循環が悪くなり、急激な寒さでショック死する犬も少なくないと言われおります。皆さんの愛犬にも是非お勧めします。因みに温水は一回に約500cc(ドックフードも500cc)です。

さて話を戻します。僕は2月7日で生後5ヵ月になります。現在は、以下の通りです(ご主人評価)。
○体重:早朝測定(空腹時)で10kg(標準的な大きさ)。
○体型:父親のアサ号の様に足は長くなく、母親のマレ号に似たバセットタイプ。
○性格:明るくフレンドリーで物怖じしない(6ヵ月頃から警戒心が芽生えてくる)
○飼育管理:まだウンチをどこにでもする。エサの食いは抜群に良い。
〇歩様:外見はバセットタイプで鈍い感がするが動きは軽快である(格言=重くて軽し)
※ 生後3ヵ月までは後肢が「ハの字」に少し曲がっていたが、早歩きの散歩で完治。
●欠点・・・大きくなるにつれ自然に治ると思われる。
・給餌の際に大声で啼く。
・なんでも噛んで破壊する。
・尻癖が悪い。
・誰にでも喜んで良く飛びつく。
◎相対的な評価・・・アサ号とマレ号の中間的な体躯になってほしいが、現時点での成長ぶりはやや想定外である。頭骨はよく発達し、耳は低く位置し大きく長く垂れている。胴長で四肢はやや短い。全体的に骨太でガッチリし性格は明るく物怖じしない。
ペットとしては最高の体躯で、公園の散歩では小さい子供達のアイドルとなっている。


先月から基礎訓練が始まっていますので、兄妹犬のためにも分かりやすく、できない場合の対策についても説明します。尚、訓練で分からないときは何時でも電話をして頂ければ丁寧にお答えします。メールでの質問には応じかねますのでよろしくお願いします。
基礎訓練は以下の通りです。尚、この原稿は別のウエブサイトのブログ「狩猟犬サツマビーグルのつぶやき」に記載したものです。

●第一段階=基礎訓練(生後4ヵ月~6か月)
①他犬や他人と接しても仲良くできるコミュニケーション力を学習をする。
※ 犬や人の出入りが多い公園等で散歩させ、来園者と仲良くする。最初は尻尾を下げて警戒するが何日も通うことにより尻尾が上がり、顔見知りの犬や人に尻尾を振って歓迎するようになれば合格。  ⇒ 合格しました。
②車に乗せる学習をする。
※ 最初は10分程乗車することからスタートし、最終的には未舗装の林道で60分余り乗車させて酔わなければ(嘔吐やヨダレ)合格。 ⇒ 合格しました。
③林道に連れて行き遊ばせる。
※ 最初は尻尾を下げて警戒しオドオドするが、訓練者は腰を下ろして「ヨシヨシ」と頭を撫でてやり、心配しなくて良いことを教える。何日も通うことにより尻尾も上がり、走ったり小枝を噛んだりしてじゃれる様になると合格。
④山歩きを学習する。
※ 最初は何時もの林道からゆるいのり面を探して訓練者が先に下りたり上がったりする。子犬が下りたり上ったり出来ずにキャンキャン鳴く場合は、レベルが高いので優しい場所で再訓練する。そして段々と傾斜がキツイのり面を訓練者の後に付いてこれれば合格。訓練は、上るより下りる方が恐怖心が強くなるので時間をかけて、訓練犬自らが勇気を出して自主的に行動できれば合格。
※ 訓練のポイントは、訓練犬と目線を合わさずに知らぬ顔をして、訓練犬が付いてくるまで何時までも待ってやること。声をかけても行けない。甘えは禁物!。
⑤谷川を渡る学習をする。
※ 最初は、少し水が流れ深くない谷から始め、段々と水量も多く深い谷へ進展させ、訓練者に付いてこれれば合格。
※ 訓練は、谷の上り下り、左右の横断を行う。この訓練が最も訓練者の忍耐が要求される。林道の上り下りの要領で、訓練犬が勇気を出して自主的に行動するまで知らぬ顔をして待ってやること。声を出して勇気付けたりしないこと。変な学習をさせればそれが癖となり、自分が出来なければ「キャンキャン・ウォーン」と泣き叫んだりする犬になり回収に手間取る犬になる。
基礎訓練の極意は、訓練犬を信じ「あせらず」「いそがず」「さわがず」の精神で、気長に訓練犬の自主性に任せた訓練を行う。いくら困っても訓練者(主人)は絶対に助けてはくれないことを教える。そして訓練犬が付いてくる(帰って来る)まで訓練者は待っていてくれるという安心感を植え付けること。
⑥応用編を行い仕上がりを確認する。
※ ゆっくりと林道から降り、水が流れる谷筋を下って行き、谷を横切り、対岸の谷筋を登って林道に戻る。途中何かの臭いに反応(鼻を地面に付けて必要に臭いを嗅ぎ尻尾を振る又は高鼻で鼻をクンクンしている等)して足を伸ばして捜索しだしたら、訓練犬が納得して帰ってくるまで待ってやる。そして最終的に訓練者から100m程離れて捜索が出来るようになれば合格。
※ 主人から離れて捜索できない犬には、訓練犬が足元に帰ってきても「知らぬ顔」をして動かないようにする。訓練犬は何時までも訓練者が動かなければ退屈してウロウロ少しづつ遠くに足を伸ばすようになる。遠くまで行ってもGPSで確認し、決して呼んだりしてはいけない。
※ この100m離れて捜索することが出来なければ、できるまで基礎訓練を繰り返し行う。この間、数ヵ月余計に時間が掛かっても猟犬として生活する時間からすると本の僅かな時間である。
 
この基礎訓練は、第二段階の「山入訓練」の際に、単犬訓練の他、先導犬に付けて訓練する場合にも「山歩き」が十分できるため仕上がりが早く、帰りの良い猟犬になります。
ご主人様は、子犬を我々先住犬に付けて絶対に訓練しません。先導犬に付けることは、単に先導犬のまねごとをしているのであって真の実力ではないことは、訓練犬から先導犬を外して単犬で山入させれば良く分かります。また、先導犬の猟芸(実力)や悪い癖(セルフハンティング等)も全てまねるので犬選びが重要となります。
訓練犬には訓練犬の性格や資質が全て異なることから、時間を掛けて幾らしんどくても訓練犬を信じて基礎訓練をしています。このため種牡や台牝として3年余り山に入れなくても猟芸は落ちたりしません。それはハク号やアキ号で実証済です。


現在は②までの基礎訓練を終えています。
今月中旬から③の「林道に連れて行き遊ばせる」から順次訓練を行います。しかし、行き成り行かずに休耕田を利用し、自由に遊んでいます。そして山の傾斜を想定し、ご主人様が岸の上り下りする後を付いて行ってます。岸の段差は段々と高くして、今は傾斜が緩い場合は2m余りまで付いていけます。
僕は性格が明るく物怖じしないタイプなので、先輩犬がなかなかできなかった急な下坂でも付いていきます。これにはご主人様も驚いております。今までで一番だそうです・・・。
また、山のブッシュ(萱場やシダ)を想定し、水田の後に生えた二番穂が生えているところにも連れて行ってもらい、ご主人様が歩いた後を付いて行ってます。穂の高さは僕の背丈ほどありますが、毎日の遊びで大分慣れ、ご主人様が中々早く歩かないので、退屈して30m程遠くまで走って行ったり戻ったりしています。約30分で訓練は終了です。まだまだやりたいと思うのですが綱に繋がれ帰宅します。ご主人が僕を呼ぶのは帰宅する時だけで、岸を上り下りしても僕と目を合わさず知らぬ顔です。もっと遊びたいのですが帰ると大好きな食事ですので、ご主人様の呼びには忠実は従っています。僕の性格を見過ごした実に上手い訓練をします。
人間も、保育所、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と言うように、各段階をクリアーしていくのと我々猟犬の訓練も同じです。家で8ヵ月ぐらいまで繋ぎっぱなしで行き成り先導犬に付けて山入訓練をすると言うことは、保育所、幼稚園、小学校、中学校を飛ばして高校に行くようなもので、授業も全く分からず付いていけないのと同じです。それを「仕事をしない」「猟欲がない」・・・等々と言う吾人がおられるが、仮に先導犬に付いていけてもそれは単なる「まねごと」又は「カンニング」であり、真の実力ではない。先導犬を外してテストすれば実力で無いことは一目瞭然てある。

少し諄くなりましたので解説を止めますが、とにかく訓練犬の自主性に任せ、自然にステップアップしていくと真の実力犬が誕生します。
「コツコツが勝つコツ」を座右の銘に基礎訓練に励んでいきましょう!。
目標=生後10ヵ月までに単独でシカを30分余り追い鳴きできる。

今日はこの辺で・・・・失礼します。
尚、車酔いが中々治らないオーナー様は、ご主人様に遠慮なく相談するか、「サツマビーグルのマリーちゃん訓練記」を再読してください。マリー号は車酔いを克服するのに、この段階で2ヵ月もかかりましたが『あせらず、いそがず、さわがず』の訓練三則を守り、今では立派なシカ猟犬として頑張っています。


以下、近況の僕の写真を紹介します。

写真① 運動場でのんびり日向ぼっこをしている様子
手前が僕(ドン)、右後側がマリー号、左後側がリリー号。







































写真② 鎖で繋いだシカの後ろ足を噛んで遊んでいる様子
訓練しているのではありません。なんでも噛んで壊してしまうので、堪り兼ねたご主人がシカの後ろ足を運動場に備え付けてくれました。毎日昼まで噛ましてくれますが、硬くてなかなか食べれません・・・(笑)。




































写真③ 毎日の散歩コースで何かクンクンしている様子
ご主人は、散歩の時はけっして綱を離してくれません。それは、猫の糞や他犬の糞を匂ったり舐めたりした場合は「ダメ」と言って、引き綱を強く引き叱るためです。
糞以外のクンクンは、僕が諦めるまで待ってくれます。
クンクンしても良いものと悪いものがやっと分かってきました。
糞を舐めたり食べたりすると寄生虫や色んな感染病が体に入り病気になるのを防ぐためです。これは、山入訓練を開始しても役に立ちます。



































写真④ 山歩きを想定し休耕田や二番穂が残る水田で遊んでいる様子
行き成り山歩きをしないで、見慣れた水田や少し荒れた休耕田で自由に遊んでいます。
この訓練は僕が飽きない30分ほどで切り上げています。だらだらとしていると「つまらない」と思い、水田に連れて行っても直ぐに道路に飛び出して行ったり、セルフハンティングをするようになり、呼んでも面白くないのでご主人の元には戻りません。この様なことをする場合は、引き綱を付けたままで水田に入り、一からやり直します。
主人と一緒に行動することを学習します。これも山入訓練に入った時に非常に役に立ちます。主人と一緒に行動することが単独猟の基本となります。


































僕も良い訓練報告が出来るように頑張ります。

また、来月お会いしましょう!。。。



純血サツマビーグルのオーナー通信 第12報

Posted on December 30, 2017 at 6:40 AM Comments comments (0)
本日は、11月3日に滋賀県のオーナー様K氏の下に行った当犬舎の名台牝であったアキ号の新天地におけるシカ猟の初猟果の写メが届きましたので紹介します。

写メの内容は、以下の通りである。
『昨日は、今年最後の有害駆除でした。今年、最後にアキ号、コハク号と唐津系ビーグルのチー号の3頭を連れて行きました。アキ号も私に慣れて来て、昨日も雪が積もる中、私の前に大きな牝シカを追ってきてくれ、止める(捕獲する)ことが出来ました。その後、また別のシカを追って行って待ちにかかる(捕獲する)と、暫くして私の下に戻ってきます。回収も早く楽に猟をさせてもらっています』・・・と言う内容です。

アキ号は、かなり警戒心がある犬でしたが、流石にK氏は素晴らしいハンターである。アキ号は台牝生活で3年間と言う長きにわたり山入はしていなかったが、2ヵ月弱の山入りで昔の実力を開花させた・・・。彼に飼育を託して正解だった。並みのハンターならここまで復帰していなかっただろう!。若いハンターだが素晴らしい・・・。

アキ号の今後の活躍と幸せを心より祈念している。今後は、K氏と共に大好きなシカ猟を楽しんでほしいと願っている。


本年度は、本稿をもってホームページの更新も最後となる。
本ホームページにアクセス頂いた多くの方々に心よりお礼を申し上げます。
また、来年もよろしくお願いします。

良いお年を・・・


写真・・・アキ号が新天地の滋賀県での初シカ猟の猟果
アキ号は、本当に使いやすいサツマビーグルである。
アキ号がシカ猟犬の完成犬となるまでの記録は「2013.11.17・・・「サツマビーグルのブログ村」“ 狩猟犬サツマビーグルのアキちゃん訓練記-第 1 話~第10話 完)をご覧ください。 







































純血サツマビーグルのオーナー通信 第11報

Posted on December 25, 2017 at 4:14 AM Comments comments (0)
本日は、本ブログではお馴染みの栃木県のオーナー様T氏より、今猟期初めてとなる便りが届きましたので紹介します。

猟期の初めにメールをもらい、今年の台風で甚大な被害が発生し、山腹崩壊の他、道路や林道も数多く損壊し、現在も復旧工事を急いでいるが、何時も行っているホームグランド(猟場)には暫く行けないと聞いていた。
大変な狩猟好きのT氏にとっては屈辱的な初猟となった。

ところが先週、今猟期初となる写メが届いた。内容は、「ようやく道路も整備され、やっとまともな猟が出来るようになりました」・・・写真に大きなイノシシが添付=(写真①)

そして昨日、2度目の写メをもらい「雄鹿フィーバーでした。4段角はリュウ号で仕留めて以来です。ナナはイノシシの負傷も癒え、頑張ってくれました」・・・写真に大きな雄シカ2頭が添付=写真②、③

今年、T氏の元には名種牡ハク号を送り飼育を託している。ハク号も種牡生活で3年間のブランクがあったが、T氏がしっかりと山に引き、昔の雄姿に違いスピード豊かな刈込から起こし、追跡・・・と素晴らしいシカ猟犬として復活し大活躍しているという電話をもらっている。猟果は流石にハク号が一番らしい。

次回は、ハク号と捕獲したシカのツーショット写真を送ってほしい旨を伝えておいた。
それにしても一旦狩猟生活に火が付いたら、なんとも捕獲ラッシュだ!!!。若いハンターではあるが我々老ハンターは足元にも及ばない。
今後、栃木のシカやイノシシは大変だ・・・(笑)

来年は、ハク号とナナ号の繁殖を計画している。今から直仔の誕生が待ち遠しい限りである。



写真① 譜代の紀州犬で今年初めてのイノシシを捕獲
このイノシシは、猟期初めにナナ号を負傷させた。ナナ号の仇を仲良しの紀州若犬がやってのけた。






































写真② ナナ号の活躍で2頭の大シカをゲット
それにしても大きいシカである。ナナもかなり大きなサツマビーグルだが小さく見える。
写真左側のシカの右角は4段角である。一昨年故リュウ号が捕獲したシカは左右共に4段角であったが、このシカは右側だけである。非常に珍しい個体である。





































写真③ 自宅に帰り狩猟大好きの息子さんがお出迎え
息子さんは、子供用の地下足袋を履き、T氏について勢子の勉強をやっているようだ。一端のハンターより見切りや犬の誘導、撃ち場の選定等は上手と思われる。高齢化するハンター界にとってT氏や息子さんの存在は非常に心強い。また、小生が心血を注ぎ保存普及活動をしている純血サツマビーグルの未来も期待が持てる嬉しい存在でもある。















































純血サツマビーグルのドンちゃん訓練記 第1話

Posted on December 22, 2017 at 12:37 AM Comments comments (0)
皆さん初めまして・・・
僕は、四国プリンス犬舎の純血サツマビーグル系統繁殖の4代目の「ドン」と申します。
父はアサ号、母はマレ号です。平成29年9月7日に生まれました。兄弟は7頭です。現在は、生後100日となり、先日第1回目の8種混合ワクチンを接種しました。

タイトルは、「訓練記」となっていますが、今は山にも散歩にも行っておりません。
このコーナーには、先輩犬のアキ号(牝)、マリー号(牝)、リリー号(牝)がシカ猟犬となるまでの訓練の様子を紹介しています。

僕は、初めて牡の4代目として犬舎に残ることになりました。今後は先輩犬と同じように単犬にてシカ猟犬として完成するまでの様子を適時に報告させ頂きます。
他の兄妹犬6頭のオーナー様への訓練教書になるように、飼育や訓練方法を詳しく紹介したいと思います。
全国の兄妹犬に負けないように頑張りますので応援の程よろしくお願いします。

現在の体躯を紹介します。
カラー(毛色)は、現存するサツマビーグルに珍しい黒勝ちの白黒タンで、僕が犬舎に残ることになった最大の理由になっています。サツマビーグルは100年ほど前にハーリア、英系ビーグル、昭和に入ってバセットハウンドが入血され現在の外観が完成されたといわれております。ご主人様によりますと、僕のカラーはハーリア譲りでは?・・・と考えられています。
頭部は、よく発達し耳の付け根が低く絞り耳で大きく長く垂れています。この頭部は母親譲りです。
胴部は、骨太でガッチリとして、少し胴長です。
脚部は、前肢及び後肢共に骨太で足は大きいです。若干後肢がハの字になっているのが気になりますが、今後の基礎訓練等で自然と治るようです。
体重は7kgです。体高は僕がガサで測れません・・・(笑)。

現在は、朝夕2回のドックフード(愛犬元気2:ジョイ・スーパーミール1)をもらっています。日中は、日光浴をしています。骨太の犬を作るには、カルシウムとビタミンDが必要です。コンクリートを例にとりますと、カルシウムは砂でビタミンDはセメントと考えると良くわかると思います。ビタミンDは日光浴をしないと生まれませんので注意してくださいね。
我々サツマビーグルは、ドックフードを噛まずに丸呑みするので、器にドックフードを入れ同じ量の水(冬は温水)を入れもらっています。喉に詰まらずスイスイと食べられ、喉が渇かないので水をがぶ飲みせず下痢等もしません。

この時期の飼育ポイントは、日光浴とドックフードの与え方です。ドックフードの量は、便の状態を見ながら増減します。黒くコロコロした便は量が不足しています。また形にならずに軟便の場合は量が多すぎますので少し減らします。
サツマビーグルはかなり大きい中型犬ですので、エサの量は成長に大変重要です。

健康管理面では、生後100日で8種混合ワクチンと狂犬病ワクチンを接種し、8種は1ヵ月後に2回目を接種します。
また、2か月に1回は駆虫剤を投与します。腹に虫がいますといくら高カロリーのドックフードを与えても、犬はやせ大きくならず、骨太のガッチリとした若犬には成長しません。

飼育で分からないことがあれは、何時でも何なりとご相談してくださいね。

では今日はこの辺で失礼します・・・次回をお楽しみに!


写真・・・生後100日の僕「ドン」です。
毎日、エサを沢山食べ、日中は日光浴をたっぷりしています。
この写真は、ポカポカと暖かいのですこし眠くなっています・・・
※ 子犬ですが凄い顔をしているでしょう!。。。動きが鈍いように思われますが「重くて軽し」と言う発祥地鹿児島での格言があります。これは一見動きは鈍そうにみえますが、放すと軽快で良い動きをすることを意味しています。こう見えて動きは軽快ですよ・・・。









































狩猟犬サツマビーグルのリリーちゃん訓練記 第1話

Posted on September 6, 2017 at 1:13 AM Comments comments (0)
私の名は、純血サツマビーグルの『リリー』と言います。
先ず私の紹介からさせて頂きます。生まれは鹿児島県です。父親はギン号、母親は亡き名シカ・イノシシ猟犬のリュウ号直娘のベル号です。生後6ヶ月で徳島にやって来ました。

実は私・・・、本来なら青森県のオーナー様の下に行く予定でしたが、猛暑にて2区間以上の空輸が中止となったことから、急遽ANA便で鹿児島空港から大阪伊丹空港に送られてきました。そして空輸が再開される10月まで当犬舎(徳島)でお世話になることになっていました。しかし、ご主人が私の素晴らしい性格と体躯に着目し、青森のオーナー様に電話し、是非当犬舎で飼育させてほしい旨を懇願したところ、ブリーダーがそこまでおっしゃる素晴らしい犬ならば私が飼うより是非サツマビーグルの保存に役立てて下さいと快諾を頂き、当犬舎でお世話になることになりました。運命を感じます・・・。

このコーナーは、今まで「アキ号」「マリー号」が一人前のシカ猟犬になるまでの訓練の様子が紹介され、今では立派なシカ猟犬になっていると聞きます。
私は大きなプレッシャーを感じていますが、先輩犬に負けないよう訓練に励みますので応援程よろしくお願いします。また、お便りもお願いしますね。
私の記事が兄妹犬等の訓練の参考になれば嬉しいです・・・。

徳島に7月27日にやって来て、1ヶ月余りになります。鹿児島にも10頭程のサツマビーグルがいましたが、当犬舎も大家族でみんな優しい先輩犬ばかりで直ぐに意気投合しました。本来、サツマビーグルは警戒心が強く、主人や同僚犬と仲良くするまでには少し時間が掛かるらしいですが、私はアメリカンビーグルの様なフレンドリーな性格でご主人様も驚いておられます。

さて前置きが長くなりましたが、9月に入り四国徳島は朝夕はとっても涼しく過ごしよいです。そこで昨日、先輩のマリー号と一緒に徳島の猟場に初めて行って来ました。

朝6時に犬舎を出て山には約40分ほどで到着しました。この山は、先日ご主人様が愛車ハーレーで山間ツーリングの途中で村人(85才の元猟師)から教えてもらった場所らしいです。今はシカが多く獲る者も居なくなって農林業への被害も多く、是非獲ってほしいと頼まれ、林道や山道等も詳しく教えてもらったらしいです。

早速、車から降ろされGPSマーカーを首に装着し放犬されました。久しぶりの山入りでとても嬉しく100mダッシュ・・・。続いてマリー号も放犬されると2頭で追っかけっこです(想像にお任せ・・・笑)。約30分余りでマリー号が追っかけっこをしなくなり、何か臭いを取りながら林道を下へ下へと急ぎ早に降りて行くようなので、遅れてはならぬと私も付いて行きました。そして谷から上山に全速力で駆け上がっていくと、何と大声を出してどんどん山奥に走って行きます。私は何が何だか分からないままに遅れまいと一生懸命マリー号の後に付いて行きましたが岩山で見失い、暫くマリー号の足跡をクンクンするも臭いは取れず、30分程探しましたが分からず、独りぼっちで怖くなり思わず『ご主人様はどこですか~?』とウォ~ンと大きな声で叫びましたが反応なし・・・。益々寂しくなりワンワンと連続で鳴きを試みましたがこれも反応なし・・・。これは困ったと思っていたら、何とマリー号がシカを追ってワンワン鳴いて来ましたので、これぞとばかりに猛ダッシュでマリー号に合流し、その後20分余りシカを追跡し、ご主人様が待つ林道をシカが横切ったところでマリー号は回収され、訓練終了となりました。山は23℃前後で涼しいのですが、走ると汗だくで息が止まりそうでした。ご主人に谷川に連れて行ってもらい、腹いっぱいお水を飲みました。

ご主人は、腰を下ろして『リリー偉いぞ!』と言いながら優しく頭をナデナデしてくれました。しかし、体力の無さに痛感・・・。今後は、焦らず急がずしっかりと基礎訓練に励んで参ります。
では、今日はこの辺で失礼します・・・。次回の報告を楽しみに待っていて下さいね!。


以下、今日の訓練の様子を写真で紹介します。


写真① 放犬後マリー号と100mダッシュと追いかけっこをしている私・・・
毛色が白っぽいのがマリー号、黒班が多いのが私(リリー)です。






































写真② マリー号がシカを追跡しているのに遅れまいと付いて行く私・・・
もう運動不足でヘトヘトとです。。。






































写真③ マリー号のシカ追跡に付いて行けず疲れて座り込む私・・・
休憩しているところをご主人に見つかりました。。。





































写真④ 杉林の中に出来たシカの通い道(獣道)
この様子だとこの山のシカ生息密度は相当に高いと推測されます。




































【訓練ポイント】
私は、鹿児島では5才になる名ウサギ猟犬のチコ号と一緒に山入りしていました。
今日は初めての山の下見と私達ちの運動を兼ねて山入りしました。
これからは、基礎訓練を徹底的に行うようになります。
今日の動きを見て山歩きは合格点を貰いました。今後は、山で逸れた場合にも自分の足臭を辿って帰って来ることや空レースでの呼び戻等を学習します。
猟期が始まるまでには足手まといにならないようにしっかりと基礎訓練に励みます。

ご主人様の希望としては、シカ猟犬は沢山いるので、私はノウサギ猟犬にしたいらしく、10月になると鹿児島からチコ号が先導犬としてやって来るらしいです。チコ号は足が速くないので大好きです(笑)。

50年前のサツマビーグル

Posted on July 19, 2017 at 10:31 PM Comments comments (0)
本日は、昭和30年頃から鹿児島県下の一部有力な元士族等によって開催されるようになった品評会について紹介する。
現在の残されている純血サツマビーグルの起源は、正にこの品評会がきっかけとなり品種改良が積極的に行われた結果、固定されたと言っても過言ではない。
このサツマビーグル誕生秘話等についての詳細は、小生が15年前にまとめ投稿した『サツマビーグルのルーツ』を参照されたい(資料/リンク集に掲載)。

この写真を見ても分かるように、現在当犬舎で系統保存しているサツマビーグルは当時の面影を色濃く残しており、純血種あることを裏付ける貴重な証拠(写真)となっている。

以下の写真は、昭和40年頃に開催された品評会で優勝したサツマビーグルである。
当時は、「サツマ」と言われていた。

写真(1) 小型部門の優勝犬

※ 体高が40cm未満

ノウサギ猟犬として好んで飼育されていたが、アメリカンビーグルの導入により、雑種化が進み、絶滅して行ったと考えられている。

小生は、昭和50年頃から狩猟スタイルが大きく変貌し、「狩らせる犬から楽しむ犬」に変わって行ったことが飼育数激減の大きな主因と考えている。




写真(2) 中型部門の優勝犬

※ 体高:40以上~50cm未満

最も標準的な犬で、小物から大物まで幅広く使用され、一部のブリーダーがこの種の犬を数多く繁殖し販売したことから、全国に広まった。

写真の犬は、今日のサツマビーグルに大きく貢献したと言われている大変有名な名犬である。

仔犬の値段は、当時のお金で5万円と大変高価であったようだ。



写真(3) 大型部門の優勝犬

※ 体高:50cm以上

惚れ惚れする見事な体型である。

大物猟犬として一成を風靡し、鹿児島県下の他、全国各地でこの直仔や系統が飼育されたが、プロットハウンドが導入され、その役目は終わったと言われている。10年ほど前までは、一部の熱心な愛好家によって残されていたようだが、その後の消息は分かっていない。

大きいものは体高が60cmを超える犬も居た様である。



日本国内における純血サツマビーグルの現状

Posted on June 22, 2017 at 12:11 AM Comments comments (0)
2017年(H29)6月22日現在の日本国内における純血サツマビーグルの現状は、下記の通りである。
尚、下記の調査結果は、日本狩猟犬サツマビーグル保存会員が飼育しているものであり、会員外の飼育については除外している。

●飼育頭数は71頭である。雌雄の割合は牡8対牝2となっており、遺伝的に牡化の傾向が認められる。

●使用区分は、狩猟用と愛玩用の二通りで、割合は8対2となっている。
狩猟の用途は、多い順にシカ猟、イノシシ猟、ノウサギ猟、クマ猟となっている。

●分布は、北は北海道、南は鹿児島まで幅広く飼育されており、国内47都道府県の内25道府県で飼育されている。

●飼育者の年齢構成は、20代、30代、40代、50代、60代、70代、80代と幅広いが、多くは65才以上の高齢者となっている。

【今後の課題】
飼育者の高年齢化か認められる。また、近年は報奨金(イノシシ・シカ等への捕獲金)が交付されるようになり、猟犬を使って行う銃猟が著しく減少し、ワナ猟に転向するものが後を絶たない。サツマビーグルの保存活動を開始した10年前とは行政の取り組みも大きく変化し、銃規制も強化されている。更にハンターの高齢化に伴いグループ猟も激減し、猟犬を飼育する大義も無くなってきている。犬の里親募集の最大組織「ペットのおうち」で検索しても猟犬(プロットハウンド、ブルーチックハウンド等)が保健所に収容され里親を探していることも少なくない。
この様な状況下、今後純血サツマビーグルの生き残り(保存)を図って行くことは非常に困難を極める。今後は、狩猟犬としてだけでなくコンパニオンドック(愛玩犬)として普及していくことは避けられない状況と言える。

幸いにも全国で飼育されているサツマビーグルの平均年齢は3才弱と若く、繁殖適齢期を迎えていることから、今後飼育頭数の増加が期待できる。しかし、それには増加する仔犬を受け入れる愛犬家が必要となり、本犬の更なる普及活動のレベルアップが鍵となることは言うまでもない。

今後注視すべき推進事項としては、以下の2件が必要と考えている。
第一は、本犬に関するタイムリーな情報の発信と共有化を図り、より多くの愛犬家に本犬に対する正しい知識を共有してもらう取り組み(努力)が重要である。
当犬舎も当ホームページやブログを通じて、純血サツマビーグルの素晴らしさを一人でも多くのハンターや愛犬家に紹介し、普及活動への一助にしたいと考えている。
第二は、ブリーダーの育成である。
仔犬を繁殖(販売)するには、動物愛護管理法で定める「第一種動物取扱業者」の認可が必要であり、そのハードルは高い。この法令が保存活動にブレーキを欠けていることは言うまでもないが、あくまで順法でなければならない。
幸いにも当犬舎以外に秋田県のオーナー様K氏が認証を取得している他、3名のオーナー様が認証取得に向けて準備中である。
※ 第一種動物取扱業者=この認可を取得せずに繁殖又は販売(有償無償は問わない)すると法令違反となり厳しい罰則(1年以下の懲役、100万円以下の罰金)が科せられる。

【ホームページへのアクセス】
現在、当ホームページ『日本狩猟犬サツマビーグルの郷』の1日当たりのアクセス数は500~1000件と多く、その内海外からのアクセス数が60%と国内よりも多い。
この原因として、国内のハンターは高齢化等でインターネット環境への参入が進んでいないことが主因と考える。国内のアクセス数はハンター以外の愛犬家が多くを占めている。
しかし、海外では犬種としてのサツマビーグルに関心度が高く、狩猟犬として高い評価を得ており、譲渡の申込みも少なくない。国別では、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアの他、アイルランド、フィンランド、ロシア、アイスランド、オランダ等々からのアクセスもある。近い将来、国内飼育頭数が100頭を超えた時点で海外譲渡も考えたい。

写真・・・日本国内における純血サツマピーグの分布






































純血サツマビーグルのオーナー通信 第8報

Posted on June 10, 2017 at 1:23 AM Comments comments (0)

ジョン号は遂にノウサギ猟犬として完成!

昨日、岡山県のオーナーH様より、「ジョンはノウサギを本当に良く追うようになりました(中略)・・・良い犬を譲渡して頂き感謝しております」とのお礼の電話を頂いた。

ジョン号は、4月21日に単犬で初めてノウサギを起し、オーナー様から訓練中にも拘わらず、嬉しさのあまり興奮した声でお電話を頂いた。生後10ヶ月である。
その際、オーナー様には「今後1ヶ月間が完成犬への勝負となるので出来る限り山入するように・・・」とアドバイス。
その後オーナー様は、アドバイス通りに、雨や所用を除き毎日朝6時から山入りしたようである。ジョン号もその期待と努力に答えるかのように、山入り毎に起しも追跡も上手になって行ったらしい。現在、1時間余り追跡すれば暑さ対策からジョン号を回収しているようである。また、ジョン号は呼び戻しにも良く反応し、回収はとても良いと聞く。
特にオーナー様が気に入っているのは「よく響く低い大きな追い鳴き声」。追跡声を聞きながらノウサギが現れるのを今か今かと待つ時の心臓の高鳴る鼓動は何歳になろうと新鮮そのもので感無量である。この追い鳴きを聞くために毎日ジョンを連れ山に通っていると言っても過言ではない(オーナー様談)。

この様な嬉しい便りを頂くことはブリーダー冥利に尽きる・・・ジョン号のノウサギ猟犬の完成を心よりお祝い申し上げる!。

オーナー様は御年74才になられるが、ジョン号と毎日山に行っているお蔭で風邪など惹いたことがない等々・・・とてもお元気である(スマホを持ちメールも自在だ!)。

訓練は毎日の努力の積み重ね。大汗をかいた者のだけが手にする勲章である!。
ジョン号の今猟期の活躍が楽しみである!!!。

写真・・・犬舎前で山入り訓練に行くオーナー様を待っているジョン号
ジョン号は生後11ヶ月の若犬であるが流石に完成犬らしい落ち着きと風格が見える。
【ジョン号の紹介】
当犬舎作出(四国プリンス犬舎)。父:シロー号×母:エリー号。平成28年6月23日生。牡。体高:46cm。体重:17kg。性格:従順で温和。





































犬舎周景

Posted on May 21, 2017 at 1:10 AM Comments comments (0)

犬舎の立地は、石井町南端(徳島県)の高台にあり、周りは棚田が広がる里山である。犬舎北から見る景色は、徳島平野を一望できる他、天気の良い日には遠く淡路島も見える風光明媚な土地柄で、別荘気分で生活している。また、近隣する民家も離れていることから犬を飼育する条件としても恵まれている。

昨日は、田に水を引くために、犬舎南の山際に立地するため池の水門を開いた。各農家は一斉に田に水を引き入れトラックターで土を耕していた。後二三日すれば田植えとなる。
この田の水き引で犬舎周辺の景色は一変した。また、夜ともなるとどこに隠れていたのかカエルが田んぼでゲーゲー、ガーガー、ゲロゲロ・・・と色んな鳴き声で大合唱が始まるのんびりした里山の風情が見られる。
田に水が引かれたことから、日中は29℃まで気温が上昇しているが、心地よい風が通り、非常に過ごしやすい。運動場兼育成場の愛犬達もみんな好きな格好で気持ちよさそうにスヤスヤと寝ている。どんな夢を見ているのだろうか!。想像するも楽しい・・・。

以下、犬舎周辺の風景を紹介(写真)する。

写真① 犬舎の北側に広がる田苑風景
遠く薄ら見えているのが阿讃山脈の山々。この山を越えると香川県となる。
天気が良い日には、阿讃山脈が途切れた写真右端に淡路島が見える。




































写真② 犬舎の南側に広がる田苑から望む犬舎全景
薄い水色の屋根が犬舎で左側の円形屋根が運動場兼育成場である。
犬舎の南側には、60坪余りの家庭菜園がある。



































写真③ 犬舎南側の家庭菜園
トマト、ナス、キュウリ、スイカ等の夏野菜が順調に成長している。




































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